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192.超級炎魔法【ノヴァ・インフェルノ】

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 こちらは、城近辺の森。


「うぉぉおおおおお!!!」


 ズガガガガガ!!!!


 テンテンの連続攻撃が、魔族フランメに襲いかかる。


「…こ…んのおお!!」


 バッ!


 フランメは空中に飛び、攻撃をかわす。周囲の空気が震える。


「く…あまり効いてないみたいアルね。多重魔法障壁というやつアルか!」


 かなりの打撃が入ったはずだが、魔族の身体はぴんぴんしている。


「その通りだ! だから何ともないぜ!」


 しかし、内心は焦っていた。


(なんなんだこの人族は! 飛ばなきゃ物理攻撃だけで俺の多重魔法障壁が崩れるところだった! とんでもねぇ馬鹿力だな…)


「俺は中級魔族のフランメ! 人族ごときに負けわせん!」


 フランメは大きく息を吸い込み、周囲の魔力を高めた。

 森が震え、木々が微かに揺れる。


「八極気功拳…」


 テンテンは身構える。その周囲には淡く光る気の流れが渦巻き、地面の砂埃が舞い上がる。


「この距離ではお前の攻撃は届かないだろ!


遠距離から魔法でいたぶって…」


「【砲滅(ほうめつ)】!!」


 ズキュン!!


「うぉ!?」


 フランメはかろうじて身をかわした。

 【砲滅】。八極気功拳は、接近戦特化の体術だが、遠距離用に【気】を凝縮して飛ばす術がある。

 威力は接近戦に劣り、連射は不可能。遠距離戦は本来不得意なのだ。


「魔力のない遠距離攻撃だと!? だがこのくらい余裕で避けられる!」


 2000年前、遠距離攻撃は魔法か特別な道具が主流だった。

 フランメにとって、空中を自在に飛ぶ力を持つ相手の攻撃は避けるのが容易だった。


「隙だらけネ!」


 【砲滅】に気を取られる間、テンテンは素早くフランメの背後に回った。


「なに!?」


「八極気功拳【超発勁(ちょうはっけい)】!!」


 ズドン!!


 フランメの腹に強烈な一撃。衝撃波で空気が裂けた。


「ぐあ!?」


 よろめき、地上に落ちそうになるフランメ。

 しかし、魔法陣が瞬時に展開される。


「遅延魔法発動!」


 ブゥン!


 地面に描かれた魔法陣から、赤い光が迸った。


「超級炎魔法【ノヴァ・インフェルノ】!!」


 ズドーン!!!!


 ゴオオオオオ!!!


 テンテンに直撃する超級炎魔法【ノヴァ・インフェルノ】。

 地上から天空に赤と橙の炎が渦巻き、木々が熱で黒く炭化する。

 獄炎はしばらく燃え続け、灰燼と化すまで空を焼き尽くす。


「くそ…ここに来る前にストックしていた俺の取っておきを、こんなガキに使う羽目になるとはな…」


 本来なら王国に向けて放つ予定だったが、テンテンの予想外の猛攻により予定外の力を消費してしまった。


 バーン!!!


 しかし、炎は突如として何かにかき消された。


「な、なんだと!?」


 フランメの瞳に驚愕が走る。

 戦場の空気が一瞬、静止したかのようだった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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