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191.話し合う余地がない

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「要求に素直に従うとは限らない! 魔族は平気で約束を破るんだ!!」


「そんなのわからないよ!!」


 アーサーさんは俺の言葉を遮り、聞く耳を持たない。思わず声を荒げてしまった。


「犬族の子よ。人族と話すことなど何もない。コイツらは魔族の子どもたちを奴隷にして酷い扱いをしている!!

 子どもたちを救出したところでまた捕まえに来る! だからこの国を滅ぼす!! それが俺たちの目的だ!!!」


「くそ! 話し合う余地はないのか!」


 話し合いの望みは絶たれ、ヴァンも殺し合いを覚悟している。


「人族に加担するなら犬族とはいえ容赦はしない!」


 ヴァンの声に応じ、空中に浮かぶ魔族たちが戦闘態勢に移る。

 風が巻き上がり、城の周囲に置かれた旗が激しく揺れた。


「ウェル殿! やらねばやられるでござるよ!」


「戦うしかないネ!」


「やるしかないのか…」


 俺たちも自然と構えた。


「雷魔法【ライガ】!!」


 バリバリバリ!!


 雷魔法【ライガ】。

 雷系統の中級魔法。俺の雷魔法【サンダーボルト】に似ている。


滅魔流(めつまりゅう)魔封一閃(まふういっせん)】!!」


 ズバン!!


 サヤが雷魔法【ライガ】を斬った。


「な、なんだと!?」


「魔法を斬った!?」


「…」


 魔法を斬る。

 剣を極めた者でも魔法には勝てないのが、この時代の鉄則だ。


「滅魔流…聞かない流派だ…」


 ヴァンも初耳の様子だ。

 2000年前に滅魔流があったかどうかも不明である。


「アタシたちもいるネ!!」


 ズドン!


 ズドン!


「ぐはっ!」


「ぐえ!?」


 サヤに注意を奪われている隙に、テンちゃんとブランが素早く接近して他の魔族に攻撃を仕掛けた。


「お前たちの相手はアタシたちがするネ!!」


「接近戦なら負ける気がしません」


 テンちゃんとブラン、そしてサヤは魔族との一騎打ちに持ち込み、近くの森へと移動。


「くそ! 女子供相手に何やってるんだ!?」


 残った一体の魔族が魔法を放とうとした瞬間、


「ホーリーアロー!!」


 ビシュン!!


「うお!?」


 光の矢が魔族に向かって飛び、頬をかすった。


「わたくしも戦いますわ!」


「アーサーとやら。戦えるかのう?」


「私も剣の腕には自信があります」


 リーズ、エリスお嬢様、ココさんがアーサーさんと共に前線に立つ。

 風と埃が巻き上がる戦場で、金属がぶつかる音と魔力の唸りが交錯する。


 そして、俺はヴァンと向かい合うこととなった。

「面白かった!」


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