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32.ロリっ子チャイナ娘VSショタワンコ

第2部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 広々としたギルドの訓練場に移動。

 そこに俺とリン・テンテン、そして数人の見学者が立つ。静かな空気に緊張が張り詰める。


 「ではテストを開始する!」


 ゲルドさんが手を高く上げて合図を送る。

 …なんでこうなったんだ?



 今から30分前――



 「ちょうどよかった!

 ウェルくん、この子と戦ってくれないか? リン・テンテン。ウェルくんと戦うことがテストだ!」



 え?


 えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



 「ゲルドさん! なんで俺がこの子と!?」


 可愛い女の子とイチャイチャするのは歓迎だが、戦うとなると話は別だ…。

 ココさんとは無理やりで余儀なくされたけど、今回も同じ運命なのか。


 「なんでアタシがこんなチンチクリンの相手をしないといけないアルか!」


 チンチクリンって…。


 確かに俺は身長約5cm低い。見た目はロリっ子チャイナ娘より若く見えるだろうし、年齢も15歳前後に見えるかもしれない。

 だが、俺は36歳。中身は大人だ!!!

 そして、〜アルという語尾――全てが混ざり合って…


 悪くない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 「ウェルくんはこのギルドのエースで唯一のA級冒険者だ。俺より強いから覚悟するんだぞ!」


 おぉぉぉ…ハードル上げてくる…。


 「ふーん、このチンチクリンがねぇ…」


 ロリっ子チャイナ娘のジト目が俺を射抜く。

 その瞳には好奇心と殺意が混ざり、ほんの少しの挑発が見える。


 これも実に

 悪くない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 むしろ良い!!!!!!!!!


 ぎゅむッ!!


 「いでで! エ、エリスお嬢様! それ本日2回目!!」


 またしても俺の耳を引っ張るエリスお嬢様。

 ジト目のクリティカルヒットは悪くないが、物理的に痛いのはご勘弁を…。


 「まーた良からぬことを妄想しておったのじゃろう?」


 はい、仰る通りです。


 「そこの者。妾のペットが遊びたいようじゃから特別に許してやるのじゃ」


 めちゃくちゃ上から目線のエリスお嬢様に対し、リン・テンテンは――


 「こんなチンチクリンと遊びたいなんて言ってないネ。だけどこの中で一番強いと言うなら話は別。今からアタシがボッコボコにしてやるから覚悟するアル!」


 エリスお嬢様とリン・テンテンの視線が合い、火花が散る。

 周囲の冒険者たちの息を飲む音が聞こえる。


 あれ? 前にもあった気が…。

 何も言ってないのに話進めないで〜!!




 そして、現在に至る。

 ゲルドさんの話によると、ロリっ子チャイナ娘の名前はリン・テンテン。

 貧乏でお金を稼ぐため、ギルドにやってきた。

 そして、今から俺と戦うテストをするというわけか。


 「もちろん勝てとは言わん!

 それ相応の実力をみたいからな!」


 冒険者を数人打ちのめした後だから、十分実力があると認識しているらしい。

 つまり、もうギルド加入はほぼ確定。

 テストは俺を使って、どこまでの実力かをチェックするのが目的のようだ。


 「最初から全力でいくネ! 覚悟するよろシ!!」


 最初から本気だ。

 C級冒険者を遥かに凌ぐ強さなら油断はできない。見たところ素手――武道家なのか。

 女の子相手に申し訳ないが、俺は武術スキルがないため、木刀を使用することにする。


 「それでは…始め!!!」


 ゲルドさんが手を振り下ろし、テストの合図が鳴る。


 シュン!!!!


 リン・テンテンが一気に距離を詰める。

 床を蹴る音が軽快に響き、窓の外の樹々の影が戦闘の速さに合わせて揺れる。


 「は、速い!」


 俺の顔を狙った掌底打ち。しかし避けられる範囲だ。


 「く!?」


 即座にカウンターで木刀を振る。狙いは胴体――


 ブン!!


 しかし、空振り。

 凄いな…このカウンターを避けるのか…。


 「一瞬で決めてやろうと思ったのにやるアルネ!」


 確かに強い…。

 なら次は俺から――


 「ラーニング発動…。【迅剣】!」


 縮地!!!

 ザッ!

 俺は縮地でリン・テンテンの懐に飛び込む。


 「はっ!!!」


 木刀を振る。しかし、また避けられる。


 「獲物が木刀なのに距離を詰めすぎネ!

 ここはアタシの間合いアルよ!!」


 ガガガガガガガ!!!!!!!


 リン・テンテンの猛攻。


 避ける、木刀で防ぐだけで手一杯。


 リーチの長い木刀も、懐に入られたら素手のリン・テンテンに分があるのか…。


 「くっ、やられる! 一旦離れないと!!」


 縮地で距離を取る俺。しかし――


 「!?」


 一瞬でリン・テンテンを見失う。


 「離れるのは正解だけど、アタシ相手だと死角を潜り込まれるアル!」


 距離を取った直後に、俺の隣に移動していた。

 なんて技量だ…。戦い慣れている。


 「八極気功拳【発勁】!!」


 今度は腹を狙った掌底打ちか! 防げる範囲だ。

 木刀で受け止めるが。

 ガキン!!! バキバキバキ!!!


 「…え?」


 木刀が砕けた!! 破壊されたに近い衝撃。


 「うわ!!」


 衝撃で吹き飛ばされる俺。


 「イテテ…」


 これは負けか…。


 「勝者! リン・テンテン!」


 ゲルドさんが宣言する。


 「…ま、本物の剣を使っていたらまだわからなかったアルが、勝負は勝負アルネ!」


 本来なら剣や魔法で戦う俺。出方を見ようと控えた結果、あっという間にやられた…。


 油断大敵。


 ゴゴゴゴゴゴ…。


 な、なんだ!?

 後ろから殺気が!?


 「なーにを負けておるんじゃ?」


 ああああああああああぁぁぁ!!!!!!!

 エリスお嬢様がご立腹であらせられる!!!!!!!


 この後、キツいお説教が待っていた――


 ラーニングにより習得


 【発勁】【八極気功拳】【気】

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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