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487.大教会本部守護精霊の実力(2)

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 大教会本部守護精霊――それは風のシルフ、炎のサラマンダー、水のウェンディーネ、土のノーム。

 四つの属性を司る、まさに大教会の最高戦力である。

 アルテナを除けば、彼らこそがエルフ族の頂点に立つ存在だった。


 湿った風が流れ、結界の外を覆う灰色の雲が重く垂れこめる。

 大地を震わせるように、サラマンダーが叫んだ。


「まずはグリーンドラゴン4体だ!!」


 シュバババッ!!


 掛け声とともに、4人の戦士が音を残して散開する。

 結界の光を反射しながら、空には緑の影――巨大な翼を広げたドラゴンたちが旋回していた。


 危険度Sランク【グリーンドラゴン】。

 その名の通り、全身を鮮やかな翠鱗に覆われた生きた巨壁。

 光を受けるたびに鱗が鈍く輝き、まるで森そのものが飛翔しているようだった。


 彼らはドラゴンの中では最弱と分類される。

 だがその鱗は厚く密集し、槍でも剣でも容易に貫けない。

 濃い森や霧の中では体色が溶け込み、敵の目を欺く。

 翼は巨大で、空を切り裂くたびに轟音を残す。


 かつてウェルが倒したグリーンドラゴンは闇魔法によって造られた偽物――危険度A+2。

 本物より一段階下の存在に過ぎなかった。


「グオオオオオオオオ!!」


 咆哮が大気を裂く。

 空から降下してきたグリーンドラゴンたちが、牙と爪を閃かせ地を穿つ。

 その衝撃波が結界の外まで吹き荒れた。


 ババババッ!!


 四人は即座に動く。

 風が唸り、水が集い、炎が渦巻き、地が鳴動する――

 それぞれが超級魔法の詠唱を始めた。


「我が名において来たれ水の精霊

 荒ぶる槍に集い、

 穿つ蒼藍、

 大気を切り裂く槍となり、

 魔を貫け、

 悪を貫け、

 魂を貫け、

 闇を貫け、

 静寂と水撃の槍を創造し、

 今こそ全てを裁き、

 孤高の中に沈めよ、

 超級水魔法【リヴァイアランサー】!!」


 ウェンディーネの詠唱に応じ、水が渦を巻き、槍にまとう。

 青白い光が反射し、周囲を昼のように照らした。


「我が名において来たれ炎の精霊

 灼熱の刃に集い、

 全てを焼き尽くす双剣、

 轟く烈火、

 業火の烈火、

 破壊の烈火、

 情炎の烈火、

 燃え盛る炎で刻まれし裁きの刃を創造し、

 今こそ全てを焼き尽くし、

 灰となるまで斬り伏せよ、

 超級炎魔法【インフェルノツインブレード】!!」


 サラマンダーの赤熱した双剣が空気が歪み、熱で景色が滲んだ。


「我が名において来たれ風の精霊

 手中に集い、

 鋭利なる風魔と狂い咲く旋風、

 全てを切り裂く刃となり、

 暴君を切り刻め、

 傲慢を切り刻め、

 悲惨を切り刻め、

 堕落を切り刻め、

 無数の刃で空を裂き、

 今こそ全てを断ち切り、

 暴風の中で散り失せよ、

 超級風魔法【サイクロンスラッシャー】!!」


 シルフの詠唱に呼応して、周囲の風が唸りを上げる。

 緑の光を帯びた風刃が無数に生まれ、旋風が天を裂いた。


「我が名において来たれ大地の精霊

 手中に集い、

 揺るぎなき岩石と轟く地鳴り、

 いくつもの巨岩を呼び起こし、

 災厄を粉砕せよ、

 巨悪を粉砕せよ、

 暴虐を粉砕せよ、

 惨害の粉砕せよ、

 無限の重圧をもって地を揺るがし、

 今こそ全てを埋め尽くし、

 星の下に葬り去れ、

 超級土魔法【アースクエイクロック】!!」


 ノームが地に手をつけると、大地が唸りを上げて波打つ。

 黒土が盛り上がり、巨岩がせり上がる。


 轟音とともに、四つの属性が同時に発動した。

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