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189.歴史の真実

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「次はアタシねぇ~」


 最後にレナが元気に喋り出す。


「二千年前の精霊王に会ってきたわよ~? 精霊は基本的には不老だからアタシたちの時代の精霊王と変わんないわねぇ~」


 二千年前の精霊王――どんな人だったのだろう。

 俺たちの時代の精霊王も知らないため、想像が追いつかない。


「事情話して魔人戦争のことを聞いたら詳しくはないけど魔族ばかりが悪いわけじゃなさそうよ~?」


「え? どういうこと?」


 さらに詳しくレナの話を聞くこととなる。


「精霊王もずっとこの世界を眺めているわけじゃないから詳しくはわからないみたいだけど、さっきの話を聞いていて二つ誤解があるみたいよ~?」


 二つの誤解……なんだろう。


「まず、魔族が魔物を引き寄せてしまうのは、単に魔力がずば抜けて高くて魔物と似たタイプの魔力の質だからだって~。

 だから、意図的に魔物を引き寄せている訳じゃないみたいよ~?」


「ふむふむ、でもジャックたちの時は魔物の大群がやってきたけど、あれはどうなんだろ?」


 俺はレナに疑問をぶつける。


「意図的に魔物を引き寄せている訳じゃないみたいだけど、そのあたりは自由にコントロールできるんじゃないかなって思うわ~。


 戦争に魔物が人族の邪魔するようになったのは魔人戦争が始まってからだって~」


 なるほど。

 つまり、魔人戦争が始まる前に、魔族が魔物を引き寄せていたのは事故のようなもの。

 そのせいで魔族は危険というレッテルを貼られたのかもしれない。


「さらに戦争のきっかけの魔族が一般市民の人族を殺したっていう事件の前に、人族が魔族の子どもを連れ去ったってのが最初にあったみたいよ~?」


「なんだって!?」


 歴史書に記された情報だけではわからない事実だ。


「さっきの話では事件の直後ってことだけど、魔王はしばらく悩み苦しんでから戦争を起こしたって、精霊王が言っていたわよ~? なんか全然印象が違うわね~?」


 全員の話を聞くと、魔族の印象が大きく変わった。

 歴史的背景では魔族は魔人戦争を始めた悪の種族とされていた。

 しかし現実には、戦争前に人族が魔族の子どもをさらい、奴隷にしていたという。


 しかも使われているのは【魔封石】で加工された手錠。

 この手錠を開発した人物は、俺たちの時代の超科学都市【ラディソス】の最高権力者と同じ名前――【ラルス】という人物だった。


 精霊王の話によれば、誤解や魔族の子どもをさらった事件が戦争を引き起こしたという。

 あちこちに散らばっていた点と点が、今ようやく一本の線で結ばれそうな気がする。


「もう一度、アーサーさんの話を聞いてみよう!」


 俺の提案に全員が頷いた。


 ズガーン!!!!


 城門前から突然轟音が響き、俺たちは思わず顔を上げた。

 何か大きな出来事が、今ここで起こったことを告げていた。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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