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神々の愛し子  作者: chima
歩み始める一歩
14/32

神々との対面



『السماء. من فضلك أعطنا أوراكل الخاص بك من الآلهة.』


シャラーン シャラーン シャン シャン シャン シャーン


キラキラと神々しい光が降り注ぐ



『……ルナ……』

『……ルナよね?』

『ルナが目の前にいるわ……よね……』



鈴の音が止み現れたのは三柱の神。


上から茶髪の腰まで伸びる神に緑の葉のリーフを乗せている。透き通る緑色の瞳が美しい男神。白銀のふわりとした髪を結い上げた茶色い瞳の女神、腰まで伸びるウェーブのかかった金髪と水色の瞳の女神。



ルナは自分の名前を囁かれている事にも気づかず、ただその状況に唖然と口を明けて驚くのだった。疑おうにも、この眼で現れる瞬間を見てしまったのだから疑う余地もない。



『神々におかれましてはご機嫌麗しく、急の御呼びかけ失礼致した』



美形さんの敬っているような違うような言葉に疑問を感じはするが、まあ、置いておくとして……




『ぉお、忘れておった、堅苦しくするなと常から言うてあろう?

そんなことは良いから、その可愛い娘、よく面をみせておくれ。』


「へ? は、はい。……フィーさん一緒来てね……」




美形さんとアゲットさんは、男神と白銀の髪の女神に呼ばれている。私はというと……フィーさんを抱き締めながらゆっくり、うるうるとした瞳でこちらへ歩みを進める女神に近寄る。



初対面で愛情たっぷりにおいでー! なんて子どもまでしかあり得ないだろうに。もしかして、神からみても私は子どもに見えているのかな……




『ミャー』とないて、もぞもぞと頬をペロッと舐め“安心しろ”とでも言われているかのようで背中を優しく撫で落ち着く。



『恐がらせるつもりはなかったが、すまぬ。愛し子に逢えたことが嬉しゅうて、嬉しゅうてならなくてな』



「いえ、あの愛し子とは?」



『おお、そこからか……そうか、私たちがそなたを愛しているということ。


今は、それだけ覚えておいで。改めて教えるわ』


「は、はい」



『ふふ、それにしても成長したのね、下界の瘴気(しょうき)にも染まらず頑張ったのね、偉いわ』



女性らしい柔らかな胸に抱き締められ、フィーさんはサンドイッチ状態に『ミャ゛』と一声くぐもらせてはいたが、思いの外落ち着く。ミルクのような柔らかな甘さの香りに赤子ならば瞬殺で眠るだろうと思う。不思議と気持ちも落ち着き、変な緊張もなくなった。



そこから、促されるまま部屋におかれる豪華なソファに隣同士に座る



『改めて自己紹介でもしようかしらね?』


「あ、はじめまして宮原優月です」


『うふふ、よく知ってるわよ。

涙と聖母神のプルムよ、よろしくね』



ニコニコと始めの慌ただしさから一転、ゆったり何が好きだとか土いじりの話など、いつのまにか自分が話しプルムは聞き役に徹するまでになった。さらに、土いじりと料理の話題が出ると、もう二柱の神も参入。



『土いじりが好きだなんて良い子だな。私はポックス、土と木、大地の神』


『料理なら私よ、(かまど)の神、オラクよ』


「よろしくお願いします」


『うぉっほん!ところで、神々にお伺いしたいことがあるのだが』



『相変わらずアレクはせっかちねぇ、ねえ?オラク』

『ほんとよ。落ち着きなさいな』

『まあ、アレクも我らに問いがあって呼んだのだから』



仕方ないわね、と揃ってソファに座る。



『さて、聞こうかしら?』


『ルナの事なのだが。


昨日、突然現れた。始めは刺客かとも思ったが、幼い刺客は居ないこともないがルナはどうも違うようだった。


とはいえ、何故あのような場所に来れたかと問えば分からぬと。


そして……地球の日本という所から来たと言うのだ』



『ふむ』

『ほーう』

『あぁ』



掴みどころのない反応に美形さんの米神がピクッと動く



『私の記憶が正しければ、神々は日本神という神々と親交があったような?』



『ふむふむ』

『ほうほう』

『あぁ』



ピクピクッ


『何かの手違いによりルクスへと迷い混んでしまったのではないかと、ならば日本神へとパイプになって戴きたく!』



『なるほどね』

『けれど……ねぇ?』

『パイプ役は構わないのが、我らからではなくディユス四天王からルナに関しての説明はされるだろう。そうだな、明日まで待ってはくれぬか?』




『承知致した。とはいえ、これだけは伺いたい。神々はルナを知っている。そして、愛し子と仰られた。


つまり、ディユ カルティネンスもしくはルナンクトゥスにも関わりがあるという事で?』




『あぁ、そう思っていて間違いはない』


『不躾な数々の質問、失礼致した。感謝します』



『ふふ、生意気坊主も好きよ』

『私もよ、小坊主はそのままでいいのよ』

『我らの心の乱れにより地上も大変だったろう、私の魔石は役立っただろうか。今は、大分落ち着いているとは思うが余波はあるだろう?』




『やはりポックス様でしたか! 大変助かりました。お陰様で復旧も順調に進み、精霊方の助けもあり今朝方の報告にて緊急事態は解除されたとの事です。


国の代表として感謝申し上げます』




『そうかそうか、力になれて何より。困ったことがあればいつでも我らに申されよ』



『えぇ、いつでも頼りなさい。アレク』

『可能な限り力になるわ、可愛いアレク』



慈愛に満ちた表情で美形さんを見つめる三柱の神と、格好よく決まっていたかと思うと、ちょっと恥ずかしそうな顔をして“可愛いとは何だ”といじけるそぶりを見せる。



あぁ、大人っぽく見えても神の前では子ども同然なのだ。子ども扱いしてくる人が、子ども扱いされて拗ねてる光景は何処か面白い。



「ふふっ」


『『『あ!ルナが笑った(わ)ー!』』』



やっぱり可愛いわね。今度、お茶しましょうね。共に土いじりをしよう。などとキラキラと瞳だけでなく顔から発効しているのではないかという勢いで、文字通り猫可愛がりされるルナだった。



その頃、忘れそうになったが……アゲットさんは少し距離を保った場所の椅子で熱い抱擁から逃げ出したフィーさんを膝にのせて癒されていました。



『フィーさま、美しい毛並みでございますね。あぁ、あぁ、癒されます』


『みゃー(お前も大変だからな)』

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