422.アークキメラ VS 冒険者(1)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「グオオオオオオオオオ!!!」
とてつもなく大きな咆哮が森を震わせる。威圧感で枝葉が吹き飛び、足元の土が振動する。危険度SSSランク――アークキメラ。
ズドドド!!
ズバーン!!
その巨体に、冒険者たちが総出で挑む。身体中にまとわりつくように戦い、跳ねる衝撃波が周囲の木々を揺らす。
「何度攻撃してもすぐ治るアル!」
「しかもかなり頑丈…やっかいでござるな…!」
仙気を解放したテンテン、竜気を解放したサヤも、鋭い攻撃を加えるが、アークキメラの硬い皮膚は簡単には傷つかない。
「私たちはかなり消耗しておりますわ…!」
「万全なら少しマシになったかもしれんのう…!」
ダンジョンから脱出したばかりのウェルパーティーは疲労が残る中、休む暇もなく戦い続ける。
「そのためにも僕らが頑張らないとね!」
タッタッタッ!
レオンは駆け出すと、アークキメラに向かって突進した。
バキバキバキ…。
突き進むと、アークキメラの体内から突然木々が生え、枝葉が斬撃のように飛び出す。
ビュンビュン!
捕まえようとする木々を、レオンは紙一重で避けながら前進する。
グサッ!
レオンの剣がアークキメラの身体に突き刺さる。
「氷剣奥義【アブソリュート・ゼロ】!!」
ピキピキ
ピキーン!
ゼロ距離での凍結奥義。アークキメラの全身が氷に覆われる。
しかし、ピキピキ…
バキーン!!
「グオオオオオオオオオ!!」
凍った氷はすぐに砕け散り、轟音が森に響く。
「ふぅ…僕の奥義が時間稼ぎにもならないなんて…参ってしまうね…」
レオンの氷剣奥義はアークキメラの巨大な身体さえ凍らせる威力を持つが、それでも時間は稼げない。
「ふぉっふぉっふぉ! どうやら魔法による耐性もあるようじゃのう!」
「私たちの天敵ですね…!」
魔法を得意とするヴィヴィアンとアルテナにとって、アークキメラは天敵である。
「ふぉっふぉっふぉ! さすがの【冒険者世界ランキング6位】全魔導のアルテナもキツいかのう?」
「……リョウマがいなくなってしまったので順位は変わりますね…」
「…それは失礼した…」
空気を読み、ヴィヴィアンは口を引っ込める。
「…悲しみに浸るのは後です! 今はこの魔物を全力で叩き潰しましょう!」
大切なパートナーであるリョウマの死を胸に秘めながらも、アルテナは気丈に戦う。
「時間を稼いでください。私の取っておきをぶつけます!」
ズドドド…。
分散していた冒険者たちは、アークキメラの前に集結し、その巨大な体に一斉に攻撃を仕掛ける。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




