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527/620

527.エリスの成長(4)

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「私も手伝います!」


 シルフはそっとエリスの肩に手を添え、静かに魔力を流し込んだ。


「…た…助かるのじゃ…!!」


 その声は震えていたが、瞳には再び光が戻っていた。


 __________________


 いっぽうその頃、戦場の反対側――エリシアのもとでは、空気が焼けつくような熱を帯びていた。


 ズガガガガ!!!


 サラマンダーが、詠唱を始めた。


「我が名において来たれ炎の精霊

 灼熱の刃に集い、

 全てを焼き尽くす双剣、

 轟く烈火、

 業火の烈火、

 破壊の烈火、

 情炎の烈火、

 燃え盛る炎で刻まれし裁きの刃を創造し、

 今こそ全てを焼き尽くし、

 灰となるまで斬り伏せよ、

 超級炎魔法【インフェルノツインブレード】!!」


 轟音とともに二本の炎の剣が現れる。その紅蓮の刃は、かつてグリーンドラゴンを焼き払った炎の何倍もの威力を放っていた。


「魔術【デスクロー】!!」


 バギン!!


 しかしその瞬間、炎の双剣が粉々に砕け散った。


 ズバババ!!


「ぐぁ…(上級光魔法で5倍の向上をしているのに3人がかりで相手にならんとは)!!」


 エリシアの爪のような魔力が閃光を放ち、サラマンダーを直撃させた。大地が震え、炎の壁が崩れ落ちていく。


「我が名において来たれ水の精霊

 荒ぶる槍に集い、

 穿つ蒼藍、

 大気を切り裂く槍となり、

 魔を貫け、

 悪を貫け、

 魂を貫け、

 闇を貫け、

 静寂と水撃の槍を創造し、

 今こそ全てを貫き、

 孤高の中に沈めよ、

 超級水魔法【リヴァイアランサー】!!」


 巨大な水の槍が形成される。まるで海そのものが天から落ちてきたかのように、エリシアめがけて突き刺さった。


「くどい!!」


 ズバン!!!


 エリシアは一歩も退かず、剛力でその水槍を切り裂く。飛沫が氷の結晶となって散り、光を反射して輝いた。


「我が名において来たれ大地の精霊

 手中に集い、

 揺るぎなき岩石と轟く地鳴り、

 いくつもの巨岩を呼び起こし、

 災厄を粉砕せよ、

 巨悪を粉砕せよ、

 暴虐を粉砕せよ、

 惨害を粉砕せよ、

 無限の重圧をもって地を揺るがし、

 今こそ全てを埋め尽くし、

 星の下に葬り去れ、

 超級土魔法【アースクエイクロック】!!」


 ドゴーン!!!!


 大地が裂け、山ほどの巨岩が舞い上がる。重力を無視するかのようにうねりながら、エリシアを押し潰すように降り注いだ。


 ズガーン!!


 土煙が視界を覆い、音が止む。だが、次の瞬間――


 砕け散る音とともに、岩石の中から無傷のエリシアが現れた。周囲の岩塊を【デスクロー】で粉々にしながら、ゆっくりと歩み出る。


「…おかしいな…お前たちそんなに力があったか?」


 彼女の瞳が、淡く金色に光る。サラマンダー、ウェンディーネ、ノームの三体は、上級光魔法【ブレッシングブースト】によって能力を高めていた。だがその事実を、エリシアだけが知らなかった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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