16.大逆転! 火炎の剛剣
第一部完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
とにかく数を撃ってみよう!
「炎魔法【フレイムバースト】
雷魔法【サンダーボルト】
氷魔法【コールドランス】
風魔法【ウインドアロー】
毒魔法【ヴェノム】
光魔法【フォトンショット】
闇魔法【ダークショット】」
巨大な炎と雷、氷の槍、風の矢が空中で交錯し、毒の霧と光の閃光が森全体を包み込む。
ちゅどーん!!!!!!!!
ちゅどーん!!!!!!!!
ちゅどーん!!!!!!!!
ちゅどーん!!!!!!!!
全弾命中!
煙幕が晴れていくと、目の前にピンピンと立ち上がるグリーンドラゴンが…。
「ふっふっふ…無駄ですよ無駄ですよ!
その程度の火力ではビクともしませんとも!」
参ったな…。
危険度Sランクの魔物をソロで倒せるのはS級冒険者のみ。
俺はA級、太刀打ちできるのか…。
ゴオオオオ!!!!
俺が考え込む間もなく、グリーンドラゴンが火を吹く。
炎が地面の落ち葉を焼き、黒煙が立ち込める。
「おわっと!?」
間一髪で避けたが、
「あれ? あ! あち! あちち!!!」
シッポに火が触れ、燃え始める。
「水魔法【ウォーターショット】!!!」
水の魔法を放ち、炎を鎮火する。
「何やっとるんじゃ!」
「イヤだって…シッポがまだ慣れなくて…」
シッポの扱いに不慣れで回避が難しい。
もっと慣れないと、攻撃と防御が両立できない。
1分経てば、さっきのようにファイヤブレスをラーニングできるだろうが、果たして逃げ切れるだろうか?
逃げ切っても効くかは未知数…。
「諦めなさい!諦めなさい!!
冒涜の罪は命を持って償いなさい!!」
物騒な声と共に、リザードたちも襲いかかってくる。
「うぉ! 邪魔だー!」
グリーンドラゴンだけでなく、まだリザードたちはたくさん残っている。
そうだ、魔力量が増えれば無詠唱も可能だし、魔法のコントロールも上手くなるはず。
ピーン!!!!
閃いた!
俺がラーニングで習得した闇魔法【マナドレイン】は格上には通用しない。
だが、手近に通用する魔物がいる――そう、リザードたちだ。
「闇魔法【マナドレイン】!!」
俺はリザードたちの魔力を吸い取る。
しかし、体内にため込まずすぐ放出する。
吸収しすぎると気持ち悪くなるからな。
「な、何をしているのですか!?」
次々とリザードたちが倒れ、メイデンが叫ぶ。
200体のリザードの魔力を両手に集め、手に持つ剣に注ぎ込む。
ラーニング3つ同時発動!!!
「雷魔法【サンダーボルト】!
炎魔法【フレイムバースト】!
そしてそれを剣に込める!!」
右手の剣が炎に包まれ、左手の剣が雷に包まれる。
「ふぬぬぬぬぬ!!!
な、なんとか制御できてるか!?」
「気合いじゃ! 気合いを入れるのじゃ!」
ゲルドさんの力を込めた剣術――
ズバ!
「【雷炎の剛剣】!!!!」
俺はグリーンドラゴンの懐に入り、力いっぱい斬りつける。
本来なら俺の魔力では傷一つ付けられなかっただろうが、リザードたちの魔力のおかげでダメージを与えられる!
「本番はここからだ! おっちゃん!」
「こここここ小賢しいガキがア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
神に膝まづきなさい!!!」
グリーンドラゴン、暴れ回る。
だが、俺の方が素早さで上回り、ファイヤブレス、爪、シッポ攻撃をことごとくかわしながら斬り続ける。
「毒魔法【ヴェノム】!
闇魔法【ダークショット】!
剣に込めて…【毒夜の剛剣】!!!」
毒と闇の力で、グリーンドラゴンは痺れ、脱力。反撃のスキを与えない。
ズババババ!!!!!!!!
俺は容赦なく斬り続けた。
「ぐおおおお!!! この私が!!
ラプラスの使徒が!!!
こんなガキに負けるはずがア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
お、そろそろ1分か…。
固有魔法【ラーニング】により、固有魔法【ファイヤブレス】習得。
リザードたちの魔力、グリーンドラゴンの火、ゲルドさんの剣――全てが融合する。
「自分の炎に焼かれやがれ!
固有魔法【ファイヤブレス】!!
剣に込めて…【火炎の剛剣】!!!」
ズドーン!!!!!!!!
グリーンドラゴンに剣を振り下ろす。
大爆発が起こり、緑の巨体は炎に包まれ消え去った。
「ぐおおおお!!! わ…わたしが…そ…そんな…」
炎が収まり、残骸だけが残る。リザードたちは消え去った。
どうやらメイデンが作った魔物だから、メイデンを倒すと一緒に消えるらしい。
か、勝った…。
勝ったんだあああああああああぁぁぁ!!!!!!!
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
俺は叫んだ。
もうダメかと思った…。
「いちいちうるさいのじゃ!
これからもっと強敵と戦うのだからもっとシャキッとするのじゃ!」
エリスお嬢様、手厳しい。
「だってSランクですよ! 危険度Sランク!!
出会うことすらなかったのに倒しちゃったんですよ!?!」
あまりの興奮にハイテンション。
しかし、
「あ、あれ!?」
目眩がして倒れた。ドサッ。
「全く…自分の疲労にも気づかないなんて…。
あんな無茶な戦い方をすれば当然じゃ。
まぁ、今日のところは褒めてやろう!」
エリスお嬢様は倒れた俺の頭をそっと撫でた。
「面白かった!」
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