231.超級雷魔法【カルネージミネルヴァ】
第12章完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
俺とザイヤくんのコンビネーションでシンティアを追い詰める。
パリッ!
【雷速歩法】でザイヤくんの魔法を避けるシンティア。
「...く…ザイヤめ…いいタイミングで狙ってくる!」
もしザイヤくんがいなかったら、シンティアの【雷速歩法】と【雷迎剣】を混ぜ合わせた剣技についていけなかったかもしれない。
頭で分かっても、何度も高速移動されれば追従は困難だ。
俺の隙に攻撃しようとするシンティアに対し、ザイヤくんの魔法が妨害として介入する。援護がなければ、勝負の決着は見えていただろう。
「うおおおおぉ!!!」
ズガガガガガガガガガ!!!!
それにしても、よく持ちこたえている。魔族は接近戦に不向きだと思っていたが、これほど俺の剣技に対応できるとは。
「…ラチがあかないな...」
ズガガガガガガガガガ!!!!
シンティアが何か仕掛けようとしても、俺は隙を与えない。このまま押し切る!
「…我が名において来たれ雷の精霊…」
「な!? 詠唱!?」
俺は驚いた。固有魔法保持者は通常、自身の固有魔法以外は扱えず、扱えたとしても大した力にはならない。だから、固有魔法を鍛えるのが最も手っ取り早いのだ。
「詠唱!? シンティアは詠唱できるのか!?」
ザイヤくんも驚く。完全に誤算だった。
さらに誤算だったのが――
ズガガガガガガガガガ!!!!
「...万物を滅する怒号
失念の傷痕
厭悪のまなざし…」
嘘だろ!? 俺の深淵の闇魔法【アビスセイム】でブーストした超高速剣技を受けながら詠唱している!?
通常、詠唱中は防御も行えず、完全に無防備になる。だから剣士とパーティーを組み、詠唱完了まで守ってもらうものだ。
ズガガガガガガガガガ!!!!
「鳴り響く悲痛と共に
裁きを受け入れよ
罰を受け入れよ
罪を受け入れよ
死を受け入れよ…」
しかし、シンティアは【雷速歩法】と【雷迎剣】を維持しながら、俺の攻撃をすべて防ぎ、詠唱を続けている。
「霹靂かみときの降臨に大いなる天命を授かれば
今一度一つとなり…」
「ダメだ!! 詠唱を止められない!!」
休む間もなく攻撃を続けるが、シンティアは涼しい顔で全て受け流す。
「理の全てを破壊する天雷となれ
超級雷魔法【カルネージミネルヴァ】」
そして、詠唱がついに完了した。
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