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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第二章 TV番組で育てたアイドルに生告白されるってマ?

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「初恋のあの人へ生告白♡」生放送中! 〜アイドルタレント 桃谷果林の初恋の人〜

 人気のTV番組「初恋のあの人へ生告白♡」の生放送開当日――。


「じゃ、行って来る……!」

「あ、ああ……。行って来い!」


 スタッフに声をかけられ、果林に手を振ってスタジオの待機場所に向かうのを見守った。


 光輝くアイドルタレントの彼女と今だ暗闇から抜け出せないでいるマネージャーの俺──。


 対照的な二人だが、共にこの告白番組の成功を願い、芸能活動における今後の命運を同じくしている事は間違いがなかった。


        ✽


「ハ〜イ! 有名人の秘めたる想いが赤裸々に明かされちゃう「初恋のあの人へ告白♡」


 今回は、なんと生放送! 豪華1時間スペシャルでお届けしていきま〜す!

 注目のメインゲストは〜?


 桃谷果林さんっ! どうぞ〜〜っっ!!」


「よろしくお願いしまーす♡」


 人気芸人、東丸重清ひがしまるしげきよの司会に促され長い金髪を靡かせ、果林が颯爽とスタジオに登場する様子を、俺はスタッフルームのテレビ画面で見守っていた。


「ドラマにバラエティに、今大活躍の果林さんなんですが、年内には所属しているアイドルグループ「ルミナス☆ミ」を卒業され、タレント業に専念される予定とか?」


「はいっ。 もうすぐ、卒業コンサートも始まる予定なんで、ファンの皆様に、最後にアイドルとして精一杯いいパフォーマンスをお見せして、タレントとしても頑張っていきたいと思っています!」


 立ち位置よし、カメラ写りよし、表情よし! 今日もウチの果林は最高に可愛いぜ!


 画面で果林が東丸とのやり取りをしているのを確認し、俺は満足の笑みを浮かべ頷いていると……。


「(小松崎さん! スタジオ待機お願いします)」

「(あっ。はい。分かりました!)」


 スタッフに小声で誘導され、俺はスタッフルームから待機場所へ移動した。


 番組側から、いくつかサプライズがあり、告白前に果林の告白を激励する為、マネージャーも出演があると説明されていたのだ。


 ほんの2、3分の出演だそうだが、俺は待機場所で緊張ぎみに髪を撫で付けた。


 番組の出演者の声が直にこちらに響いてくる。



「そんないつも一生懸命でやる気に満ちあふれた果林さん。どうですか? 皆さんこんな子から告白されたら?」


「いや、もう即オッケーでしょ!」


「同性だけど、付き合えます!」


「幸せ過ぎて死にます!」

「分かる!そうなるよね〜」


 司会が他のゲストタレントへの感想を一通り聞いた後、今度は果林に呼びかけた。


「では、果林ちゃん。

 その羨ましい初恋の相手について詳しく教えてくれますか?」


 司会に促され、果林はその相手について嬉しそうな声で語った。


「はい。中学三年生の時からずっと片想いをしていた人で……。辛い時には親身になって相談に乗ってくれる王子様のような人なんです……」


 中学三年といったら、俺がスカウトをした頃じゃねーか。果林の奴その頃からそんな人がいたのか……。


 好きな人がいるとは聞いていたけれど、そんな前からだとは思わなかった。


 アイドルを目指すに当たって、付き合っている人がいるかどうか聞いた時には「そんな人はいない! 他に好きな人もいない!」と頑なに言っていた筈だが、ずっと俺に隠していたのだろうかとちょっと寂しい気持ちになった。


「果林ちゃんにそんなに長い間想われている相手の方はきっと素敵な人なんでしょうね?」


「はい。とても。私の気持ちには全く気付かなくて、婚約者もいたんですよ。

 でも、最近その婚約者から、婚約破棄をされたらしくて……」


「ええっ?!」


 ??!

 何だって?果林の好きな相手、俺と似た状況じゃないか。


「式場で、式の打ち合わせの最中に、他の人と結婚するからってその場で婚約破棄をして手切れ金を叩き付けて去って行った。ひどいでしょう?」

「そ、それはまた、悲惨な状況ですね〜」


 なんてことだ! 果林の好きな相手、婚約破棄された状況まで俺と全く同じ……、んん? ちょっと待て? 


 ここまでの偶然は流石におかしいと、焦り始めた時、更に果林と司会は決定的な言葉を告げた。


「それを聞いて、もう気持ちが抑えられない。私が()()()()()()の彼を幸せにしてあげたいって思ったんです!」


「ハーイ! それでは、果林ちゃんの初恋の相手、()()()()さん! どうぞ〜っっ!!」


 !!?? |||||||| 


 嘘だろっ?!


 番組で初恋の人に告白するって俺の事かよ?!


 今起こっている事が現実とは思えず、俺がフリーズしていると……。


「(小松崎さん、早く行って下さい!)」


「うおっ……!」


 後ろから番組スタッフに突き飛ばされるように押され、俺はつんのめるようにスタジオの真ん中に出てしまった。


 わあぁっ!


 スタジオの出演者全員に注目され、俺はどうしていいか分からず……。


 「キ、キラ星プロ、桃谷果林の第一マネージャー小松崎新です。よ、よろしくお願いします……」


「あらっちゃん♡」


 タラリと汗を流し、頬を引き攣らせながら、反射的に身に付いた挨拶口上を述べてしまうと、果林が俺を見て堪らなく嬉しそうな笑顔になった。




✽あとがき✽


いつも読んで下さり、ブックマーク、リアクション、ご評価下さり、本当にありがとうございます!

ようやく事態を悟った新。次話、果林の告白を見守って下さると有難いです。

今後ともどうかよろしくお願いしますm(_ _)m



追記:サブタイトルのヒロインの名前を間違えてしまいまして、修正しました。


桃山果林ではなく、桃谷果林が正しいです。


また、傍点が正しく表示されていないところがありましたのでそちらも修正しています。


ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでしたm(_ _;)m

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