表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

141/620

141.シン国の武道家VS鎖ノ国の忍び

第9章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 テンテンの目の前にいるのはくノ一。

 鎖ノ国の忍びでナハトのNo.4、ブラン。


「子ども…私をそう呼んで死んだ人を何人も知っている。愚かな人族(ひとぞく)よ、竜族の忍びを甘く見ぬことだ」


「サヤとの修行中に聞いたことがあるネ! 竜族の忍者アルな!」


 子どもの声なのに大人びている。鎖ノ国では強者だけが生き残る世界で、年齢は関係ない。


 だがテンテンも【シン】国で似たような境遇を生き抜いてきた。


 物心ついた頃から貧しい暮らしで、母も父も知らず、知るのは育ての親であるおじいちゃんだけ。


 おじいちゃんは過酷な修行を通して、テンテンに【気】と【八極気功拳】を教え、独り立ちできる力を授けていた。


「鎖ノ国の忍びを知っているのか…。そういえば【竜気】をまとう者がいたな」


「おしゃべりはここまでにするネ。とっとと倒して親玉もぶっ飛ばしてやるアル!」


 テンテンが構える。


「…すぐに終わらせる…か…」


 しゅん


「!?」


 ブランは一瞬でテンテンの背後に回り、クナイを後頭部に突き刺そうとする。


 バッ!


「(このアタシが簡単に後ろを取られるなんて!)」


 しかしテンテンは寸分の狂いもなくかわす。武道家としての研ぎ澄まされた感覚が、一瞬の油断も許さなかった。


 後ろを取られたことを察知していたテンテンは、即座に体勢を切り替え攻撃に入る。


「八極気功拳! …!? いない!?」


 すぐ後ろにいたはずのブランは、忽然と姿を消していた。


 ドゴ!


「が!?」


 テンテンは腹に蹴りを受けるが、間一髪で【気】をまとい衝撃を緩和していた。


 ズザザザザザーー!!!


「…なかなかやるアルな」


「…【気】で防御したのか」


 ブランの足技はテンテンの【気】によって受け止められたのだ。


「私の【縮地】は侍とは比にならない。速さを極めた暗殺に特化した【縮地】だ。人族風情が敵うはずもない」


 しゅん


 ブランは再び目の前で消えた。


「その程度の動きで私を捉えることはできない。今度こそこれで終わりだ」


 ブランがクナイを構える。


「もう慣れたネ」


 ズガン!


「ぐ!?」


「八極気功拳! 【鉄山靠】」


 テンテンはクナイをかわし、ブランの足を引っ掛け、背中へ体当たりを叩き込む。


 バッ!


 倒れそうになるブランだが、華麗な身のこなしで体勢を立て直す。


「…マグレだ」


 しゅん!


 ブランは再びテンテンに攻撃を仕掛ける。


 ドガ!


「がは!?」


 ズザザザザザーー!!!


 しかしテンテンは見切り、カウンターで蹴りを返す。


「…なぜだ…?」


 偶然ではないと顔に出すブラン。


「お前の【気】の動きを察知して次の動きを先読みしているアル! 例え瞬間移動でも対応できるネ!」


 テンテンは、かつてギルドバトルで二刀流魔法剣士【キーファ】が使った固有魔法【チェンジ】による瞬間移動戦法を応用していた。


「…器用な使い方をするな…では【竜気】の力技ならどうだ?」


 ブランは手裏剣を取り出し、【竜気】を込める。


 シュバ!!


「!?」


 高速で飛んできた手裏剣三本をテンテンはぎりぎりでかわす。


 ズガーーーン!!!!!!!!!!


 手裏剣は壁に激突し、大砲のように粉々に砕け散る。


「刺さったら痛いじゃなくて粉砕するアルね…」


 しゅん


「隙ができたな」


 ブランはその隙を突こうとする。


「甘いネ!!」


 テンテンは瞬時に回避し、二人の間で激しい体術が交錯する。


 ズカン!!


「が!?」


 身体能力はブランの方が上だ。


「お前は私を子どもと言ったな。だがその子どもに力も速さも劣っている。これが種族の差だ。人族が私に勝てるはずもない」


 年下の竜族に押されるテンテン。


「本当に強いアルな竜族は…」


_______________________


 ジェノケル王国へ向かう前、ブルガンリルム王国でテンテンはサヤの下で修行を重ねていた。


「竜族の【気】は【竜気】をまとうでござる」


 【竜気】とは【気】の上位に位置する力で、テンテンやウェルが普段使う【気】とは異なる。


「聞いたことがアルね! 育てのじいちゃんは別の【気】を使っていたアルが…」


「恐らくそれは【仙気】かもしれぬ。テンテン殿からも少しばかり【仙気】を感じるでござる。もしかしてテンテン殿は人族の上位種【仙人族】でござるか?」


 【シン】国には多種族が存在し、あまり知られていない上位種として【仙人族】がいる。


「アタシは物心ついた頃には両親はいなかったから、人族かどうかもわからないアル。そもそも仙人族と人族は見た目が同じだからわからないアル!」


 テンテンの話をふむふむと聞くサヤ。


「ともあれ【仙気】を扱えるようになれば、更に技に磨きが増すでござる!」


 こうしてテンテンはブルガンリルム王国の神殿や神殿クエスト、ナーシサス王国移動中など、合間を縫って修行を重ねていた。


_______________________


「…仙気解放!!」


 テンテンから放たれた凄まじい【仙気】が、ブランを圧倒する。


「な、なんだこれは…人族…なのか…?」


 ブランは先ほどとはまるで異なる力に息を呑む。


「八極気功拳 剛の型…」


 テンテンは深く腰を落とし構えた。


「…どんな技であろうと【竜気】をまとった私に人族が敵うはずがない!」


 しゅん


 ブランが回り込もうとした瞬間、テンテンの足元に亀裂が走り、地面が割れた。


 シュン!!


 高速で移動中のブランを完全に捉え、テンテンは懐に飛び込む。


「【仙華崩拳】!!」


 一瞬の走馬灯のように舞い散る華が幻想的に咲き乱れ、そして散る。


 スドーーーン!!!!!!!!


 テンテンは足から練り込んだ【仙気】を右手に集中させ、ブランの腹に向けて爆発させる。


「!?!?」


 言葉を失う瞬間。ブランは壁に激突し、これまでにない破壊音が響く。


 ガラガラガラ。


 崩れた部屋の瓦礫が散乱し、戦場の空間が一気に広がった。


「礼を言うアル、サヤ。アタシはまだまだ強くなるアル!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ