417.厄災はまだ終わらない
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
ガギギギギ!!!
ズバーーーン!!!
俺の斬撃が、アダマンタイトをまとったシュラムの身体を真っ二つに裂いた。
黒炎と雷をまとった刃が閃き、肉体を焼き切るように断ち割る。
「ぬおおお!?!?」
ズズズ…。
ズドーン!!
斜めに断たれたシュラムの身体は、切断面から黒煙を上げながらずり落ちていく。
切断面には雷が走り、黒い炎が這うように燃え広がっていた。
焦げたアダマンタイトの匂いが立ちこめ、地鳴りのような余波が周囲を襲う。
ゴオオオオオオオ!!
バリバリ…!!
黒炎と雷が暴れ狂い、周囲の森までも巻き込んだ。
木々が一瞬で伐採され、地面には斬撃の軌跡が残る。
まるで大地そのものを切り裂くような光景だった。
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そして地上では。
空に渦巻く黒雲の下、ウェルがダンジョンコアを真っ二つにする瞬間を目撃していた。
稲光が大地を照らし、その光の中で巨大なコアが崩れ落ちる。
「やったアル!」
「ダンジョンコアを倒したでござるな!」
「魔物の勢いが収まりましたわ!」
「こちらも負けてられないな!」
ズガーン!!
ズババババ!!
テンテン、リーズ、サヤ、レオンが息を合わせ、次々と魔物を討ち倒していく。
「これで終わり…でしょうか?」
「なんか…まだ終わっていない気がするのじゃ…」
ココとエリスの表情に、不穏な影が走る。
風が一瞬止まり、周囲の空気がざわめいた。
「ふぉっふぉっふぉ! 気を緩めるにはちと早いかもしれんぞ?」
ゴゴゴゴゴ!!!
ヴィヴィアンが顔を上げ、再び膨れ上がる魔力の波動を察知した。
まだ終わっていない何かが蠢いている。
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「くっくっく…やはり強いな…」
真っ二つになったはずのシュラム。
その眼はまだ、闘志の炎を失っていない。
「さて…身体が真っ二つになったことだし、それぞれに分離しようか」
ゴゴゴゴゴ!!!
地響きとともに、シュラムの周囲に黒い魔力の奔流が渦を巻く。
切断された下半身のダンジョンコアが激しく脈動を始めた。
「斬られた下半分はコントロールができそうにないな…コントロールできる身体を凝縮させるか…!」
ゴゴゴゴゴ!!!
俺によって切断されたコアの下半分が、膨張を続けていく。
同時に、シュラムと繋がる上半分のコアは縮小し、力を一点に集約していった。
ぐじゅぐじゅ…!
触手が絡み合い、蠢き、巨大な塊を形成する。
次第にそれは球体となり、脈打つ心臓のように震えた。
ズアアァ!!
そして、球体を突き破って巨大な手が現れる。
その手には十本の指があり、指先には口のような裂け目が並んでいた。
見る者の本能を拒絶させる異形。
「な、何アルか!?」
テンテンの声が震える。
だが、その問いに答えるように、次々と異形の腕が地面を突き破り現れた。
ズアッ!!
計十本の手が蠢き、闇を切り裂いて姿を現す。
そして最後に巨大なワームが姿を見せた。
その体表には、さまざまな魔物の顔が無数に貼り付いており、歪んだ手足と瞳がうごめいている。
「まさか…ダンジョンコアの魔物たちが合成されたのか…」
その異形の巨体が咆哮を上げる。
地面が裂け、空気が震える。
先ほどまで群れで襲いかかってきた魔物たちが、一つに統合されて生まれた。
スタンピードの終焉は、まだ――訪れていなかった。
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