353.それぞれの脅威
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
数分前――
「はぁ…はぁ…」
アダマンタイトの壁で離れ離れになった冒険者のひとりが、血まみれになりながら必死に走っていた。
「くそ! …なんだあの見たこともねぇバケモノは!? みんな…殺されちまった…!」
ラビリンスの冒険者はアダマンタイトの壁によってウェルたち、リョウマたちを覗いて3組に別れていた。
そのうちの一組が未知の魔物に襲われ、全滅してしまったのだ。
「は…はやく…リョウマさんたちに…知らせないと…あのバケモノはヤバすぎる!!」
その魔物――未知の存在は、リョウマたちでさえ危ういほどの力を持っているらしい。
「キシャアアアアアアアア!!!!」
ズドドドドドド!!!
凄まじい速度で魔物が襲いかかる。
「き…きた…!!!」
ズバン!!!
冒険者は為す術もなく、首をはねられた。
グチャグチャ――
魔物はそのまま冒険者を貪り食う。
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さらに別の冒険者たち――
「なんだここは? 人工物のトンネルを抜けたら…沼?」
「というか…クセェ!! 多分毒の沼だ!!」
辺り一面、濁った黒色の沼に立ち止まる冒険者たち。
「毒性が強そうですね…状態異常になる前にいったん引き返しましょう」
ダンジョンでは、毒や状態異常で体が思うように動かなくなれば即死に直結する。
【アルゴプリズン】ではなおさらだ。
引き返そうとした瞬間――
「ま~て~!!!」
サバァ!!!
毒沼の中から人型の魔物が現れた。
「な、なんだ!? 人!?」
「そんなはずはないだろう。意思疎通できる魔物だ!」
その魔物は全身がヘドロにまみれ、毒沼の中から悠々と姿を現していた。
人間が潜れるはずのない沼だからこそ、これは間違いなく魔物だ。
「初めまして…さようなら!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…。
魔物が告げると、沼から触手が飛び出し、冒険者たちに襲いかかる。
「に、逃げろーーーーー!!!!」
冒険者たちは必死に後退した。
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そしてウェルたち――
「この森どこまで続くアルか~?」
「…1時間は歩きましたね…」
人工物のトンネルを抜けてジャングルにたどり着いた俺たちは、既に1時間ほど歩き続けていた。
「…さきほどからずっと監視しているそこの者。妾たちは気づいておるぞ!」
ガサガサッ!
茂みが揺れ、何者かの気配が忍び寄る。
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