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370/620

370.あの時よりも強くなった

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ウェルパーティーとシュラムの激突。


 ガキン!!


 ガキン!!


「か、硬いでござる!?」


「全属性試したけど魔法も効かない!?」


「霊力による攻撃も歯がたちませんわ!」


 シュラムの全身を覆う漆黒の外殻は、岩よりも光沢を帯び、刃も炎も弾き返す。ウェルの魔法、サヤの刀、リーズの精霊——どれも通じなかった。


「硬ぇだろぉ!? この身体はダイヤを超える硬度【アダマンタイト】でできている!! 今の俺は無敵だ!!」


 その声は森全体に反響し、重く響いた。アダマンタイト。ゲームやアニメで耳にしたことのある金属。


 腐食の力であらゆるものを侵したあのシュラムが、今回は絶対防御の装甲を手にしている。ウェルは歯を食いしばった。


「それなら! ラーニング3つ同時発動!【脱力の腐食発勁】!!!」


 ウェルの拳に黒い光が渦巻く。力を奪うウィークネス、触れるだけで腐食させるディアブロシー、そして研ぎ澄まされた【気】が一体となり、拳から放たれた。


 ズドーン!!


「どうだ!?」


 着弾点の外殻がじゅうっと音を立てて溶け落ちる。だが、それでもシュラムは倒れない。


「さすがは元俺の固有魔法…凄まじいな…だがその程度ではこの【アダマンタイト】は通用しないぞ!」


 金属の笑い声が響く。攻撃の手応えはある。だが、決定打には至らない。


「ならば!」


 ウェルは掌をかざした。


「レナ召喚!!」


パァッ!!


「チィーッス! ダンジョンでも輝く美少女精霊レナちゃん登場!」


 光の粒が舞い上がり、レナの姿が現れる。その姿がウェルに重なると、全身から溢れ出す魔導の霊気を震わせた。


「【魔導霊気】!!」


 融合完了。ウェルとレナの体が一体化し、魔力の奔流が足元を砕く。


「八つ裂きにしてやる!!」


 シュラムが脚を振り下ろした。六本の刃脚が閃光のように襲いかかる。


 ズガン! ズガン!


「くっ! 速い!!」


 前回の戦いでは押され気味だったが、今は違う。まだこの新しい体に慣れていないシュラムに対し、スピードでは俺が上回っていた。


 跳躍。空高く舞い上がる。


「ラーニング2つ同時発動!【腐食の獄炎】!!」


 ズドーン!!


 黒炎が天井を焦がしながら降り注ぐ。地面が煮え立ち、木々が溶け落ちていく。


「ぐああああ!! アダマンタイトが…!!」


 シュラムの外殻が焼けただれ、溶融した黒金属が床に滴り落ちた。


「おのれ!! これしきどうってことないぞ!」


 それでも立ち上がる。眼孔から血のような光が滲み出ていた。


「脆くなったのなら拙者の技も届くはず!」


 サヤの瞳が鋭く光り、竜気を解放する。


「滅魔流奥義【魔壊空滅閃(まかいくうめつせん)】!!」


シュパッ!!


ズバーーーン!!!


 飛ぶような斬撃が空気を裂き、閃光が走る。瞬間、シュラムの六本の脚が全て切断された。


「な、なんだとぉ!?」


 切断面から黒い液体が噴き出す。サヤの一撃は空間そのものを断つかのように鋭かった。


 以前は歯が立たなかった相手。だが今は違う。仲間との経験が、互いの力が、確かに彼らを強くしていた。


 ウェルは息を整えながら言う。


「多少強くなったぐらいじゃ、負けやしないぞ!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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