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402/620

402.解析

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「アタシたちもいるアル!!」


「その声は!?」


 振り返ると、テンちゃん、リーズ、サヤ、ココさん、アルテナさんが立っていた。


 俺が意識を失いかけていた間に駆けつけ、エリスお嬢様が状況を説明してくれたのだろう。

 息を切らせながらも、全員の瞳は鋭い決意で光っている。


「話は聞かせてもらったでござる!」


「ウェルは一人ではありませんことよ?」


「魔力量は多くありませんが操作には自信があります」


 サヤ、リーズ、ココさんがそれぞれ俺の身体に手を添えた。


「ベテラン魔導士の私がついています。皆さんは安心して集中して下さい」


 頼もしいSS級冒険者の声。

 アルテナさんの魔力が場を支配する。

 その気迫に、俺の胸奥の恐怖も吹き飛んだ。


「魔力を使ったことないけど、なんかわかるアル!」


「ウェル殿とアルテナ殿のおかげかもしれないでござるな!」


「魔力操作が苦手なわたくしもなんとかなりそうですわ!」


 テンちゃんとサヤは普段【気】を使うタイプで、リーズも魔力操作は不慣れだ。

 しかし今、全員の力がひとつに繋がり、それぞれの掌にも淡い光が宿っている。


 地面にはひびが走り、空間全体が脈打つように震えた。

 魔力の圧力で息を吸うだけでも胸が痛む。


「危険度Sランクの魔物が一万体…この中からイザベラさんの魔力と分離して分け与えるということですね。至難の業と言えるでしょう」


 ココさんの冷静な分析が場を締める。


 イザベラの魔力はヴァンパイア特有の粘り気を持つ。

 その中から彼女の本来の核を探す作業は、干し草の山から一本の針を見つけるようなものだった。


「私がコントロールするので問題ありません。それに魔力は、さきほどヴァンパイアに出会ったのでわかります!」


 アルテナさんの宣言に、皆が一斉に頷いた。


「うおおおおおおおおおおお!!!」


 俺は両足に力を込め、膝を伸ばす。

 焦げた土の匂い、肌を焼くような魔力の風。

 それでも立ち上がれた。


「踏ん張るアル!」

「わたくしもがんばりますわ!」

「滅魔流の誇りにかけて!」

「ここが正念場です!」

「負けないのじゃ!」


 テンちゃん、リーズ、サヤ、ココさん、エリスお嬢様。

 仲間たちの声が重なり合い、ひとつに震えた。


 グオオオオオオオオオオオオ…!!!!


 空気が振動し、地平の彼方で光と闇がぶつかる。

 魔物の魔力が唸り、周囲の大地が波打った。

 だが俺たちはもう怯えない。


「魔力を制御しました! あとはヴァンパイアの魔力を見つけるだけです!」


 アルテナさんの声に皆が歓喜の息を漏らした。

 しかしまだ終わりではない。


「ラーニング【解析】!!」


 【解析】はラーニングの過程で使われるスキル。

 以前はこれでリーズの毒を暴いたが、今の俺はあの頃とは違う。

 より精密に、より深く、魔の根源にまで触れられる。


 一万体の魔物の中から――イザベラの魔力を、必ず見つけ出す!

「面白かった!」


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