ルミナス☆ミメンバーの過去と現在《桃谷果林視点》
いよいよウチがルミナス☆ミとして活動する最後の場である、卒業コンサートに向けて、追い込み練習が始まった。
「ふい〜」
激しいダンスの練習の後、スポーツドリンクを飲みながら、ウチは他のルミナス☆ミメンバーに笑いかけた。
「ハハッ。しかし、久々にデビュー曲踊ったけど、結構体が覚えてるもんだね〜!」
「ほんそれ! あの時は絵梨花ちゃんがスパルタで泣かされたけど、今思えば有り難かっ……」
ルミナス☆ミ結成時からのメンバー、姫島アヤちゃん(22)がウチの意見に同意してそう言いかけ、ハッと口元を押さえて謝って来た。
「あっ。果林ちゃん、ごめん!」
「アヤちゃん、謝らないでいいよ。ウチもあの時は大変だけど、絵梨花ちゃんがいてくれたからこそ、ステップアップ出来て、有難いと思ってるから!」
申し訳なさそうな顔をするアヤちゃんにウチが慌ててそう言うと、六年前からのメンバーで最年少の北川舞弓ちゃん(18)は頬を膨らませた。
「もう、二人とも、また私がついて行けない話題をして〜! 原口絵梨花さん初代メンバーで確かに印象が強いかも知れないけど、お世話になった事務所を裏切って出て行っちゃった人でしょ?
売れっ子タレントだからって、偶に音楽番組で共演すると、こっちを馬鹿にした目で見て来てすごく苦手だよ。
そんな人より倍の時間一緒にいた私に構って〜」
「お〜よしよし、悪かった舞弓ちゃん!」
「うんうん、もちろん舞弓ちゃんの事は大事だよ〜!」
「ムギュッ。ぐるじぃ……」
気まずい空気を誤魔化すように、ウチとアヤちゃんは甘え上手な最年少の舞弓ちゃんを抱き締めた。
ルミナス☆ミ卒業間近のせいか、最近は、芸能界に入ってから今までの色んな事が思い出されてしまう。
結成当時のメンバー原口絵梨花ちゃんは黒髪ロングの美少女で、歌もダンスも既に完璧な彼女は、素人同然のウチに当たりが強かった。
しかも、歌もダンスもまともな形になっていないにも関わらず、事務所はウチを三人ユニットのセンターに指名してしまったので、絵梨花ちゃんからしたら納得が行かなかっただろう。
それでも、プロ意識の強い彼女に引っ張られるように、ウチとアヤちゃんは努力を重ね、ルミナス☆ミの人気は急上昇して行き、3年目──。
「悪いけど、私を正当に評価してくれるところへ移るわ。果林。スタッフに媚び売るしか能のないあんたなんかより、私の方がタレントとして格上だって事思い知らせてやるからね!」
そんな捨て台詞を吐いて、彼女はキラ星プロを去って行った。
そして、その言葉を実現させるように、大手事務所へ移籍した絵梨花ちゃんはソロで人気タレントとして活動するようになった。
あの時はウチらルミナス☆ミメンバーももちろんだけど、あらっちゃん、大文字社長も大きなショックを受けていたっけ……。
その後すぐに、新メンバーとして舞弓ちゃんが入って、ちょっと天然で可愛い彼女のキャラに、メンバー内の空気は和気藹々したものになった。
それから6年、ルミナス☆ミの人気は上がり続け、ウチもソロの仕事が増え、絵梨花ちゃんと時々番組で共演する事もあった。
その度に小馬鹿にするような態度を取ってくる彼女に、ムッとしつつも、何故か憎み切れないのは、必死で三人で頑張っていた時の事が忘れられないからなのかなぁ?
『ああ、そうは言いましたけど、それは俺の役割じゃないんで!
美咲さん、さようなら。今の雀の涙の持ち金で結婚出来る程度の、あなたにお似合いの相手が見つけかるといいですね?』
『っ……!!』
あの時はあらっちゃん、ひどい婚約者・古丸美咲によく言ってやった!と思ってたけど、その後の彼の様子を見るに、完璧に気持ちの整理がついているという訳でもないようだった。
やっぱり、人生の大事な場面を一緒に過ごした人を完全に思い切るのって難しいよね。
「よっしゃ! ここは、私が一肌脱がねば!」
思わず呟いた言葉に、アヤちゃん、舞弓ちゃんは目を剥いた。
「えっ! そう言えば、果林ちゃん、この後、デートだよね? とうとう、果林ちゃん、この重量級B89を小松崎さんに見せちゃうの〜?」
ふにょんふにょんっ♡
「ええっ! とうとう、果林ちゃん、この張りのある最強H85を小松崎さんに晒しちゃうの〜?」
プリンプリンッ♡
「ギャ〜〜〜ッ!! そういうんじゃないから! 二人とも変なとこ触らないで〜〜っ!!」
アヤちゃん舞弓ちゃんが同時に胸とお尻を触って来たのでウチは悲鳴を上げたのだった……。
✽あとがき✽
果林ちゃんのスリーサイズは、
B:89 W:58 H:86
だそうですよ……(*´ω`*)
いつも読んで下さりありがとうございます!
いよいよストックが少なくなり、申し訳ありませんが、投稿頻度減りまして、1月は水木金の週三投稿になります。
次の投稿は、1/7(水)。新&果林のデート編を見守って下さると大変有難いです。
今後ともどうか宜しくお願いしますm(_ _)m




