表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/620

18.報酬ゲット

第一部完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ギルドマスターのゲルドさんが、俺のリザード討伐報酬を手渡すためにやってきた。


 どさっ。


 「ほれ、銀貨300枚だ!」


 周囲がざわつく。


 「あいつってCランクの任務受けたんじゃないのか?」

 「なんであの大金なんだ!?」


 やべぇ、裏でこっそり受け取ればよかったかな…。


 俺が受けたリザード討伐は本来20体~30体で、報酬は銀貨60枚~90枚のはず。

 それが100体討伐で銀貨300枚。


 この世界の通貨と日本円の換算はこうだ:


 銅貨 100円

 銀貨 1,000円

 金貨 1万円

 白金貨 10万円


 つまり、銀貨300枚で30万円相当。

 依頼報酬が6万円のところ、30万円になったら驚くのも無理はない。

 しかも、この世界ではこれだけあれば、1年は宿や生活に困ることはない。

 超大金だ。


 「あー、この者の依頼はイレギュラーが発生してな!

 リザード100体を討伐した!

 依頼主からも確認済みだから間違いない!」


 ゲルドさんは気を遣いながら報告してくれた。

 さすがの男だ。


 「マジかよ…」

 「にわかに信じられんな」

 「でもA級冒険者だし」

 「どうせインチキだろ!」

 「ギルドマスターと癒着してんのか?」


 うーむ、変な噂も飛び交う…。


 「ウェルくんの実力は本物だ! 俺より強いぞ!

 なんならウェルくんと戦ってみるといい!

 訓練場は空けておく!」


 ちょ、ゲルドさん!?


 「ふふん!」


 エリスお嬢様も超ドヤ顔!

 俺、帰って休みたいんだけど…。


 すると、何人かが決闘を申し込んできた。


 「おい、俺と戦えよ! もちろんサシでな!」


 確かコイツらはC級冒険者。

 仕方がない。

 ありもしない噂でゲルドさんの顔を汚すわけにはいかないからな。


 報酬をアイテムボックスに入れ、訓練場に向かおうとした瞬間…。


 「お、おい…今のはなんだ!?」


 なんで驚いているんだ?


 「今のは【アイテムボックス】じゃねぇのか!?」


 「そうですけど?」


 周囲がざわつく。


 「アイテムボックスだと!?」

 「あの便利な魔法か!」

 「高等な空間魔法だから使えるやつは限られているのに!?」


 どうやらアイテムボックスはかなり希少なものらしい。


 「う、羨ましいぞ…ウェルくん!」


 ゲルドさんも歯を食いしばり、涙を浮かべながら羨ましがる。

 確かに便利だ。

 この世界には銀行がないため、資産を貯めても隠し場所がバレれば金庫ごと盗まれる。

 アイテムボックスは、この世界で最高の金庫なのだ。


 そんな視線を浴びながら、俺たちはギルド裏の訓練場へ向かった。

 木造の建物の陰に隠れた広場。砂地の床に木の柱が立ち並び、剣術や魔法の訓練用の標的が置かれている。


 ルールは簡単。数人のC級冒険者が、俺と一人ずつ戦う。

 審判はゲルドさんだ。


 「それでは準備はよろしいかな?」

 「俺はいつでもいいぜ! 化けの皮はがしてやる!」

 「俺も大丈夫です!」


 相手たちはアイテムボックスの存在を見ても、舐めている様子。

 俺の実力は魔法専門だと思っているのか。

 なら好都合。さっさと倒して終わらせよう。


 「それでは…始め!」


 瞬時に決着がつく。


 「【ラーニング】剛剣!」


 ズガン!!!!

 距離を詰め、相手の木刀を破壊する。


 「ま、参った…」

 膝をつき、負けを認める冒険者。

 その光景を見た他の参加者もざわつく。


 「次! 前へ!!」

 ゲルドさんの声が響くが、誰も前に出ようとしない。

 よし、これで終わりかな?

 帰って美味いもの食べて寝よう。


 「怖気付いたのなら仕方がない!

 なんなら全員でかかってこい!!」


 ちょ、ゲルドさん!?(2回目)


 「そうじゃ! そうじゃ! まとめてかかってくるのじゃ! この腰抜けどもが!!!」


 エリスお嬢様も煽るなよ…。


 全員、木刀を持ち、鋭い視線で構える。20人はいる。

 早く終わらせたい。


 「ゲルドさん、多勢に無勢なので、木刀を二本持ってもいいですか?」

 「うむ、良いだろう!」


 良し、二刀流が使える!


 「始め!」


 ゲルドさんの号令とともに、D級~C級冒険者が一斉に襲いかかる。


 「【ラーニング】迅剣、剛剣! 二つ同時発動!」


 右手にココさんの剣術。

 左手にゲルドさんの剣術。

 知り合い最強の剣術二つを同時発動だ。


 ズガガガガ!!!!

 一瞬で20人の冒険者を木刀で空に打ち上げた。


 「ぐあああ!!」

 冒険者たちは悲鳴をあげ、地面に墜落。

 ゲルドさんも驚愕している。


 「お、おいウェルくん。 また強くなったんじゃないのか?」


 その通りだ。ゲルドさんと戦った後、彼の剣術を習得。

 頭の処理能力も上がり、技のキレも増している。


 そうだ、俺はまだまだ強くなれる!

 次こそ、一人で危険度Sランクの魔物を倒してみせる!


 「どうじゃ! 妾のペットは! ドンドン強くなっておるじゃろう!」


 エリスお嬢様!

 俺はどんなに強くなっても“ペット”なのか!?


 これで喧嘩を売ってくるやつはいないだろう。

 よかった、よかった。


 「では、俺はこの辺で…」


 また用件があると面倒だ。

 その前に早く帰ろう。


 そして、俺は風呂に入り、宿の食事をエリスお嬢様と共に楽しむことにした。


 「ここの食事は美味いのう! ウェルの料理ほどではないがな!」


 エリスお嬢様!

 もうこれ以上敵を作らないで!!

 俺は何もしてないのに、どんどん敵が増える…。


 それにしても、美味そうに食べるエリスお嬢様…。

 実に――――萌えである!!!!


 「…また変なこと考えておるじゃろ?」


 あぁ、ジト目で見られた…。

 最近、俺の考えがバレてきているらしい。


 しかし!!!!

 そのジト目!!!!

 悪くない!!!!!!!!!!!!


 そして、俺たちは就寝した。


 しかし、俺はエリスお嬢様が寝たのを見計らって、こっそり宿を抜けた。


 すまない、エリスお嬢様。

 これは重要任務なんだ…。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ