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481.精霊王 ユグドラシル

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 エリス、リーズ、テンテン、サヤ、ココ、アルテナ、クラルテ、レナの8人は、レナの案内のもと【精霊王】の元へ向かうことになった。


 精霊界の空気は澄み渡り、淡い光に照らされた道を歩くたび、光の粒子が舞い上がるように見えた。浮遊する島々が頭上にゆっくりと移動し、木々の間を吹き抜ける風が微かに光を揺らす。


「精霊王…久しぶりに会いますね」


 クラルテは空を見上げ、柔らかな光に目を細めながら呟く。


「お主…精霊王に会ったことがあるのか?」


 エリスは疑問を浮かべる。長年の付き合いでクラルテのことは知っているが、精霊王の存在については知らなかった。


「はい、精霊王【ユグドラシル】。彼は世界樹から生まれた精霊界の王です」


「え!?」


 世界樹から精霊が生まれる――その事実に、エリスたちは再び驚きを隠せなかった。


「それならここの精霊たちも世界樹から生まれたのですこと?」


 精霊と契約するリーズにとっては、特に興味深い話だった。


「いえ、世界樹から生まれたのはこの世で精霊王だけです。他の精霊は元々人間や動物の霊から精霊になるのです」


 この世界の生物には魂があり、その魂は精神エネルギーとして具現化することで【霊】となる。

 その精神エネルギーは【魔力】と呼ばれ、生物の想いが宿るとされる。


 霊は精霊になることもあれば、アンデッドのような魔物に変じることもある。

 ちなみに、レナも元々人間であり、精霊となってからウェルと契約したのだった。


「そう考えると精霊王はここを統治しているだけで精霊ではないのかもしれませんね。しかし、精霊王は世界樹の意思そのものと本人から聞いています」


 世界樹から生まれた精霊と、生物から精霊になる場合とでは成り立ちが異なる。確かに、別物と考えるべきかもしれない。


 レナに導かれながら歩くと、様々な精霊たちがエリスたちに視線を向ける。

 地上界から人間が訪れることは珍しく、歓迎されていないわけではないが、かといって特別に親しげでもない微妙な空気が漂っていた。


「そろそろ着くわよ~」


 レナの声は柔らかく、少し気の抜けた響きがする。


 精霊界の入口とは異なり、この場所はより神秘的で、光の反射と陰影が織りなす幻想的な空間が広がっていた。

 光源は入口より強く、大部分は巨大な樹木や木々の間から放たれており、森全体を黄金色に染めている。


 その木こそ【世界樹】。


 エリスたちは、光に照らされる世界樹の目の前まで辿り着いた。

 その根元には、堂々と立つ巨人のような騎士が一人。肩幅は広く、鎧は淡い光を反射して輝き、威厳と勇壮さを放っている。


 恐らく、この巨人こそ精霊王なのだろう。


「チーッス! ヒゲオヤジ!」


 ヒゲオヤジ!?!?!?!?!?!?

「面白かった!」


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