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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第八章 結婚式に元婚約者が乱入するってマ?

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おまけ話 新メンバーはギャップキャラ?

キラ星プロ事務所にて──。


 大文字社長、佐々木マネージャー、現ルミナス☆ミメンバーのアヤと舞弓の他、新婚旅行から帰って来た新と果林も同席の上、ルミナス☆ミ 新メンバーのお披露目が行われた。


「これからルミナス☆ミとしてアヤさん・舞弓さんと活動する事になる新メンバーの桜宮紫優さんです。桜宮さん、挨拶して?」


 佐々木マネージャーに紹介され、銀髪のツインテールに紫の目の美少女が元気よく席を立った。


「は〜い!桜宮紫優(さくらみやしゆう)17才で〜す♡


 前のグループ『Sweet Storm』では、一番可愛いし、歌やダンスは天才的と言われてました!


 ルミナス☆ミでも、すぐにセンターの座を獲得して、桃谷果林ちゃんを超えるタレントになっちゃう予定なんで、皆さん、夜露死苦お願いしま〜す!」


 挑戦的な挨拶をして来た新メンバー・桜宮紫優を前に、初対面のアヤ、舞弓は顔を引き攣らせた。


「お、おお……!」

「こ、これはこれは……!」


「なんか、すっごい新メンバーの子入って来たね!」

「野心満々だな〜!」


 ルミナス☆ミメンバーを卒業した果林、果林の専属マネージャーになり、ルミナス☆ミから担当を外れた新も目を瞬かせている。


「ハハッ、こういう個性の強そうなの一人入れてみたら、面白そうだと思ってよ。誰かに似てる気もするが、今のお前らなら上手くやって行けるんじゃねーの?」


「「「「……!」」」」


 何となく新メンバーに元メンバーの原口絵梨花を重ねて思い出していたアヤ、舞弓、果林、新は大文字社長の指摘にドキッとした。


「むぅっ! もしかして元メンバーの絵梨花さんの事言ってますぅ? 私は、枕営業なんてしませんよ。 前のグループで、ひどいとばっちり受けたばっかりなんですからぁ!」


 紫優は、拳を振り回して怒っている。


 佐々木は、少し声をひそめて事情を補足説明した。


「実は、紫優さんの前のグループ『Sweet Storm』は、他のメンバーの異性関係のスキャンダルが原因で、解散してしまったそうなんです。今後の進退に困っていたところ、ルミナス☆ミ新メンバーのオーディションを受けて下さったと……」


「「「そ、そうなんだ……」」」


「この若さで、意外と苦労してるんだな……」


 この業界のよくある事とはいえ、紫優の事情を聞き、神妙な顔になるアヤ、舞弓、果林、新。


 しかし、スキャンダルに嫌悪感のある彼女が絵梨花の二の舞になる事はなさそうで、一同は内心ホッとしてもいた。


 果林は改めて紫優に向き合い笑顔を向けた。


「ウチ、元メンバーとしてルミナス☆ミ新メンバーの指導役を頼まれているから、これからよろしくね。紫優ちゃん」


「はい。宜しくお願いします。でも、アレ? 人気タレントなのに指導役をする時間があるんですか?」


 不思議そうに首を傾げる紫優に、果林は頬を染めて頷く。


「うん、大丈夫。まだ安定期じゃないけど、今後、仕事はセーブする事になりそうだから……//」


「!!」


 果林の言葉に目を見開く紫優。


「ふわぁっ。コウノトリさんが赤ちゃんを運んで来てくれたんですね〜!!」


「「「「「「えっ」」」」」」


 紫優の発言に驚く一同。


「えーと、アイドル的な模範解答のセリフかな?」


「ああ、アイドルトイレ行かないとかそういう奴?」


 アヤと舞弓が顔を見合わせて納得しかけたところを……。


「何言ってるんですか。アイドルだってトイレ行くに決まってるでしょ! でも、赤ちゃんはコウノトリさんが運んで来ます。お母さんが言ってました!」


「「えっ。ガチ?」」


 断固として言い張る紫優に二人は目を見張った。


 意を決した果林が、紫優の前に進み出る。


「違うよ、紫優ちゃん。赤ちゃんはコウノトリさんが運んで来るものじゃなくて、特にお父さんが頑張って出来るものなんだよ? 現にあらっちゃんだって、この子を仕込んだ新婚旅行の夜、マカ配合のエナドリを飲んで持続力を……んぐっ」


「コラコラ! お前は何を言おうとしている! //」


 新は慌てて果林の口を手で塞いだ。


「「キャー! 小松崎さん、新婚旅行で頑張ったんだ〜!」」


「なるほど! 小松崎先輩は、マカ入りエナドリで増強を……! メモっときます」

「ガハハハッ……! 新も必死に頑張ってんだな!」


 アヤ、舞弓は騒ぎ、佐々木マネージャーは真剣な顔で手帳に何やら書きつけ、大文字社長は笑い転げていた。


「何言ってるんですか? お母さんは、お父さんの仕事はコウノトリさんに手紙を送る事だって言ってましたよ。エナドリ関係あります??」


 一人キョトンとしている紫優に、アヤ、舞弓、佐々木マネージャーは温かい視線を向けた。


「「尊い……✧✧」」

「ピュアな紫優さんは責任を持って私が守ります!」


「ま、いっか。枕営業は知ってるのに、赤ちゃんはコウノトリさんが運んで来ると信じてるなんて、そのギャップが逆に有りかもね! ねっ。あらっちゃん?」

「そ、そう……かな??」


 果林に言われ、新は微妙な表情をする中、大文字社長は親指を立てたのだった……。


「お前らみたいにちょっと変わってて、面白い奴だろ? この子はきっと大物になるぜ?」




✽あとがき✽

 この話をもって本作品を完結とさせて頂きます。


 今まで応援下さり、新と果林を温かい目で見守って下さり本当にありがとうございました!

✧(;_;)✧

 

 他の作品でまたお会い出来たら幸いです。


追記:活動報告で読者様への感謝の気持ちをお伝えしますので、よければご覧下さいね。

また、みてみんで読者様へお礼入りの手描きイラストを投稿していますので、こちらもお願いします。


https://42432.mitemin.net/i1112753/

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