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愚痴・お勉強の時間

使えると ひと味変わる 七五調

作者: まい
掲載日:2020/08/20

 興味の有る物書き様方、少しの間どうぞお付き合いくださいませ。



 最近読んでる作品群で、七五調をはっきり使うものが少なく感じましてね。

 折角だから、こうやってご紹介。


 七五調はいいぞ。

 七五調(しちごちょう)と言う技法? 言葉遊び? はご存じでしょうか?


 これを意識して、狙って使えると、物書きとして一段階腕が上がります。


 自分の場合は、調子や気分が良ければスルっと出てきたりする程度で、普段は全然上手く使えないです。 はい。




 七五調とはなにか?


 これはまあ、そのままですわ。


 俳句・川柳・短歌・都々逸(どどいつ)


 それらのものにも使われる、五音・七音を組み合わせたものです。


 五音・七音って言っても、大抵は括弧(かっこ)書きで、前後が付きますけどね。


 ん? 都々逸って何とな?

 七・七・七・五で組まれた、俳句とか短歌みたいなもの。 一番縛りの甘い、かなり自由なやつ。 楽しいよ?



 この七五調ってのは日本人……日本語にやたらと馴染むブツでして、ちょっと節をつけて読み上げてやるだけで、独特の雰囲気を演出してくれます。




 例えで言えば、自分が書いた他の短編から引っ張り出してみましょうか。



 ()の者より 繋がりし (えん)の糸


 辿(たど)って 手繰(たぐ)って くるくるり


 ハサミを()した チョキの手で 


 見つけた繋がり 命の運命(さだめ) 断ち切った



 こんなのとかですよ。


 大体ノリと 勢いで 五音・七音 繋げて組んで ホイホイと。

 らしくなってりゃ それでオーケー。


 上記の(格好つけたやつ)はアレですね。 一辺(いっぺん)死なそうとしてくる少女の決めゼリフを意識して、おどろおどろしいと言うか超然や神秘的な、と言うか。


 そんなのを狙って書いたやつ。

 

 他にも魔法の呪文詠唱で使ってたりしますね。


 厨二的だー! って恥ずかしがる気持ちもありますが、言葉遊びを重視するならこれもあり。




 オリジナルの雑なやつですが、即興でこんなのとか。



 紅蓮(ぐれん)()ゆる 煌々(こうこう)

 狙いし敵は 指の先

 敵を燃やして 灰とせよ



 うむ、恥ずかしい。


 あーー、(いん)を踏める筆力が有れば、もっと格好良くなるのに(愚痴)


 んでこう言った呪文ですが、言葉遊び的に詠唱阻害をして、魔法?魔術?の腕の差を見せ付けてくる敵とかいるじゃないっすか?



 紅蓮(ぐれん)()ゆる 煌々(こうこう)

 狙いし敵は━━━━



 辺りで割り込みかけて、



 ━━━━(おの)が指

 術が返りて (ちり)となれ



 とかって、割り込みかけた術者に魔法を乗っ取られて「うぎゃー!」するシーン。


 それかせっかく唱えたのに、無効化されるやつ。



 紅蓮(ぐれん)()ゆる 煌々(こうこう)

 狙いし敵は 指の先

 敵を燃やして 灰とせよ


 しかし影無し 指の先

 狙う敵無く 紅蓮も尽きて

 火花も散らず とうとうと



 こんな感じで、相手の詠唱へお返事して打ち消す系もまた良し。


 こう言う言葉遊びを格好良くやる演出を、自力で出来ると満足感が凄いんですよねぇ。



 あとは即興で歌われる大衆歌とか、労働時に歌う労働歌・作業歌・仕事歌とかにもあったかな。


 その辺(人の営みを描写する手段)としてオリジナルで書くのもまた一興。




 七五調はお堅いのばかりじゃないんです。


 古めかしい言葉遣いを選べばお堅く・神秘的・特別感等を持たせますが、学校の課題とかでやらされた“標語”でなぜか出来る川柳。

 または大手メーカーの、お茶の缶やペットボトルに印刷された川柳。


 あんな感じで現代語かつ身近な言葉を選べば、親しみやすくなるってもんです。



 夏あつい 汗がダラダラ 夏あつい

 日差しジリジリ セミも鳴かない

 あつさムシムシ もういやだ



 うん。 親しみ易いけど、マジでしょーもない七五調だ。




 出来るでしょ? 難しく考えなくても、五音・七音を並べるだけなら。


 この辺からやってって、果ては言葉の魔術師よ。


 七五調を入れるだけで、作中の空気がガラッと変わる。


 祝詞(のりと)みたいな七五調なら、一気に神妙に。


 酔っ払いオヤジふたりが肩組んでがなりたてていたら、賑やかな酒場……又は内容によってはしょーもない空気へ。


 大きな畑や採掘場で歌っていれば、労働の喜びを……場合によっちゃ悲惨さを。


 究極としては七五調の中に、内容が暗号化した機密情報~とかまでやれると、本気で尊敬します。


 童歌(わらべうた)の中に、遺跡攻略のヒントになる文言(もんごん)がまざってるやつとか、聞いた事ありませんか?

 それを七五調でってね。




 作風で向き不向きがあると思いますが、結構重要な文章テクニック。


 一番使うのはやっぱり、特別で強力な手段を使うときの詠唱。


 七五調かどうかで、(おごそ)かさが違いますよ(荒い鼻息)



 逆にシリアスで七五調を使いまくって魔法合戦をしてる時に、



 うるしゃ()いの みなしゃ()んけーちゅー してく()ちゃ()

 まほうはきんし ざわざわ()()しゅ()

 らんぼーなんて きらいなん()しゅ()

(ここで深呼吸)

 よーーーー!!



 とか幼女が詠唱してたら、ちょー和む。

 口元ゆるっゆる。 ああ、幼女可愛い。


 でも戦闘禁止の魔法で、こんな大規模にかけられるなんて、


 ぅゎょぅι゛ょっょぃ。


 とシリアルがほのぼの路線へ、緊張係数は急降下。





 ところで、七五調はどう組むの?


 それは簡単ですよ。


 川柳や○○の標語を、遊びで作ってた過去を思い出すのみ、です。



 分からん?


 分からん訳無いでしょう。


 ただ五音に、七音に、音がハマる(よう)に単語を組み合わせて繋げるだけ。


 意味に沿わせて 意味を通して 組み上げる。


 ただそれだけの そう、それだけの。


 なんてことない 単純作業。



 こんな作業だけど、上手い人の七五調って、声を出して読みたくなる。

 読んでいると楽しくなる。


 あぁ^~言葉がぴょんぴょんするじゃあ^~。


 いや、マジですって。


 文中で一度例に挙げた、一辺死なそうとしてくる少女の決めゼリフ。 アレを検索して、適当に節をつけて読んでみてくださいな。


 それが気に食わないなら、ドラまたさんの有名な呪文。


 こう……七五調って、スルスルーっと読めるんですよ。



< よっ! 名調子!



 自画自賛したくなるほどの気持ちよさ。




 んお? 良い言葉が頭から出てこなくて、七五調にならない?


 その辺はアレですよ、アレ。


 古いの新しいの区別なく、色んな歌の歌詞を読んでみると参考になりますよ。


 特に取り上げるなら、1960~1980年代あたりの古いアニメ主題歌とか。


 有名なのをいくつかピックアップして歌詞カードを読んでみると、七五調の歌詞が結構な数出てきます。


 無理やり音へ押し込む、ずるいテクニックとかも教わりましたよ。


 4音とか6音で、狙った音数にならなーい! なんて叫びたくなった場合のチカラワザ。


 伸ばしたり(ー・~・ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ)詰まらせたり(っ)してやると、音数が稼げる。


 さっきの幼女詠唱で出た「よーーーー」で5音にしちゃうとか、


 ハァイハイ・ハイィハイ・ハイハァイ・ハイハイー


 なんてね。 あんまりやると、露骨(ろこつ)さで呆れられますけど。



 うへへ、勉強になりやす。 先達様。

 おお、ありがたや~ありがたや~。



 そうじゃなければ、咄家(はなしか)さん達の都々逸集なんかも、オツなもの。


 読んで笑って 感心しきり 七五はこうと 学びけり。


 七五調の道は口笛吹きつつ歩ける、険しい坂道。


 学んでみたら、それとなく使ってみたくなるものです。

 七五調は効果的に使えれば、作品の素晴らしいアクセントとなれる技法。


 呪文の詠唱……魔法バトルで七五調を使う作品となれば、それだけで注目を集められる可能性があるほど。



 連歌(れんが)とか言ったかな?


 詠唱の例で、邪魔する割り込みの話をしましたが、その連歌の要領でやれると本気でキレイな表現となります。


 詠唱合戦。 お互いの魔法を邪魔しながら成立させようと、時に優しく受け流し、時に強引に断ち切り、発動させる魔法をくるくる変えて、続くよ見かけは(ただ)の言葉遊びが。


 その辺を使いこなせると、物書きとして頼れる強い武器となるでしょう。




~~~~~~



 ここから、作品主旨と全く関係の無い愚痴を失礼します。


 興味の無い方はどうぞスルーでお願いします。








 一括変換は使えねぇ。


 追究・追求・追及の使い分けが完全に出来てねえで、誤字りまくっててイライラすんの。


 他もそう、時期・次期・時季・直・磁気・時機とか。


 同音異義語にとにかく弱すぎる。


 まだあるな。 もう挙げないけど。


 見る度に、何度「ちーがーうーだーろー!!」と叫びたくなった事か。


 一括変換は信用するな。 使えば必ず、数ヶ所誤変換されると思え。


 一括変換(ヤツ)は敵だ。


 それは紛れもなくヤツさ。 なんて頼れるヤツじゃあない。


 今の変換精度で、頼って良い相手じゃない。


 一括変換(ヤツ)は敵だ(大切な事なのでry)

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― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、ためになる。 [一言] 言われた初めて気づく技法でしたね~。 意識してみます!
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