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神々の愛し子  作者: chima
現れた異世界の扉
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ルナンクトゥス帝国



大大陸ソル・アルティネンス を始め、遥か昔より広大な国土を治める帝国ルナンクトゥス (通称=ルス)




皇帝モリオン・ラスムス・ルナンクトゥス(Morion Rasmus Lunanctus) 民へ向ける愛情は大きく、有事の際の支援だけでなく自らのもつ医療魔術を何の躊躇いなく民に施し、民の声に耳を傾ける姿勢から民の信頼を得ている。民の幸福度は高く、大陸全土に名声を博し慕われる。



信頼が厚いのは皇帝だけでない。それぞれの持つ能力は違えど高い能力を持つ皇族。皇帝の教えを守り、民を守るのが貴族であり王族であると自らの力を世のために惜しまない。その姿勢は貴族のみならず平民ですら認知するもので信頼信愛を皇族へ捧げるのである。



もうひとつ大切なこと、皇族、貴族は神や精霊に名前を授かり、民は神や精霊に祈りを捧げ敬う。



今でこそ神の集う国として有名である国だが、永い時代の中では悪王が支配し暗黒時代と呼ばれる時代も存在した。当時から皇位につくのは変わらず一族が代々皇位を継承しているのだが……



暗黒時代の終末の立役者の話を少ししてみましょう。



………………


遥か遠い昔のこと、皇帝が好き勝手に政治を行う暗い暗い時代のこと。その体制に不信感をもつ妃がひとりいた。



彼女は神と人との間の娘であった。人である父方の血が濃かった事で、人として生活をしていた。上位貴族であった事で、パーティーの参加も強制参加、皇族の目に留まれば否応なしに即輿入れとなる逃げ場のない時代……なるべく目立たぬようにとパーティーへと参加する。



しかし、努力むなしく神の血をひく彼女の容姿は飛び抜けた美貌であった。どんなに地味を装ったとしても月の女神に愛された愛し子。家格も文句なしとあれば、障害もなくすんなり皇妃の座へ流されていった。どんなに高位貴族だとて皇帝に逆らうことは死と同様だった。故になにも言えなかった。



しかし、彼女には耐えられなかった。皇帝から愛を囁かれようと心に燻る不満は少しずつ大きくなる。



腐っても皇族、膨大な魔力をもち半神であっても力及ぶとも思えなかった。


そこで、考えだした結果は神へ祈り協力を求めること。基本、神は永久と等しい命を持つため何事にも大らかであった。しかし半神の彼女の言葉により事態を重く捉えた神々は関与していくことも必要だと考えるようになるのだった。



そうこうしている時、彼女が皇子を宿していることが判明した。戸惑う彼女をよそに、数柱の神々は胎児へと祝福を授けることにする。皇族のもつ魔力量と母の神族としての血、そして祝福による力、生まれた皇子は他の妃から産まれたどの皇子よりも優れていた。



いくら力があろうと悪用しては本末転倒。そうならないよう、教育は神と協力して行った。楽しいことを好む神々は我も我もと師に立候補した結果は誰が何を言おうと正しいことを通す、少し神がかる面もありながら誠実な青年へとなっていった。




成長する過程で民や臣下との交流を重ね、あらゆる意見を聞いてきたことで周囲の心をあっさりと纏めあげ、皇太子となったと同時に皇帝を討ち悪政を躊躇いなく崩した。その容赦なさは神の血であろうと後に語られる。



混乱を最小限にする為、前もって膿を除き内部の心を捕らえ調整していた事で暴動が起こることなく数年で綺麗な政治へと変えたのだった。幸運だったのは、高位貴族は殆ど悪政にてを染めずに押し退けられていぢけだったこと。娘だけはパーティーに参加するようにと命じられ皇都外の各統治領にて長い長い休暇を与えられていたのだと。



皇族への不信感は態度で撤廃してみせるとの宣言通りに即位した新皇帝は民のため尽くし、慕われたという。そして、忙しない日々のなかで不思議な少女、神の娘との突然の出会いがあり恋に落ちる。


少女は妖精の祝福も授かっており、その後の帝国は神や精霊に愛される新皇帝と皇妃により更なる発展を遂げていくのであった。


その後、貴族位以上は神もしくは精霊に名を頂くことが義務とされた。それは宗教とは違い、この世界では神や精霊が目に見えること、世界のバランスを握る者が誰かを知るからということもある。




世を変えようと貢献し、我が子を必死に育て上げた彼女は我が子が夫を討つ姿を見届けたのち、憎んでも子を成した夫婦、人としてではなく半神として天界へと昇ると決めていた。あらかじめ神に許可を得ており冥界で夫のそばへ行き、最後までそばにいようと……。愛はなくとも情はあった。



冥界に渡った二人は不思議なほどお互いを見つめるようになり、悪王とされた夫は悪いものが削がれ、生ある日々の悔いはあれど穏やかに夫婦なかよく過ごすのだった。




<BR>

天界 Dieu(ディユ)Calutinens(カルティネンス)(通称:ディユス)


神々が棲む数多ある宇宙の友好神界の総本部。

あらゆる世界の神々が滞在し生活する異空間に存在する世界。招かれない限りは地上の者が訪れることはできないが、神界での神々の心模様を地上の大陸ソル・アルティネンス(Sol Artinens)は大いに反映される。

書きながら構成の順番模索中です。難しいぃ~!

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