424.アークキメラ VS 冒険者(3)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
グバァ!!
「!?」
突如、マートが付けた傷が口へと変化した。黒く裂けた口が伸び、マートに向かって襲いかかる。
「!? 【チェンジ】!」
ヒュン!
バクン!
固有魔法【チェンジ】でマートとテリーサはキーファの隣に瞬時に移動した。
「危なかったぜ…!」
キーファの機転で、マートが飲み込まれる寸前で防がれた。
「…礼を言う…」
「喋った!?」
無口なマートが礼を言ったことに驚くテリーサ。普段はほとんど喋らないため、その変化が際立つ。
ズバババババ!!!
アークキメラの体を縦横無尽に走り回り、軽く爪痕を残すガル。
「ダメージは残せないが…これでいい!」
ガルの固有魔法【マーク】はわずかな痕跡でも効果を発動する。
ズババババ!!
「こんなもんか…行くぜ野郎ども!!」
「ワオーーーン!!」
ガルの鼓舞に応じ、犬族ギルド【バスターウルフ】の冒険者たちが一斉に遠吠えを響かせる。森全体に反響し、戦場に音の層を生む。
「【マーク】高速発動!!」
シュシュシュン!!
ガルの瞬間移動でバスターウルフの冒険者たちの前に現れて、その冒険者を連れてまたアークキメラの身体に瞬間移動。
この繰り返しでバスターウルフの冒険者は一瞬で全員アークキメラの体にたどり着く。
ガルはあらかじめバスターウルフの冒険者たちの衣服に軽い爪痕を付けておいたようだ。
「攻撃開始だ!!」
「ワオーーーン!!」
接近戦特化の冒険者たちは、アークキメラに触れなければ攻撃できない。そのためガルの瞬間移動によって、攻撃範囲へと瞬時に配置される。
「グオオオオオオオオオ!!」
とはいえ、アークキメラにはほとんど効いていない。黒い触手の口から毒霧を撒き散らす。
「まずい!【マーク】!!」
シュシュシュン!!
ガルは瞬間移動でバスターウルフ全員を地上に戻す。
「上位精霊召喚!【アレクディア】!」
リーズが天使の羽で飛ぶ巨大な神聖機械兵の精霊を、アークキメラの頭上に召喚する。
「行きますわよ!【ホーリーレスフリー】!!!」
ドガーーーン!!!!!!
アレクディアの光属性霊力がアークキメラに直撃し、体表に光の筋が走る。
「グオオオオオオオオオ!!」
多少のダメージは与えられたが、まだ圧倒的な再生力で立ち上がる。
キュイイイィィィィン…!
アークキメラは最も大きな口から魔力を溜め始め、森の空気を震わせる。
「まずいですわ!!」
「グオオオオオオオオオ!!」
キュイン…!!
ビーーーー!!!
ドゴーーーーン!!!
アークキメラの強力なレーザーが発射され、森の木々が砕け、土煙が渦巻く。大都市のラビリンスに命中すれば、一撃で壊滅する威力だ。
「なんて威力なのじゃ!」
「これは受けたらひとたまりもありませんね…」
エリスとココが森の裂け目の向こうで、その破壊力を目の当たりにする。
「グオオオオオオオオオ!!!」
キュイイイィィィィン…!
今度は地上の冒険者たちを狙い、再びレーザーの光線が森の中を切り裂く。
「まずいですわ! わたくしの精霊でもあの攻撃は防げませんわ!」
リーズの防御に特化した精霊はいるものの、アークキメラのレーザーを防ぐほどの防御力はない。このままでは冒険者全滅する。
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