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403/620

403.拒絶反応

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 俺はラーニングを通して、魔力の奥深くまで潜り込んだ。

 視界は漆黒の海のように広がり、殺意と渦巻く怨念が押し寄せる。

 まるで、濁流の底で泳ぎ続けるかのような感覚だ。


 これが、魔物たちの魔力か…。


「もっと…もっと深く!」


 イザベラ…必ず見つけ出す。

 胸の奥で決意を燃やし、俺は解析をさらに深め、魔力の海に意識を沈めていった。


「…ん? 何か…感じたことがあるような…?」


 その感覚を掴んだ瞬間、声が背後から響く。


「ウェルくん! その魔力です!」


 アルテナさんの声だ。

 やはりこれがイザベラの…ヴァンパイアの魔力。


「一万体分の魔力は恐らくヴァンパイアの魔力を中心に結束しているのでしょう。それなら、その魔力を分離すればスタンピードも止まるはず!」


 すごい…そんなことまで読み取れるのか。

 さすがベテランの魔導士だ。


「いえいえ…ウェルくんの才能ならすぐできるようになりますよ」


 え? 心読まれてる…?

 ラーニングで繋がっているからだろうか。

 とにかく、この魔力を抽出するしかない。


「闇魔法【マナドレイン】!!」


 全力で引き抜く!


「うおおおおおおおおおお!!!」


 キュゥゥゥゥゥン!!


「おりゃ!!!」


 ボン!!


 両手でヴァンパイアの魔力を掴み、身体に吸収せず留める。

 手のひらから重く圧迫する感覚が伝わる。


「すぐイザベラに渡さないと!!」


 この強大な魔力を手に持ち続けることは、俺の身体には限界だ。

 イザベラも衰弱しきっている。


「受け取れーーー!!!」


 タッタッタッ!!


 俺は駆け、イザベラに魔力をぶつけるように渡した。


 ドクン!!


 イザベラはヴァンパイアの魔力に包み込まれた。

 魔力の光が彼女の身体を照らす。


「よし! あとは待つだけか!」


 そう思ったその時、違和感が口元に走る。

 イザベラの唇から血が滲み、顔色も悪化していた。


「…血…!? アルテナさん! これって…?」


「…どうやら拒絶反応のようですね。本来、人間と魔物の魔力は共存しません。あるいは本人の意識が拒絶しているのか…?」


 人間の身体に魔物の魔力を流し込んだのだから、拒絶反応が出るのは当然だ。

 しかし、イザベラは人族と魔物のハーフ。

 この魔力は元々彼女の身体にあったもののはずだ。


 共存できないはずがない。


「イザベラが…魔力を受け取るのを拒否している…?」


 思い返せば、イザベラが失踪したのはヴァンパイアの魔力が開花してからだ。

 魔物となった自分を受け入れられず、クラスの仲間たちから離れたのだろう。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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