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37.女子の裸、覗いちゃいました

第2部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「さて、どうしてやろうかのう? このペットは?」


「レディの覗きは極刑アル」


 俺を睨みつけるエリスお嬢様とテンちゃん。そして、縄で縛られる俺。


 どうしてこうなった!?!?!?


 ――二時間前。


 夕暮れの森は薄闇に包まれ、虫の声が鳴り響いていた。焚き火の明かりがパチパチと揺れ、食後の片付けをしていたときのことだ。


「この先に湖を見つけたアル! ちょっと身体を洗ってくるアル!」


「妾も行くのじゃ! 肩に乗せて案内するのじゃ!」


 女子二人が水浴びに向かっていく。残されたのは男一人。テントのそばに残される俺。こういうシチュエーションでよくあるのが――。


 そう。


 ラッキースケベ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 あの結城〇トみたいなハーレムに一歩近づいたんじゃないかと胸が高鳴る俺。まだ二人だけだが、いつかは人数も増えて……なんて妄想していたら――。


「覗いたら八つ裂きにするから覚悟するのじゃ」


「の、覗きませんよ!?!?」


 エリスお嬢様の冷たい視線に背筋が凍る。やっぱりバレてる!? いや、俺は何もしてない! ……でも怖い。ラッキースケベは祈るだけにしておこう。


 二人を送り出したあと、俺はテントで寝る準備をして待った。けれど、時は過ぎていく。ひとつ、ふたつ……木々を渡る夜風の音と焚き火の残り火の爆ぜる音だけが響き、気づけば二時間。


「……さすがに長いな」


 何かあったのかと不安が胸をよぎる。二人なら大丈夫だと思いつつも、心配は心配だ。


「固有魔法【サーチ】」


 青白い魔力が波紋のように広がり、周囲百メートルを感知する。生物の位置、魔物か人間か、地形の起伏すらも頭の中に地図のように浮かぶ。トレーニングの成果だ。


「湖を発見。人間二人の反応あり。……この反応は、エリスお嬢様とテンちゃんだな」


 エリスお嬢様の魔力は独特だ。人形の身体に魂を宿す特殊な存在。そのため一発でわかる。一方テンちゃんは魔力が小さくても、【気】が強く感じ取れる。武人特有のあの鋭い気配。


 だが、それ以外に小さな魔力の塊が近づいていた。


「恐らく危険度FかGランクの魔物だろう」


 問題ないだろうと思いつつも、彼女たちの時間を邪魔させるのは忍びない。


「念のため倒しておくか。女子二人の時間を守るために」


 気が利く男、ウェル・ベルク! メガネをクイッ!(※かけてないけど)


 土魔法【アイアンメイク】で短剣を作り、気配を殺して忍び寄る。


「あれは……ウルフか」


 灰色の毛並みを逆立てた狼型の魔物。Fランクとはいえ鋭い牙と爪を持ち、群れで行動すれば危険だ。


「うーん……犬は苦手だな」


 胸に小さな痛みが走る。前の世界で飼っていた犬を思い出す。だから犬系の魔物はどうにも手を出せない。だがこのままでは、二人の命が危ない。


「なら俺が威嚇して追い払えばいい!」


 短剣を投げると、地面に突き刺さり、ウルフがビクリと反応した。


「よし、これで回れ右をしてくれれば――」


「きゃうううううん!!!!!」


 次の瞬間、ウルフは猛ダッシュ。……え? 逃げるんじゃなくて、前進!?


「おいそっちに行くなぁぁぁぁ!」


 草をかき分ける音と共に、ウルフは湖へ突っ込んだ。


「待てってば!」


 俺も慌てて追いかける。すると――。


「な、なんじゃ!?」


「なんか騒がしいアル!?」


 ……その声は。


「ウ、ウェルでないか!」


「な、何してるアルか!」


 月明かりに照らされ、水面がきらめく。その前に立つのは、バスタオル一枚の美少女二人。しっとりと濡れた髪から滴る水滴、紅潮した頬。俺の脳裏で警鐘が鳴り響く。


 ――これは、完全にラッキースケベだ!!!!


 そして現在。


 俺はエリスお嬢様の飛び蹴りとテンちゃんの渾身の拳をくらい、あっけなく縄でぐるぐる巻き。木に吊るされた。


「え、えーっと……俺はウルフを追いかけて……」


 必死に説明すると、二人は顔を見合わせた。


「まぁ、水浴びに時間がかかってしまったのは悪かったのじゃ」


「心配させて済まなかったアル。思わず女子トークが弾んでしまって…」


 ……あれ? 意外とあっさり許してくれる!?


 考えてみれば、同世代(?)の女子同士で語り合う機会なんて、彼女たちにはほとんどなかったのだろう。機嫌がいいわけだ。


「だから今日はそのまま縛られた状態で過ごしてもらうぐらいで許してやるのじゃ」


「アタシも同意見アル!」


「……俺、このまま寝るの!?」


 結局、俺は芋虫状態で木に吊るされて眠る羽目になった。夜空の星がやけに遠く見えた。


 ――そして四日後。


「着いたアル!」


「着いたのじゃ!」


 若い二人は元気いっぱい。馬車の旅で疲れ切った俺には眩しすぎる。精神的に。


「では、依頼主のところまで行きましょう!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


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