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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第七章 育てたアイドルに魔の手が 迫るってマ?

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逃げる男と縋る女 (無原の実況中継つき)

 柏崎頼愛から果林が襲われているところを、マネージャーかつ婚約者の俺が助けに入ったところに出会でくわし、更にこのホテルへ果林を呼び出した元ルミナス☆ミ メンバーの絵梨花が詰めかけ、無原の顔はこれ以上ないぐらいに輝いていた。


「おおぅっ!✧✧ イケメン実業家の柏崎頼愛、桃谷果林への暴行未遂事件の裏には、元ルミナス☆ミ メンバーの原口絵梨花の陰がっ?! 柏崎氏の指示で無理矢理枕営業させようとしたってどういう事ですか?! 原口絵梨花さん、あなたと柏崎氏は繋がっていたんですか? 

 詳しく教えて下さ〜いっ!」


「げっ。ドグマ新聞の無原記者! どうしてこんなところに……!|||||||| やめて! スマホを向けないで〜!!」


「ち、違う!|||||||| 彼女の言う事はデタラメだっ! 俺と彼女は何の関係もない!!」


 絵梨花は無原に気付き、慌てて顔を隠し、柏崎はこの期に及んで彼女との関係誤魔化そうとしていたところへ……。


「あ〜、宜しければ僕がご説明しますよ?」


 絵梨花の後から部屋に入って来たカメラマンかつ果林のボディーガードの鈴木が颯爽と手を上げ、無原、俺、果林は目をパチクリとさせた。

「ええと……? あなたは? この業界に入って数十年だが、こんなに顔立ちに特徴のない男に出会ったのは初めてだ……!」

「「……!(鈴木さん!)」」


「僕はカメラマンの鈴木です。ホテルのバーで飲んでいたら、とある監督と脚本家と初対面で意気投合して、勢いでタレントの撮影を頼まれたんです。


 そして、原口絵梨花さんの部屋に潜み、彼女と桃谷果林さんのやり取りを聞いていました。

 原口絵梨花さんは、自分が枕営業をしていると告白し、桃谷果林さんにも無理に同じ事をするように迫り、監督と脚本家をけしかけていました」


「なんと……! 原口絵梨花さんが枕営業を……! 桃谷果林さんに無理矢理同じ事をさせようとするとは、犯罪じゃないですか!」


「ち、違う! 私は枕営業していないし、果林にもそんな事させてなっ……!」


 慌てて否定する絵梨花に、鈴木はニッコリ笑って頷いた。


「ええ。絵梨花さんに関してはどうだか知りませんが、桃谷果林さんには途中でそこのイケメンな方が助けに入りましたから結果的にはさせてないですね! イケメンな方が、その後も紳士だったかはどうかは知りませんが……。


 そして、監督と脚本家達は今度は絵梨花さんに枕営業を迫り、僕にその撮影をするように言いました。まぁ、僕も職業柄、そう言う現場の写真を取り扱う事も多いんですが、無理矢理ってのはやはり好かないですからね。言う事を聞く振りをして、泥酔のあまり寝てしまった彼らをふん縛って部屋に置いてきちゃいました!

 僕の話が本当かどうかは、彼らに聞くと分かると思いますよ?」


「監督に脚本家! それはぜひ、彼らにもお話お伺いしたいですね〜!」


「まぁ、どの道、ここまでの事態になったのなら、警察に連絡せざるを得ないですからね。彼らの事についてもきっちり追及してもらおう。なっ。果林?」

「う、うん。あらっちゃん」


「「け、警察っ……!||||||||」」


 鈴木の話に、無原は舌なめずりをし、俺は警察への通報を示唆し、果林が頷くと、絵梨花と柏崎は青褪めた。


「では、警察には僕が連絡して置きますね? では、これにて、失礼します(取り敢えず、僕の役割は終えました。小松崎さん、果林さん、あとは宜しくお願いしますね?)」


「え、ええっ?」

「「!(鈴木さん……!)」」

「」


 無原すら呆気に取られる中、鈴木は俺と果林に密かに目配せをし、静かに部屋を出て行った。


「とにかく、俺は枕営業の件は関係ない!」

ダッ!

「はぁっ?」

「そうは行くか!」

「ちょっと待って下さいよ!」


 すぐに、我に返った柏崎が鈴木の後を追うように逃げようとしたのに、果林は驚き、俺と無原は阻むように出口を塞いだところ……。


「柏崎さんっ!!」

 ドムッ!!  バッターン!!

「ぐぼぉっ!!」


 柏崎が辿り着くまでに、絵梨花が後ろから奴にタックルをかまして、共に床に倒れ込んだ。


「私はあなたに勧められるまま、枕営業の道を選んだのに、その私を見捨てて、逃げるのっ!? さっきも果林を助けるように見せかけて、ここに連れ込んで何をするつもりだったのっ!? まさか、果林を落とす為に、私を利用したのっ!? 答えてよ、柏崎さぁんっっ!!」


ギリギリギリ……!

「ぐええっ! く、首が、締まっ……、か、かはぁっ……」


 必死の形相の絵梨花に柏崎は後ろから締め上げられ、結構綺麗にスリーパーホールドが決まってしまっていて、答えるどころか昇天してしまいそうだった。


「え、絵梨花ちゃんっ!||||||||」

「絵梨花、やめるんだ!||||||||」


「ああっ。仲間割れでしょうかっ!? 新たな事件が発生してしまいそうですっ!! そこへ、被害者が止めに入ったぁ〜〜っっ!!」


 流石に果林も俺も止めに入り、無原は喜々として実況中継を続けたのだった……。

*あとがき*

 本作品を応募している他サイトでのコンテストが終了しました。

 こちらでも沢山の方に読んで頂けて本当に励みになっていました。

 応援下さった読者様には感謝の気持ちでいっぱいです✧(;_;)✧

 今後は投稿頻度をあげて完結までお届けしていきたいと思いますので、今後ともどうか宜しくお願いし

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