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127.4つの神殿

第8章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「目に見える距離で他の3つの神殿もありますわ」


 火の神殿【イグニス】、風の神殿【アニマ】、水の神殿【アクア】、土の神殿【ソルム】


──4つの神殿は森の中に点在し、蔦や苔、木漏れ日に彩られた自然の中でひっそりと佇んでいる。神殿は、霧の中で淡く揺らめき、神秘的な雰囲気を漂わせていた。


「手分けして調査してみよう!」


 俺の提案で、神殿の調査は手分けして行うことになった。


 俺とエリスお嬢様、リーズとテンテン、サヤとココ、そしてミスター・Mの4組に分かれる。ミスター・Mは以前に訪れた経験があるため、1人でも大丈夫とのことだ。


「ちなみに、何故神殿がこう呼ばれているのかは、それぞれ属性の魔力が感じるからというものだ! これがヒントになるかもしれないぞ!!」


 ミスター・Mの言葉に従い、それぞれの神殿の属性を確認する。


 火の神殿【イグニス】には炎属性の魔力が。

 風の神殿【アニマ】には風属性の魔力が。

 水の神殿【アクア】には水属性の魔力が。

 土の神殿【ソルム】には土属性の魔力がそれぞれ感じられる。


 こうして捜索は始まり、約1時間後に集合するように打ち合わせして、それぞれの神殿へと向かう。


「何がわかったか結果報告!」


 俺を中心に、それぞれが調査の結果を報告する。


 まずは土の神殿を調べたミスター・M。


「HAHAHA! 徹底的に調べたのは初だったが、これといった手がかりはなかった!」


 続いて水の神殿を調べたサヤとココ。


「面倒なので全て斬ってしまいたかったでござる」

「私はそれを止めるのに必死でした」


 何やってんの!?!?!?!? 進展なしである。


 次に風の神殿を調査したリーズとテンテン組。


「隠し扉をみつけまして、何やら手を置くと魔力を流すと稼働しそうな物を見つけましたわ!」


「怪しかったからアタシは試しに【気】を流してみたけどピクリとも動かなかったアル!」


「わたくしも光属性の魔力を流してみましたがダメでしたわ。もしかしたら、神殿に合った属性の魔力を流さないといけないのかもしれませんわ」


 リーズとテンテン組はお手柄だ。


「実は俺とエリスお嬢様もそんなものを見つけたんだ」


「火の神殿ということで試しにウェルに炎属性の魔力を流すよう命じて流したら赤く光出しおったぞ」


 俺はそれぞれの神殿で隠し扉を見つけ、怪しい装置に属性の魔力を流す。全属性魔法を扱える俺だからこそできる芸当だ。


「ここで最後だ」


 土の神殿に向かい、隠し扉を見つけて怪しい装置に土属性の魔力を流す。


 さあ、どうなる?


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!


 地響きが森全体に響き渡る。


「何か起こるぞ! 脱出しよう!!!」


 危険を感じ、俺は空間魔法【テレポート】で土の神殿を脱出した。


「なんか地面から出てきたアル!!」


 すると4つの神殿が交差する中心に、もう1つ神殿が土砂の中から姿を現した。


「他の神殿に比べて一回り小さいでござるな」


 確かに小さい。だが通路が存在する可能性を感じさせる。


「行ってみよう!」


 俺たちは5つ目の神殿へと向かう。


 入り口には、階段が地下へと続いていた。俺を先頭に階段を降りていく。


「どんどん真っ暗になるでござるな」


 10分ほど歩くと、光は完全に失われ、視界は闇に包まれた。


「光魔法【ライト】!」


 懐中電灯の代わりに光魔法【ライト】を放つ。柔らかな光が暗闇を照らす。


「やっぱりウェルは便利屋さんアルな!」


「HAHAHA! 素晴らしいぞウェルくん!」


 便利屋で褒められても、正直あまり嬉しくはないのだが。


 さらに30分ほど階段を下り続ける。長い一本の階段が地下深くまで続き、湿った空気と静寂が冒険心をかき立てる。


「これどこまで続くアルか?」


 テンちゃんの疑問に反して、階段はまだ果てしなく続く。


 ようやく階段の終点にたどり着いた。


「随分降りましたわね」


 約1時間の長い下降の末、我々は未知の空間へと足を踏み入れた。


「ふむ、まるで【ダンジョン】のようだな!」


「【ダンジョン】!?」


 俺のテンションは一気に上がった。この世界にも【ダンジョン】があるのか。


 冒険、宝物、そしてロマン……可能性は無限だ。


「ミスター・Mさん! ダンジョンということはお宝とかあるんですか!?」


「お宝アルか!?!?!?」


 テンちゃんの目が輝き、食いついた。


「うむ! ダンジョンならあるぞ! だがまだここがダンジョンと決まったわけじゃないからあまり期待せんことだ!」


 ダンジョンにはお宝がある可能性がある。ここがダンジョンでなくても、いつか必ず冒険したい。


 そんな考えが頭をよぎった瞬間、大きな扉が目の前に現れる。


「うーむ。どうやって開くのだろう」


 扉には取っ手がなく、押しても開かない。


「拙者が斬ってしんぜよう」


 サヤが抜刀の構えをする。俺は慌てて制止する。なんでも斬るで解決するのはやめろ!


「ここにさっきの装置がありますわ!」


 リーズが発見したのは、4つの神殿で見つけたものと同じ装置。しかも4つ揃っている。


「ふむふむ。なるほど」


 エリスお嬢様が手を触れ、確認する。


「先程と同じようにそれぞれの属性の魔力を流すと良いぞ」


 こうして、炎、風、水、土の魔力を一つずつ装置に流す。


「あれ? 動かない?」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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