482.リーズの精霊たち
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
精霊王ユグドラシルの存在感は、言葉にできないほど圧倒的だった。
威厳に満ちた巨大な人型の存在で、その姿は自然の力を象徴しているかのようだ。
彼の全身はまるで古代の森のように、緑の衣をまとい、肌は大地と同じく力強く、時間とともに形作られたかのような深い彫りが刻まれている。
額には深く刻まれたシワがあり、長い年月を経て積み重ねられた知恵と経験を物語っている。
彼の髭はまるで滝のように長く、風に揺れる葉や草のように自然と一体化している。
そんな精霊王に対してレナは畏まることなく「ヒゲオヤジ」と呼んだ。
あまりの無礼な発言にクラルテは驚いた。
「うむ…レナか…」
野太く力強い声が、森の奥に響く。ユグドラシルが喋ったのだ。
「前に話したアタシの仲間が来たわよ~。冥界の事情説明して~」
レナは、まるで友人に話しかけるように精霊王に話す。
最初は驚いていたエリスたちも、次第に「まぁ、レナだし」と納得し始める。
「うむ…そうしよう」
ユグドラシルの声は威厳を保ちながらも、歓迎していることを示していた。
すると、その足元から小さな光がひょこっと顔を出す。
「あ、あの方々は!」
リーズが真っ先に気づいた。
「ディア! ディルガラ! セルシウス!」
小さな全身黄金の鎧を纏った光の精霊【ディア】。
宙に浮き、大きな盾を構え防御に特化した光の防御精霊【ディルガラ】。
氷の鎧に身を包み、触れた物を凍らせる氷の防御精霊【セルシウス】。
いずれもリーズが契約している精霊で、地上界で何度も呼び出した、大切な仲間たちだった。
「こうして会うのは初めてね、リーズ」
セルシウスが穏やかに話しかける。
「………」
ディルガラは無口で、何も喋らない。
ピューヒラヒラ!
ディアは嬉しそうにリーズの周りを飛び回る。
「ふふ、お久しぶりですわ、ディア」
リーズの声に、ディアは言葉を発さずとも喜びを表す。
「アレクディアはどこにおりますの?」
光の上位精霊【アレクディア】。天使の羽を持ち、神々しく空を舞う巨大な機械兵。リーズが契約する最強の精霊だ。
「アレクディアは…昔、精霊王に粗相を働いたから来れないのよ…」
「え!?!?!?」
リーズは思わず声を上げた。
「面白かった!」
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