表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

168/620

168.ジャック VS ウェル

第10章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 俺の上級闇魔法【アビスキャノン】をくらったジャック。


 その瞬間、黒くうねる光の柱はぱっと消え去った。


 土煙が晴れると、ジャックの姿がゆらりと浮かんで見えた。


「このやろおおおおおお!!!! 危ねぇじゃねぇか!!!!」


 ジャックの周囲には魔法陣がいくつも浮かび、黒い光を放って回転している。

 これが多重魔法障壁――魔族が扱うオート防御。

 俺は一瞬、手応えを感じたが、やはり彼は無傷のようだ。


「ひっひっひ!! 力と肉体を手に入れたおかげで、マルディより高性能な多重魔法障壁が展開できるぜ!! まったくファニーの絶望はここまで俺に力を与えるとはな!!」


 ファニーの絶望――?


「ファニーの絶望ってなんだ!」


 俺はジャックに向かって叫ぶ。


「こいつは俺の言う通りに動いて自分の両親を殺したんだ!! 俺はその瞬間腹を抱えて笑ったぜ!!」


「な、なんだと!?」


「俺のことを友達と信じて疑わないバカなガキだったぜ? それを教えてやったらこの有様だ!!」


「…つまり、ずっと前からこうなることを仕組んでいたのか…!!」


 俺はジャックを睨みつける。


「…計画の半分にも満たしてないがな。もっと憎悪にまみれた時に乗っ取って、更なる力を手に入れるはずだったんだがな!」


 俺が来なければ、村も屋敷も、ファニーも――もっと悲惨な状況になっていたのか。


「…許さないぞ!!」


 とはいえ、戦略は限られている。

 手加減すれば無傷だし、ファニーを傷つけるわけにはいかない。


「許さないはこちらのセリフだ! 計画を狂わせやがって!!!」


 ジャックは怒りを浮かべながら、別の方向に魔力を集中する。


「闇魔法【デスレート】!!」


 ズキューン!!


「え? どこに向かって…まさか!!」


 狙いは村の住人たちか――!


「な、なんだ!?」


「屋敷から黒い光が来る!?」


 村の人々は混乱し、悲鳴と叫びが入り混じる。

 普通に移動していては到底間に合わない。


「くっ!!【テレポート】!!」


 シュン!


 俺は瞬間移動で村人たちの前に立ち、盾となる。


 ズドーン!!!!!!


「ひっひっひ!! やると思ったよ!! バカなやつめ!!」


 ジャックは俺が村人を庇うことを完全に計算済みだったようだ。


「…やってくれるな…」


 しかし、俺は無傷だ。


「な!? なぜダメージがない!?」


 俺は冷静に答える。


「ギリギリ【エンチャント】が間に合った…」


 【エンチャント】。

 魔法を身体に付与するスキルだ。俺は闇魔法【アビスキャノン】を自分に付与することで、自らを闇属性に変化させた。

 そのため、闇属性の魔法は無効化される。

 ただし、【アビスキャノン】を遥かに超える魔力には注意が必要だ。


「村のみんなを狙うなんて…。魔族ってのは卑怯で陰湿な奴が多いのか? 絶対負けないぞ!!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ