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122.新たなる冒険! 神殿クエスト!

第8章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 ウェルとサヤが対峙する少し前――。


 ドンドンドン!!


「アルベルト・レイリー氏!! 闇ギルドを雇ってグランベル家を暗殺した件で、至急話したいことがある!!」


 ブルガンリルム王国の兵士の一人が、豪奢なレイリー家の扉を力強く叩く。


 その背後には整列した50人の兵士が並び、国王ヴィヴィアンとメイド兼剣士のココも静かに立っていた。


 レイリー家――。闇ギルド【ナハト】を使い、エリス・グランベルの暗殺を画策した貴族。地位は男爵。


 ココの偵察によってその繋がりが濃厚と判断され、軍を率いて屋敷へ押し寄せたのだった。


 しかし、何度扉を叩いても返答はない。


「アルベルト・レイリー氏! 返答がないなら強制連行する!!!」


 兵士が声を荒げたその時、ココが前に進み出る。


 ズバババ!!!


 瞬く間に扉が斬り裂かれた。


「と、突撃ーー!!!」


 ドドドドドド!!


 あまりの速さに一瞬、兵士たちは呆気にとられた。


 そして、扉の向こうに広がる光景は――。


「これは…むごい…」


 屋敷の内部は血の海と化していた。


「いったい…何が…」


 メイドもシェフも執事も、もちろんアルベルト・レイリーも、無惨に命を奪われていた。


「ふぉっふぉっふぉ…口封じじゃな」


 血は乾き始めているがまだ鮮やかで、数日前の犯行と推測するヴィヴィアン。


 このタイミングで屋敷を皆殺しにするということは、軍の行動を計算してのものだろうと考えた。


「ナハトの手がかりになるものがないか探すんだ!」


 ココの指示で、屋敷内を隅々まで調べる。しかし、手がかりとなる物は見つからない。


「やられましたね」


「ふぉっふぉっふぉ! それならアルベルト・レイリーの数年にわたる行動を分析してみようかのう」


 こうして、ブルガンリルム王国は各ギルドに協力を依頼し、徹底的にレイリー家とアルベルト・レイリーの軌跡を調査することとなった。



 ――そして、現在に至る。



 1ヶ月間、徹底的な調査を経て、【二つの地点】が新たに注目されることとなった。


 ウェルとサヤが戦った一週間後。


「ここから遥か遠い場所に神殿があるそうです。そこへ行ってナハトの手がかりを見つけるとのクエストが、国王より命じられました」


 国王直々のクエストが、ウェルたちに届けられたのだ。


「クエストの難易度、危険度は共にSランク。S級冒険者の不在パーティーに依頼するのは、かなりの危険を伴うとのことです。いかが致しますか? お嬢様?」


 リーダーのウェル・ベルクはA+2(エープラスツー)、エリス・グランベルはA+1(エープラスワン)、リン・テンテンはA+2(エープラスツー)、リーズ・アクィルスはA+1(エープラスワン)。


 つまり、このパーティーにはS級冒険者はいない。


「ココよ。答えなど決まっておる!」


 そう、答えはすでに決まっていた。


「そうですね、エリスお嬢様!」


「アタシがコテンパンに倒してやるアル!」


「わたくしや他の淑女を暗殺するその報い。受けさせて頂きますわ!」


 そして、国王及びギルドマスター【ゲルド・ダスティン】により、以前のクエスト達成により滅魔流剣士【黒國(クログニ) 沙耶(サヤ)】をA級冒険者に認定。


 さらに、このクエスト達成後にはA+2に昇格することが決まった。


「ありがたき幸せでござる!」


 サヤの実力はA級冒険者どころか、S級冒険者を凌ぐと見込まれている。


 ウェルと戦った1週間の間に、サヤは冒険者ギルドに加入し、既にクエストをひとつ達成していたのだ。


 S級冒険者になるには特別な試験を受けねばならず、サヤはそれを経ずに実力で評価されている。ウェルも同様に、実力はS級以上だが試験未受験である。


 つまり、このパーティーには冒険者ランク以上の実力者が二人も揃っていることになる。


「それでは! 次のクエストは神殿の調査! 明日出発だ!」


「おおおおおおおおおおおお!!!」


 こうして、ランクでは測れないブルガンリルム王国最強のパーティーが、Sランククエストに挑むこととなった。


「私もお供します。ナハトと決着をつけたいので」


 ココも同行を決め、パーティーは6人編成に。


 ウェル、エリス、テンテン、リーズ、サヤ、ココ――。神殿クエストへ向かう冒険者たち。



 一方その頃――。



 ナハトのギルド本部。


「おいおい聞いたか? 俺たちはノワの参加に入っているから、ノワより劣ると思われているらしいぜ?」


「ケケケケケケケ!!!! バカを言うな!! ノワもジャブラも数が多いだけだ!!」


「…それを除けば私たちの方が実力者です」


「そうだ! ナハトが三大闇ギルドになれないのは単に軍事力!! 規模の小さい我々がノワに入って互いに短所を補っているに過ぎない」


「ナハトがどれほどか、見せてやろうか」


 闇に生きる暗殺専門ギルドが、静かに、しかし確実に動き出した。

「面白かった!」


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