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536.冥界とショタワンコ(3)

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 俺の事を尊敬するシュラムを殺したと紹介して、ボコボコにすることを許可した!? ということは?

 村全体の視線が一斉に俺に集まり、特に中央に座っていた壮年の男が鋭い目でにらみつけてきた。


「ああああああおおおんんん!?!? シュラムっちを殺しただとおおおおあああんんん!?!? どけぇぇぇぇ!!! 俺がぶっ殺してやるうううう!!!!」


 その男はとんでもない奇声を上げ、白目をむき出しにして信じられない速さで俺に襲いかかってきた。細身だが筋肉は鍛え上げられ、ボサボサの髪と無精ひげ、戦闘の傷跡が顔と体に残る不穏な風貌だ。


 だが見た目に反して動きは異常に速い。


「速い!? 風魔法【エアウォーク】」


 反射的に俺もスピードを上げて応じる。


 ガガガガガ!!


 素手の打ち合いが空気を切り裂き、金属の軋む音のような衝撃が響く。


「くっ! 素手もなかなか!」


 奇声が耳をつんざくが、相手は格下ではない。全力で受け止め、隙をついて距離を詰める。


「八極気功拳【発勁】!!」


 ズドン!!


 腹に強烈な一撃を叩き込むと、男は吹っ飛んでバタンと倒れた。勝負はついたかに思えた。


 バッ!


 しかしすぐに勢いよく起き上がると、その目は怒りで燃えていた。


「ああああああおおおおおおんんん!?!? 【冥府の波動】使わねぇとかナメてんのかああああああおおおおおおんんん!?!?」


 なるほど、冥界の住人には【冥府の波動】が作用しないとダメージにならないのだ。今のは効かなかっただけか。


「どんどん行くぜえええええんんんん!!」


 男が再び突進してくる。ここでこっちも試してみることにした。


「ラーニング二つ同時発動【冥府の波動】【発勁】合成! 【冥動の発勁】!!」


 青白いオーラが俺を包み、力を一点に収束させて放とうとした──その瞬間、


 バッ!! ガガ!!


 ドドン!!


 シュラムが乱入し、俺と男の攻撃を軽々といなした。


「シュラムっちいいいいい!?!? なんでえええええええ!?!?!?」


 男は左右に体を揺らしながら、怒りと驚愕が入り混じった視線でシュラムを睨みつけた。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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