274.ガリ勉メガネ男子のエルフ族の場合(1)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
模擬クエスト2ヶ月前。
もうすぐ全クラスが中間テストを迎える。
Gクラスも例外なく、教室に並ぶ机と木の床に反響する鉛筆の音が鳴り響く。
実技もあるが筆記テストも課されるのがこの学校の特徴だ。
実技だけでは理解できない知識もあるからな。
俺も教師としてここに来る前に、エリスお嬢様とリーズから勉強を教わったが、やって良かったことばかりだった。
数学や理科は初歩的なものだからまだ理解できるが、魔法の詠唱や理論、この世界の歴史に関してはほとんど無頓着だった。
転生してすぐ知りたかった内容でもある。
勉強って大事だな…。
学生のころはその大切さがわからなかったけど、大人になると理解できるものだ。
噂では数年後から【錬金術】の授業が導入されるらしい。
【錬金術】……気になるな…。
そういえば、二千年前にタイムスリップしたときに、【ホムンクルス】かどうか尋ねられたな。
何か関係があるのだろうか……?
ガリガリガリガリ。
Gクラスの中でひときわ熱心に勉強する生徒がいる。
それは【バース・キーツ】。
ガリ勉タイプのメガネ男子で、魔法科志望のエルフ族だ。
かなりの堅物タイプで、黒髪リーゼントのヤンキー風人族【エイブ・グリーソン】とは犬猿の仲だ。
とはいえ、最初よりはだいぶ打ち解けてきたがな。
「うおおおおお!!! 勉強嫌いだあああ!!」
突然叫ぶエイブ。
教室の窓から差し込む光に、机や本の影が長く伸び、エイブの叫びが壁に反響する。
「うるさいぞ!!! 熱血リーゼント野郎!!」
うん、確かにうるさい。
「ぬうあああんだとおおおお!?!? 表出るかゴラァァァ!?!?!?」
エイブ…悪いの君だからね。
「コホン! 勉強が苦手なのはわかるが、これも生徒の務めだ! 頑張ってくれ!」
俺も勉強嫌いだったから気持ちはわかる。
でも、学生の義務だし仕方ない。
「とはいえ、エイブくんはそんなに成績は悪くないですよ?」
「え!?!?」
Gクラスのリーダー的存在の人族【レスター・マーティン】が答えた。
レスターが言うには、Gクラスの前回の成績順位はこうだ。
1位 レスター(学年5位)
2位 バース(学年10位)
3位 エイブ(学年27位)
4位 レネー(学年169位)
5位 ニャウンシェ(学年181位)
6位 アンブル(学年185位)
7位 シルヴィア(学年200位 ビリ)
7位 イザベラ(白紙提出のため学年ビリ)
エイブ!!!! 意外と勉強できる!!!!
俺が学生のころより成績良いじゃねぇか!!!!
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