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249.学校の先生を頼まれた


追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「ふぉっふぉっふぉっ! この学校は冒険者を育成する学校でな。ワシの知り合いのバルトン王国の国王と共同で作ったのじゃ!」


「…俺に…できるでしょうか…?」


 学校の先生として、他人に物を教える立場になるなんて経験したことがない。頭の中に不安が渦巻く。


「ふぉっふぉっふぉっ! 緊張しなくても良いぞ! 何しろ魔法学校から新しく一変して、いろんな生徒たちを募集したからのう。新人教師も募集中じゃ」


「それにウェルくんなら安心して任せることができる。人柄も実力も折り紙付きだからな!」


「なるほど…そういうことでしたらやってみます!」


 初めての経験――悪くないかもしれない。少し胸が高鳴る。


「ふぉっふぉっふぉっ! 開始は1ヶ月後じゃ! それまでゆっくり休むがよい」



 そして、その事をみんなに伝えることになった。



「良いではないかのう?」


「面白そうアルな!」


「わたくしたちはわたくしたちで、クエストをこなせるので大丈夫ですわ!」


「心配無用でござる!」


「楽しんでね~」


 エリスお嬢様、テンちゃん、リーズ、サヤも賛成してくれる。


 そして、レナは当たり前のようにそばにいる。


「…ウェルお兄ちゃん…学校ってどんなところ…?」


「学校っていうのはね…」


 俺はブランに、学校のことを説明した。


 ブランはまだ8歳で、同年代の友達がいない。

 だから、ちゃんと学校に通わせることは彼女の成長のためになるはずだ。


「…学校…行きたい!」


 普段無口でクールなブランが目を輝かせる。その笑顔を見て、俺は決意を新たにする。これは連れて行ってあげないとな!


「…しかしウェルくん。学校で物事を教えることはできるのでしょうか?」


「………あ……」


 ココさんの言葉に不安になる。そういえば、俺は何を教えるんだろう?


 前世では国語や数学を教えることはできたが、ここでは魔法や剣術の知識を求められるのかもしれない。


「…妾たちがまず、この後先考えずなんでも請け負うお人好しペットに教えなければならんようじゃな」


「うぐっ!」


 そうだ。ラーニングで魔法、剣術、武術、霊法を扱えるが、魔法陣や詠唱の理論は知らないまま使っている。教えることはできない。


 学校の先生をする前に、猛勉強が必要だ…。



 1ヶ月後。



 俺はバルトン王国にある冒険者育成学校に到着した。


 石造りの校舎は重厚で威厳があり、敷地内には噴水や花壇が整備され、木々の間を爽やかな風が通り抜ける。


 廊下には生徒たちの声が響き、遠くからは剣の稽古や魔法演習の音が聞こえてくる。ここが、冒険者を育てる場所か。


 説明を受けた後、俺はGクラスの教室へと向かうことになった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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