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355/620

355.仲間の武器にエンチャント

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「と、言うことでーーーー!!!! 再び身を隠させてもらうぜーーー!!!!」


 リチャードはそう叫ぶと、三体のトレントを盾にして姿を隠そうとした。


「待て!!」


 ガサガサッ!!


「キシャアアアアアアアア!!」


 三体のトレントが俺の進路を塞ぐ。

 太い根が地面を踏みしめ、枝先が鋭い爪のように振り下ろされる。


「ラーニング2つ同時発動!! 【極炎竜砲】!!!」


 ズドーーーーーン!!!!


 【極炎竜砲】――グリーンドラゴンの【ファイヤブレス】と上級炎魔法【インシネレート】を融合させた、俺の必殺技だ。

 炎が咆哮とともにトレントの群れを焼き尽くす。


「キシャアアアアアアアア!?」


 前方のトレントは焼け焦げ、木の香ばしい匂いが立ち込める。

 とっさに、木だから炎属性が弱点だと判断して放った一撃は見事に成功した。


 しかし、リチャードの姿は消えていた。


「逃がしたか! 逃げ足の早いやつめ!」


 さすがラビリンスの冒険者たちが住む都市で連続殺人をしていただけある。

 動きも戦闘経験も一級品だ。


「来るでござる!!」


 トレントたちが一斉に襲いかかってきた。

 俺はまず、この数をなんとかしなければならない。


「サヤ! ココさん! 武器を貸してください!」


「ウェル殿?」


「ウェルくん?」


 サヤとココさんは疑問の声を上げたが、俺には良いアイディアがあった。


「やっつけてやるネ!!」


「精霊を召喚しますわ!」


 テンちゃん、リーズ、エリスお嬢様が戦闘に集中している間に、俺は二人に炎の魔法を武器に付与する準備をした。


「エンチャント【インシネレート】!!」


 ゴオオオ…!!


「こ、これは…!?」


「私たちの剣に…炎属性の魔法を付与したのですね」


 いつも俺は自分の武器だけにエンチャントしていたが、トレントには複数の炎属性武器を同時に使う方が効果的だろう。

 人や精霊にエンチャントしても炎耐性はつくが、武器としての攻撃力は増さない。


「うおおおお!!! 早く手伝ってくれえええアルぅぅぅ!!!」


 危険度A+2ランクのトレントとはいえ、この数を前衛一人で相手にするのは無理がある。


「行こう!!」


 ダッ!!


「待たせたでござるな!」


 サヤがテンちゃんの前に出て、技を放つ。


「滅魔流【炎魔巣閃(えんまそうせん)】!!!」


 ズババババババ!!!!

 ゴオオオ!!!


 高速乱れ斬りの斬撃がトレントたちの幹に触れた瞬間、刃から火花が散り、斬り口から炎が立ち上る。


「キシャアアアアアアアア!?!?」


 同時にココさんも剣を振るい、


「参ります。迅剣【炎の太刀】!」


 ズババババババ!!!!

 ゴオオオ!!!


 炎が絡む斬撃の連鎖で、次々とトレントたちの攻撃が封じられていく。

 ジャングル全体が炎と煙で揺らぎ、葉の間から光が差すたびに影が踊る。

 やはり、炎の力は正解だった。

「面白かった!」


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