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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第七章 育てたアイドルに魔の手が 迫るってマ?

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おまけ話 桃谷果林18才 〜必要な婚姻◯◯◯届♡〜

「果林、18才の誕生日の日、仕事はオフにしといた。お前の、人生に関わる重要な手続きをしに行かなきゃいけないから、少し時間作ってもらえないか?」

「えっ//」


 誕生日が近い中、いつになく真剣な顔で新に頼まれ、ドキンとする果林(17)。


(人生に関わる重要な手続き? 18って結婚できる年だよね? もしかして、あらっちゃん、ウチの気持ちと魅力にやっと気付いてくれて「婚姻届を出しに行こう」とか? い、いや、まさか、それはないよね……? でも、休みにあらっちゃんと二人で出かけるなんて、デートみたいで

 あげみ〜↑ メッチャオシャレしよ〜♡)


 そして、1月17日──。

 18才の誕生日にマンションの一階ロータリーの前で、ドキドキしながら新を待つ果林。


 キキッ!

「待たせたな? 果林」

「あらっちゃん♡ んーん! いま来たとこ//」


 新の車が到着して嬉しそうに駆け寄り、助手席に乗り込む果林。

 くるんと巻いた髪、品の良いスーツに身を包んだ果林の姿を見て、新は目を丸くする。


「あれっ。 手続きに行くだけなのに随分めかし込んでるんだな? 他にどっか行く予定でもあるのか? 送って行こうか?」


「ええ? 違うよぅ! あらっちゃんが大事な用事だって誘ってくれたから、おしゃれして来たんだよぅ!」


「え? そうなのか? すまんすまん」


 プクッとふくれる果林に慌てて謝る新。


「いや、まぁ、手続き自体はすぐ終わると思うが、大事な用事に変わりはない。

 何しろ、婚姻に関する届けだからな?」


「えっ! 婚姻に関する届?///」


 新の言葉に再びドキンとする果林。


(あらっちゃん! もしかして、本当に婚姻届を? どど、どうしよう?)


「ああ。こういう事はしっかりしておかないと後で大変な事になるからな?」


「でで、でも、社長が許してくれるか……」


「社長なら、休みを取る時に許可を得ている。「今の内行って来い!」だってさ」


「ええっ。社長もオッケーなの? それに、あらっちゃんの家族にも挨拶しなきゃ……」

「ああ、届けを出してからでいいだろ!

 こういうのは早いほうがいいしさ」


「そ、そうなんだ? じゃあ、いっか♡あ、あと、あらっちゃんが付き合っていた人はいいの?」


「え? (何で、急に彼女の事を聞いて来た? 休日に彼女をほっぽっていいのか?っていう事か?)ああ、彼女とは忙しくて自然消滅しちまったから……」


 矢継ぎ早に果林から質問を受け、新が彼女の事まで答えると、果林は神妙な顔になった。


「そっか……。でも、これからは大丈夫。 ウチがあらっちゃんをいっぱい慰めてあげる。も、もう大人だしね!」


 ぷりんっと大きく育った胸を張るも、新は果林の覚悟に気付かなかった。


「ありがとよ? でも、今日は果林のおめでたい日だから、俺にお祝いさせてくれ。 役所に届を出したら、ご飯でも奢らせてくれや」


「うん。あらっちゃん♡ ウチの誕生日が二人の(結婚)記念日になるなんて最高! 一緒にお祝いしようねっ?」


「??(二人の記念日? 果林は何を言ってるんだ? こいつ時々天然だなぁ……)」


 戸惑いながらも、新は役所まで車を走らせた。


         ✽


「果林、ここに名前を書いてくれ」


 役所で、新に婚姻に関する届の用紙を果林に渡され、緊張する果林。


「う、う、うん……////(キャーッ! これでウチは法律上あらっちゃんの妻に……!)」


 震える手で用紙に記入をし、新の方に用紙を渡す。


「書いたよ? あらっちゃんも名前記入して?」


「へっ?」


 新は果林の言葉に驚き、物凄く微妙な表情になった。


「い、いや、確かにそこに俺の名を記入すれば、果林とは絶対に()()()()()()けどさ……」


「へっ? どゆこと?」


 今度は果林が驚く番だった。


「だって、コレ、婚姻()()()届だから! ここに相手の名前を書くと、そいつとの婚姻を受理出来ないようになる」


「ふえーーっっ!?? 婚姻届じゃなくて、婚姻()()()届??」


「ああ。特に芸能人はストーカーに、勝手に婚姻届を出される危険性があるからな? 果林が、成人したらすぐ届を出そうと思ったんだが、俺はそんな事しないって……って、果林?」


 話を聞きながら、果林はその場にヘナヘナと座り込む。


「う、うわ〜ん! びえ〜ん! せっかく、覚悟決めたのに〜! ウチの乙女心を弄んで、あらっちゃんのアホ〜!!」


「ど、どうしたんだ? 果林っ!? ヨーシヨシ、果林ちゃん、泣くな〜? 後で、寿司屋連れて行ってやるから。なっ。回らない奴だぞ!」


 ヒソヒソ……。

(どうしたの? あのカップル……)

(土壇場で、彼氏が婚姻届出すの渋って、彼女が泣いちゃったとか……?)



 役所の戸籍課の前で、職員にヒソヒソ話をされる中、ガッカリして大泣きする果林を必死で宥める新の姿があったとか……。



*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m

 次話から8章(最終章)に入りまして、新と果林の幸せな結婚式、元婚約者と間男の最終的な結末の話をお届けしていきたいと思います。


 よければ、最後まで見守って下さると有難いです。


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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