275.ガリ勉メガネ男子のエルフ族の場合(2)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
レスターとバースはGクラスなのに成績が良いとは聞いていたが、まさか熱血リーゼントのエイブがここまで勉強できるとは…。
そして、レネーからかなり壊滅的ということか。
クラスの合計点数にすると、Gクラスは最下位になるという。
特にシルヴィアとイザベラが全教科の合計0点。
こりゃ、勉強も頑張ってもらわないとな!
そして、バースには勉強以外の試練――つまり実戦を積ませることにする。
_______________________
ある日、俺はバースを連れて課外授業を行った。
レネー、ニャウンシェ、アンブル、シルヴィア、イザベラには素晴らしい家庭教師の元で勉強してもらい、バースにはバースの試練を与えることにしたのだ。
「ウェル先生…ここで何を…?」
俺はバースに何も説明せず、空間魔法【トリプルエクストラテレポート】で森の奥深くまでやってきた。
光の届かない場所も多く、森全体にひんやりとした緊張感が漂っている。
「バースにはここで野営してもらう!」
「え!?!?」
ここは、かつて俺を含めた【ルミネス・ゲート】がオークの大群と戦った森だ。
今も低ランクとはいえ、魔物がウヨウヨ生息している。
「ま…待ってください! 実践なんてそんな…!」
「大丈夫! 俺がみっちり指導するから!」
バースは野外訓練のとき、ゴブリン程度の魔物を目にすると足がすくんで全く役に立たなかったそうだ。
さらにクラスでも揉め事を起こし、Gクラスに移動してきたらしい。
荒療治になるが、やはり実戦経験で慣れてもらわないとな!
ガザガサ!
「お! さっそくゴブリンのお出ましか!」
ゴブリン――説明はいらないほど有名な魔物で、危険度は最低のGランク。
森の影から素早く現れた。
「ひぃ!?!?」
ドサッ!
バースは尻もちをついた。
青ざめてガタガタ震えるその姿は、とても戦える状態ではない。
「バース!?」
魔物が苦手と聞いてはいたが、ここまでとは…。
木漏れ日が差し込む森の中で、バースの小さな体が震えるのがよく見える。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




