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460. 【第4章完結】ラビリンスの惨劇

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

次回の更新は8月2日!

しばらく空きますがお楽しみに!

「【シュミン・ドゥ・ラ・モール】」


 ラプラスはそう言うと、宙に浮いた身体をゆっくりと降ろし、足が地面に着いた。


 ギュアアアア!!


 その瞬間、ラビリンス全域の空気が黒く染まり、地面までもが死に染まっていく。

 まるで都市そのものが腐敗し、生きとし生けるものを拒絶するかのようだった。


 ドポォン…。


 ラプラスの放った【死】は、街の住人やセシリアを一瞬で包み込み、冷たい静寂とともに命を奪った。


 ギュアアアア!!


 その【死】は波紋のように森へと広がり、木々を枯らし、草を枯れさせながらウェルたちのいる森へと迫る。


 ゾクッ!


「な…何アルか…!?」


「魔力や気では言い表せないでござる…!」


「…まるで…【死】そのものですわ…!」


 テンちゃん、サヤ、リーズは、ラプラスの異常な力を直感的に感じ取り、森の霧の向こうで迫る黒い影に身を固くする。


「これは…やばい!」


 俺も全身に戦慄を感じた。


「全員俺が守ってやる!」


 バリバリバリバリ!


「雷竜拳…【大倉(おおぐら)】!!」


 ドナーは全身から雷を放ち、結界のように俺たちを覆う。

 雷光が廃墟の木々を照らし、黒い【死】と衝突して火花が散る。


 ギュアアアア!!

 バチーン!!

 バリバリバリバリ!!


 ラプラスの【死】とドナーの雷がぶつかり合い、なんとか押しとどめている。

 しかし、雷も次第に黒く染まり、侵食されていった。


「ぐっ…これは…ただの魔法や呪術じゃねぇ!! 雷が【死】に侵食される…だが…負けるねぇ!!」


 バリバリバリバリ!

 ドナーは出力を上げ、黒く染まった雷を押し返す。


「うっとうしいのぉ…です! デス!! death!!! それならウェルだけを~狙うのぉ…です!デス!!death!!!」


 ラプラスは黒い【死】の塊を細くし、ピンポイントでウェルに向ける。


 ズガン!!


「んな!?」


 雷の結界を簡単に貫通され、ドナーの目が見開かれる。


 ヒューーーン!!

 グサッ!!


「ぐぁ…!?」


 細長くなった【死】がウェルの胸を貫き、彼の意識を消し去った。


「ウェル!!」


「ウェル先生!!」


 近くにいたエリスとイザベラが叫ぶ。


 パァ…!


 その瞬間、黒い【死】は霧のように消え去った。


「ウェル!!」


 テンテン、サヤ、リーズ、ココ、そして冒険者たちが駆け寄るが、ウェルは息をしておらず、脈も感じられない。


 一方のラプラスは。


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛力を使いすぎたのぉ…です! デス!! death!!! ラビリンスの人間たちが多すぎて…妨害があって~冒険者たちは殺せなかったのぉです! デス!! death!!!」


 ラプラスは人々の命を吸い取りつつ、力を使い果たしていく。

 ドナーの活躍もあり、冒険者たちは守られたが、その代償はあまりにも大きい。


「しかも力を使いすぎて~また数ヶ月眠るのです! デス!! death!!!」


「だから加減は大事だとあれほど…」


 小言をつぶやくタルタロス。


「…しかし…ウェルは死んだのぉ…です! デス!! death!!!」




 ラビリンスの住民5762人死亡。


 セシリア死亡。


 ラビリンスは壊滅した。

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