200.決着!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「【魔導霊気・斬閃】!!」
ズバッ!!
「ぐあああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
ついに、ヴァンに一太刀を与えた。
空気が震えるほどの衝撃。彼の身体が弾き飛ばされ、血飛沫が風の中に散る。
やはり――魔族は接近戦が苦手。
防御障壁を失えば、いかに強大な魔力を誇ろうと肉体は脆い。
ヒューン。
ヴァンの体は空を切り裂くように落下し、
ズドーン!!!
大地を抉る轟音とともに、土煙が舞い上がった。
衝撃波が砂利を弾き飛ばし、周囲の木々を揺らす。
パァ!
「はいはーい! 強制解除~!」
レナの明るい声とともに、融合が解ける。
俺とレナの身体を包んでいた光が弾け、二つの影が分離した。
いつも絶妙なタイミングで解除してくれる。助かった――。
「はぁ…はぁ…」
呼吸が荒い。ダメージはほとんど無いが、魔力の消費が尋常じゃない。
魔導霊気と超級魔法を同時に扱う――その負担は想像を超えていた。
スタッ。
膝を軽く曲げて地面に着地。
「か、勝った…!」
アーサーさんが呟く。
その声には驚きと安堵、そして信じられないという色が混じっていた。
「勝ったぞーーー!!!」
次の瞬間、仲間たちの歓声が爆発した。
瓦礫の陰や倒れていた魔導士たちが次々と顔を上げ、
歓喜と驚愕の入り混じった声を上げる。
「すげーぞあの子ども!」
「こんな凄い戦いは初めてだ!!」
焦げた地面の上に漂う硝煙の匂い。
負傷していた者たちも目を覚まし、俺とヴァンの戦いの結末を見届けていた。
「ま、まさか…ヴァン様が…」
アーサーさんたちに倒された魔族の一人が、
血に染まった口元を押さえながら震える声を漏らした。
ガチャッ!
「今だ! 【魔封石の手錠】をはめるんだ!」
アーサーさんの号令が響く。
彼は自ら倒した魔族の腕に【魔封石の手錠】を嵌め、
さらに部下たちにヴァンへの拘束を指示した。
「え? 【魔封石の手錠】!?」
やはり、アーサーさんはその存在を知っていたか。
あの忌まわしき手錠――魔力を封じ、自由を奪う道具。
その手錠で魔族の子どもを奴隷として扱っていたとしたら……。
魔人戦争の原因が、人族側にある可能性も否定できない。
俺たちの仮説は、どうやら間違っていなかったのかもしれない。
「アーサーさん、後で話が…うっ!」
ガクッ。
膝から力が抜けた。
「主~今日は休んで話は明日にしなよ~」
レナの声が、霞む意識の中に優しく響く。
そうだ……魔導霊気、気、霊力――全てを限界まで使った。
このままでは倒れる。今は休むべきだ。
アーサーさんと魔導士たちは、テンちゃんが倒した魔族のもとへ向かい、
同じように【魔封石の手錠】をはめていく。
戦場の外、薄暮の空がゆっくりと色を変えていった。
「いやー結構強かったアルな! 魔族は!」
「かなり苦戦しました。テンテンさんがいなかったら危なかったです」
テンちゃんとブランが並んで歩いてくる。
二人とも戦いの疲労を隠せないが、表情には充実感が浮かんでいた。
「拙者は姉上に会えて…ブホォ!!」
サヤが突然、鼻血を噴き出した。
なぜだ――というツッコミも入れる余裕はない。
「これで一件落着じゃな」
ブランが呟く。
襲撃に来た魔族は五人。
全員、命はつながっている。血まみれの戦場にも、わずかな救いが残った。
「アーサーさんにあとで話を聞かないと…」
戦いの終息とともに訪れた静寂。
その中で俺は、次に起こることをまだ知らなかった。
――事態は、ここから一変する。
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