使えると ひと味変わる 七五調
興味の有る物書き様方、少しの間どうぞお付き合いくださいませ。
最近読んでる作品群で、七五調をはっきり使うものが少なく感じましてね。
折角だから、こうやってご紹介。
七五調はいいぞ。
七五調と言う技法? 言葉遊び? はご存じでしょうか?
これを意識して、狙って使えると、物書きとして一段階腕が上がります。
自分の場合は、調子や気分が良ければスルっと出てきたりする程度で、普段は全然上手く使えないです。 はい。
七五調とはなにか?
これはまあ、そのままですわ。
俳句・川柳・短歌・都々逸。
それらのものにも使われる、五音・七音を組み合わせたものです。
五音・七音って言っても、大抵は括弧書きで、前後が付きますけどね。
ん? 都々逸って何とな?
七・七・七・五で組まれた、俳句とか短歌みたいなもの。 一番縛りの甘い、かなり自由なやつ。 楽しいよ?
この七五調ってのは日本人……日本語にやたらと馴染むブツでして、ちょっと節をつけて読み上げてやるだけで、独特の雰囲気を演出してくれます。
例えで言えば、自分が書いた他の短編から引っ張り出してみましょうか。
彼の者より 繋がりし 縁の糸
辿って 手繰って くるくるり
ハサミを模した チョキの手で
見つけた繋がり 命の運命 断ち切った
こんなのとかですよ。
大体ノリと 勢いで 五音・七音 繋げて組んで ホイホイと。
らしくなってりゃ それでオーケー。
上記の(格好つけたやつ)はアレですね。 一辺死なそうとしてくる少女の決めゼリフを意識して、おどろおどろしいと言うか超然や神秘的な、と言うか。
そんなのを狙って書いたやつ。
他にも魔法の呪文詠唱で使ってたりしますね。
厨二的だー! って恥ずかしがる気持ちもありますが、言葉遊びを重視するならこれもあり。
オリジナルの雑なやつですが、即興でこんなのとか。
紅蓮に燃ゆる 煌々と
狙いし敵は 指の先
敵を燃やして 灰とせよ
うむ、恥ずかしい。
あーー、韻を踏める筆力が有れば、もっと格好良くなるのに(愚痴)
んでこう言った呪文ですが、言葉遊び的に詠唱阻害をして、魔法?魔術?の腕の差を見せ付けてくる敵とかいるじゃないっすか?
紅蓮に燃ゆる 煌々と
狙いし敵は━━━━
辺りで割り込みかけて、
━━━━己が指
術が返りて 塵となれ
とかって、割り込みかけた術者に魔法を乗っ取られて「うぎゃー!」するシーン。
それかせっかく唱えたのに、無効化されるやつ。
紅蓮に燃ゆる 煌々と
狙いし敵は 指の先
敵を燃やして 灰とせよ
しかし影無し 指の先
狙う敵無く 紅蓮も尽きて
火花も散らず とうとうと
こんな感じで、相手の詠唱へお返事して打ち消す系もまた良し。
こう言う言葉遊びを格好良くやる演出を、自力で出来ると満足感が凄いんですよねぇ。
あとは即興で歌われる大衆歌とか、労働時に歌う労働歌・作業歌・仕事歌とかにもあったかな。
その辺(人の営みを描写する手段)としてオリジナルで書くのもまた一興。
七五調はお堅いのばかりじゃないんです。
古めかしい言葉遣いを選べばお堅く・神秘的・特別感等を持たせますが、学校の課題とかでやらされた“標語”でなぜか出来る川柳。
または大手メーカーの、お茶の缶やペットボトルに印刷された川柳。
あんな感じで現代語かつ身近な言葉を選べば、親しみやすくなるってもんです。
夏あつい 汗がダラダラ 夏あつい
日差しジリジリ セミも鳴かない
あつさムシムシ もういやだ
うん。 親しみ易いけど、マジでしょーもない七五調だ。
出来るでしょ? 難しく考えなくても、五音・七音を並べるだけなら。
この辺からやってって、果ては言葉の魔術師よ。
七五調を入れるだけで、作中の空気がガラッと変わる。
祝詞みたいな七五調なら、一気に神妙に。
酔っ払いオヤジふたりが肩組んでがなりたてていたら、賑やかな酒場……又は内容によってはしょーもない空気へ。
大きな畑や採掘場で歌っていれば、労働の喜びを……場合によっちゃ悲惨さを。
究極としては七五調の中に、内容が暗号化した機密情報~とかまでやれると、本気で尊敬します。
童歌の中に、遺跡攻略のヒントになる文言がまざってるやつとか、聞いた事ありませんか?
それを七五調でってね。
作風で向き不向きがあると思いますが、結構重要な文章テクニック。
一番使うのはやっぱり、特別で強力な手段を使うときの詠唱。
七五調かどうかで、厳かさが違いますよ(荒い鼻息)
逆にシリアスで七五調を使いまくって魔法合戦をしてる時に、
うるしゃいの みなしゃんけーちゅー してくらちゃい
まほうはきんし ざわざわらメれしゅ
らんぼーなんて きらいなんれしゅ
(ここで深呼吸)
よーーーー!!
とか幼女が詠唱してたら、ちょー和む。
口元ゆるっゆる。 ああ、幼女可愛い。
でも戦闘禁止の魔法で、こんな大規模にかけられるなんて、
ぅゎょぅι゛ょっょぃ。
とシリアルがほのぼの路線へ、緊張係数は急降下。
ところで、七五調はどう組むの?
それは簡単ですよ。
川柳や○○の標語を、遊びで作ってた過去を思い出すのみ、です。
分からん?
分からん訳無いでしょう。
ただ五音に、七音に、音がハマる様に単語を組み合わせて繋げるだけ。
意味に沿わせて 意味を通して 組み上げる。
ただそれだけの そう、それだけの。
なんてことない 単純作業。
こんな作業だけど、上手い人の七五調って、声を出して読みたくなる。
読んでいると楽しくなる。
あぁ^~言葉がぴょんぴょんするじゃあ^~。
いや、マジですって。
文中で一度例に挙げた、一辺死なそうとしてくる少女の決めゼリフ。 アレを検索して、適当に節をつけて読んでみてくださいな。
それが気に食わないなら、ドラまたさんの有名な呪文。
こう……七五調って、スルスルーっと読めるんですよ。
< よっ! 名調子!
自画自賛したくなるほどの気持ちよさ。
んお? 良い言葉が頭から出てこなくて、七五調にならない?
その辺はアレですよ、アレ。
古いの新しいの区別なく、色んな歌の歌詞を読んでみると参考になりますよ。
特に取り上げるなら、1960~1980年代あたりの古いアニメ主題歌とか。
有名なのをいくつかピックアップして歌詞カードを読んでみると、七五調の歌詞が結構な数出てきます。
無理やり音へ押し込む、ずるいテクニックとかも教わりましたよ。
4音とか6音で、狙った音数にならなーい! なんて叫びたくなった場合のチカラワザ。
伸ばしたり(ー・~・ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ)詰まらせたり(っ)してやると、音数が稼げる。
さっきの幼女詠唱で出た「よーーーー」で5音にしちゃうとか、
ハァイハイ・ハイィハイ・ハイハァイ・ハイハイー
なんてね。 あんまりやると、露骨さで呆れられますけど。
うへへ、勉強になりやす。 先達様。
おお、ありがたや~ありがたや~。
そうじゃなければ、咄家さん達の都々逸集なんかも、オツなもの。
読んで笑って 感心しきり 七五はこうと 学びけり。
七五調の道は口笛吹きつつ歩ける、険しい坂道。
学んでみたら、それとなく使ってみたくなるものです。
七五調は効果的に使えれば、作品の素晴らしいアクセントとなれる技法。
呪文の詠唱……魔法バトルで七五調を使う作品となれば、それだけで注目を集められる可能性があるほど。
連歌とか言ったかな?
詠唱の例で、邪魔する割り込みの話をしましたが、その連歌の要領でやれると本気でキレイな表現となります。
詠唱合戦。 お互いの魔法を邪魔しながら成立させようと、時に優しく受け流し、時に強引に断ち切り、発動させる魔法をくるくる変えて、続くよ見かけは只の言葉遊びが。
その辺を使いこなせると、物書きとして頼れる強い武器となるでしょう。
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ここから、作品主旨と全く関係の無い愚痴を失礼します。
興味の無い方はどうぞスルーでお願いします。
一括変換は使えねぇ。
追究・追求・追及の使い分けが完全に出来てねえで、誤字りまくっててイライラすんの。
他もそう、時期・次期・時季・直・磁気・時機とか。
同音異義語にとにかく弱すぎる。
まだあるな。 もう挙げないけど。
見る度に、何度「ちーがーうーだーろー!!」と叫びたくなった事か。
一括変換は信用するな。 使えば必ず、数ヶ所誤変換されると思え。
一括変換は敵だ。
それは紛れもなくヤツさ。 なんて頼れるヤツじゃあない。
今の変換精度で、頼って良い相手じゃない。
一括変換は敵だ(大切な事なのでry)




