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248.S級冒険者になり損なった

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ここは、魔族討伐クエストで訪れたグラサン僕っ娘貴族ファニーの屋敷。

 ブルガンリルム王国の国王【ヴィヴィアン】や、俺たちが所属するギルドのマスター【ゲルド・ダスティン】もいる。


「悪いがウェルくん。S級冒険者昇格試験はまた来年で…」


「ええええええええええ!?!?!? うそおおおおおおんんん!?!?!?」


 魔人戦争の時代にタイムスリップして、ようやく帰還したのはいいが、時間軸が違って半年も経っていたという事実に絶望する俺。


 その間にS級冒険者昇格試験は開催されており、次の試験は来年。つまり、またもやS級冒険者への道を逃したことになる。


「ふぉっふぉっふぉっ! 残念じゃったのう!」


「ざーーーーねーーーーんだねーーーー!!!! ウェルーーーーーー!!!!!」


 …残念なお知らせなのに、ファニーはいつも通りの明るいテンション。

 国王がいるのに、このマイペース。ファニーはやはり大物だ。


「ふぉっふぉっふぉっ! このままS級冒険者にしても良いのじゃが、世界中の貴族たちが納得しないじゃろうからのう」


「これに関しては我々だけの意見では変えられないからな!」


 S級冒険者は、他のランクの冒険者とは異なり、貴族と同等の地位が与えられる。


 不正を防ぎ、貴族たちに認めさせるために、S級冒険者昇格試験は厳格に行われなければならない。


 制度は、特別優秀な冒険者に夢を与えるために定められたもの。最初こそ貴族たちに反対されたが、ヴィヴィアンをはじめとする国王たちの説得で何とか押し通された。

 しかし今でも、平民上がりの冒険者に対して差別する貴族は少なくない。


 こんな事情もあり、試験を受けていない冒険者をS級にすることは簡単ではない。


「まぁ…Sランクのクエストがあったらウェルくんたちに依頼するから不便はないと思うがな!」


「ふぉっふぉっふぉっ! 屋敷も持っておるし既にS級冒険者のような生活をしておるみたいじゃのう!」


 確かにその通りだ。金もあり、Sランククエストに参加でき、貴族レベルの広い屋敷もある。


 でも、俺がS級冒険者を目指す理由はそこではない。


 全てはエリスお嬢様のため、グランベル家の復興のためだ。


「ふぉっふぉっふぉっ! 息抜きにこんな仕事をしてみんか?」


 ヴィヴィアンが1枚の紙を差し出す。表面には整然と文字が並び、欄外には王の紋章が刻まれている。


「え…。学校の先生!?!?!?」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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