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289.優秀な学級委員の場合(3)

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「たったそれだけだと!? 貴様はわかってないな! ベネット様は侯爵家でお前らは男爵家! 礼儀の知らない格下にマナーを教えるのは当然だろう!?」


 ベネットの取り巻きが嘲笑混じりで叫ぶ。

 マナーを教えるなんてもんじゃない。これは明らかに暴力だ。


「ベネットーー!!!!」


 バキッ!


「ぐは!?」


 怒りが頂点に達したレスターは、ベネットの顔面を拳で打った。


「な!? 男爵家の分際で侯爵家であるベネット様のお顔を殴るとは!?」


「血迷ったか!? レスター!!」


 ベネットがよろける間に、取り巻きの二人が声を張り上げる。


「なんとでも言え! 私は弟を守る!!」


 倒れ込むアロルドの前に立ち、レスターは身を挺して守ろうとする。

 風が吹き抜け、埃が二人の足元で舞う。


「に…兄様…ダメだ…!」


 弱々しい声でアロルドが警告する。

 その瞳には恐怖と兄への信頼が混じり、微かに光っていた。


「……私を殴るとは…身の程を知るがいい!!」


 その後、レスターはボコボコにされて惨敗した。

 ベネットは剣術だけでなく素手の戦闘能力も高く、取り巻き二人も侮れない実力を持っていた。

 夕暮れの倉庫裏に響く打撃音、重い息、そして血の匂い――

 すべてがレスターにとって恐怖の記憶として刻まれた。


 そして翌日。


 レスターは貴族であるベネットを殴った罪でGクラス行きとなった。

 ベネットはもちろん正当防衛扱い。学園の秩序は、貴族の力を優先していた。


_______________________


 レスターは過去の経緯を俺に話してくれた。


 なんて理不尽なんだ。


「その後、ベネットは弟に手を出さなくなりました。いじめがバレて侯爵家の名に傷がつくことを恐れたのでしょう」


「なんてやつだ…でも今になってレスターに絡んできたのは…?」


「恐らく…座学で学年1位を取れなかった腹いせでしょう。クラスメイトの頃は知らなかったのですが、ベネットは元々そういうことをするみたいです」


 今回、イザベラが全教科満点で学年トップとなった。

 そのせいで座学1位を逃したベネットは、レスターに嫌がらせをしてきたのだ。


 とんでもなく性格の悪いやつだな。


「…それにしても…レスターがまったく相手にならないなんて…ベネットはそんなに強いのか?」


「…はい…今学年の天才です。2年生Aクラスの中でも抜きん出てトップなのがベネットです」


 なるほど。

 つまり、ベネットを攻略することが、Aクラス攻略のカギになるのか――。

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