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124.空の戦い

第8章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!


 空飛ぶクジラの豪華客船内は、木製の甲板に柔らかい絨毯が敷かれ、優雅なランプの光が揺れる。


 窓からは広大な青空と碧い海が見渡せ、潮風が心地よく顔を撫でる。


 美味しい料理を楽しんだり、カジノで賭けをしたりと、空の旅は非日常そのものだった。


 だが、その平穏は突然破られた。


「キシャアアアアアアア!!!」


 地響きのような叫び声が空に響く。


「なんだ?」


 船内の者たちが外を見ると――。


「ド、ドラゴンだーーー!!!」


「あ、あれはレッサーレッドドラゴン!! なんでこんなところに!?」


 船内は一気に慌ただしくなる。危険度Sランク――レッドドラゴンの下位種だが、油断できない相手だ。


「皆さん落ち着いてください!」


 ジョーディさんが冷静に呼びかける。想定外の事態ではあるが、少しでも混乱を抑えたいのだ。


「俺が行ってきます!」


「ウェルくん!? しかし、1人では…」


「大丈夫です! 任せてください!」


 ウェルは船内から外へ飛び出し、レッサーレッドドラゴンを迎え撃つ。


「行ってしまった…。ウェルくん1人で大丈夫なのかいリンジ…ゴホンゴホン!…リーズ」


「大丈夫ですわ公爵家様。ウェル1人で問題ありませんわ!」


「何も問題ないアル」


「さっさと倒して戻ってくるじゃろう」


「ウェルくんがどのくらい強くなったか見物ですね」


「拙者を倒した男が、あんな空飛ぶトカゲに負けるはずないでござる!」


 リーズ、テンテン、エリス、ココ、サヤ――全員がウェルを信頼していた。


「キシャアアアアアアア!!!!!」


 怒号とともにレッサーレッドドラゴンが襲いかかる。


「随分と好戦的だな。そっちがその気なら容赦はしないよ!」


 ちょうど試したい技があった。


「召喚!【レナ】!」


 パァ!


「チィーーッス!! 美少女精霊レナちゃんの登場だよ~!」


 ウェルはレナを呼び出し、すぐさま【精霊融合】を行う。


 コオオオオオオ……


 強烈な光が放たれ、【魔導霊気】が完成する。


「な、なんだあれは…とんでもない魔力…いや、力を感じる…」


 【魔導霊気】状態のウェルを初めて目にするジョーディ。魔力、気、霊力――三つの力が融合したその力は、もはや単なる魔力や気、霊力のいずれでもなく、純粋な【力】として認識されるのみだった。


「炎には氷だ」


 ウェルは氷魔法をレッサーレッドドラゴンに放つ。


「氷魔法【コールドランス】!!」


 中級魔法である氷の槍を数本飛ばす――本来なら人間サイズのはずだが、空飛ぶクジラの建物を超える巨大な槍が形成される。


「グゥ!? グァ!?」


 レッサーレッドドラゴンが激しく怯え、船内の人々も唖然とする。


「くらえ!!」


 ズガガガガガガガ!!


「ピギャアアアアアアアアア!!!」


 レッサーレッドドラゴンは巨大な氷の槍に貫かれ、肉片ごと氷漬けにされてしまった。


「やはり、【魔導霊気】で放つ普通の魔法も段違いだ!」


 ウェルは身体能力だけでなく、魔法の威力も強化されることを試していたのだ。結果は予想以上――何倍もの威力を持った。


 融合を解除すると、レナは人間サイズのまま船内に残る。


「そうそう! 美味しい物食べてるんだったらアタシも招待しなさいよね! アタシも食べる~」


 レナの明るい声が響く。


「スゴすぎるよ君たち!」


「危険度Sランクの魔物を一撃なんてとんでもない実力者だ!」


「こんな凄い用心棒がいれば安心だ!」


 船内に危機が去ったことが伝わり、落ち着きが戻る。


「チィーーッス!! 久しぶり~!」


 いつも通りのテンションで人間サイズになったレナが挨拶する。ちなみにジョーディさんは先ほどの魔法の威力に固まっていた。


「コホン、公爵家様。こちらの淑女にもドレスを一着用意してくださいませ」


 リーズはレナにもドレスを用意するようお願いする。


「…は! そ、そうだね…」


 ジョーディさんは我に返る。


 レナはドレスに着替え、堂々と戻ってきた。


「ジャーーン!! どうよ!? 可愛いっしょ?」


 可愛さ全開のレナに、俺も心の中で思わず感嘆する。


「しかし、スゴすぎるよウェルくん。剣だけでなく超級魔法も使えたんだね」


 ジョージさんが改めて俺の魔法の凄さを称賛する。


「あ、いえ。あれは中級魔法です」


「!? いやいや、冗談を。中級魔法があんな威力のはずがないだろう」


 信じられない様子のジョーディさん。


「実はさっき【魔導霊気】という強化魔法を使ったので威力が上がったんです」


「【魔導霊気】?」


「【魔導霊気】というのは…」


 ウェルは魔導霊気の仕組みをジョーディさんに説明した。


「なるほど…それはとんでもない技だね。中級魔法であの威力なら、上級魔法や超級魔法を使ったらとんでもないことになるな」


 魔導霊気状態での中級魔法は、上級魔法以上の威力を出せる可能性もある。さらに超級魔法を放てば、想像を絶する破壊力になるだろう。


 超級魔法はベテランの魔導士が何年もかけて習得するものだが、ウェルにはラーニングの力がある。これからさらに強くなれると確信するが、使う場所やタイミングを誤れば大災害を招きかねない――慎重に扱う必要があると悟った。


 こうして豪華な空の旅を終え、ウェルたちはついに目的の地へたどり着いた。

「面白かった!」


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