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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第五章 元婚約者にDV冤罪かけられるってマ?

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懸念すべき事

 突如起こったトラブルに実家に泊まるどころではなくなり、大文字社長に報告すると、俺は果林と共にすぐに事務所に赴いたのだった。


大文字社長はSNSで俺のDVを訴える自称元婚約者・月桂樹の書き込みを見て、額を押さえた。


「かーっ! お前、派手にやられたなぁっ……」

「すいません!」

「あらっちゃん……」


『え? マネージャー、ひどくね?』

『マネージャーの元婚約者って、自分から婚約破棄したんだよな? 理由はDVって事?』

『果林ちゃん、DVされてないか心配!』

『こんなのマネージャーなんて、キラ星プロ終わってる』

『いや、釣りだろ?』

『でも、画像あるし……』

『記者会見では、良きDTに見えたにのなぁ……』

『DV男に果林ちゃんは渡せん!』


 リプ欄は、戸惑いながらも、俺に対する非難する意見が多数の書き込みで埋め尽くされていた。


 俺のみならず、果林、ルミナス☆ミやキラ星プロに悪影響をもたらす深刻な事態に、早急に対策を立てる事になった。


「新、一応聞くけど、身に覚えはないんだよな?」

「はい。もちろんで……」

「当たり前だよぅっ!!」


 俺の返事に被せるように顔を真っ赤にして果林が叫んだ。


「あらっちゃんは婚約者さんを大事にしていたのは、ウチから見ても痛いほどよく分かったもん。それなのに、こんな出任せ拡散しようとするなんて、許せない!!」

「果林……」


 俺の代わりに怒ってくれる果林を有難く思いながら、その肩をポンポンと叩いた。


「ありがとうな? けど……、 芸能界では、例え「出任せ」でも、拡散してそれを嘘であると証明出来ないまま認識されてしまったら、世間的には「真実」になってしまう事も多い。

 この件で、果林やルミナス☆ミ、事務所の評判ににあまりに影を落とす事になるなら、俺と距離を置く選択肢もあるって事を分かっといてくれ」


「そんなの嫌だよ! あらっちゃぁんっ!」


 覚悟の上に言い聞かせるように言うと、果林は泣きながら飛び付いて来た。


「ウチはどんな状況になろうと、あらっちゃんから離れたりなんか絶対しない!」

「でも、果林っ……」


「まぁ、二人共落ち着けぃ! 取り敢えず、今は事態の収束が最優先だ!」


 大文字社長はそんな俺達を一喝した。


「今回の件は、所属タレント、マネージャーへの名誉棄損としてキラ星プロとしても黙っちゃられねぇ! こっちも積極的に介入させてもらうからな。まずは、俺の方で、この投稿を事実無根の誹謗中傷として投稿主の情報開示と投稿削除を請求する。投稿主が本当にお前の元婚約者なのか、たちの悪い第三者のイタズラなのか? 新は実際に連絡取れるなら確認してみてくれ」


「それが……。 勤め先も辞め、住所も変え、彼女とは、婚約破棄以降連絡が取れなくなってるんです」


「元婚約者の実家は?」


「実家のご両親に電話したんですが、本当かどうか分かりませんが、娘の居所は知らないと言われました。

 俺との婚約破棄の事も知らなかったみたいです。もううちとは縁がなくなったし、慰謝料を払ったんだったらいいだろうと一方的に電話を切られてしまいました」


 美咲さんの両親に電話をした時、婚約破棄について一言の謝罪もなく、けんもほろろだった対応を思い出し、苦い顔で伝えると、果林が両手を振り回して怒っていた。


「信じらんないっ! この娘にしてこの親アリ!!」


「う〜ん、厄介な相手かもしれないが、裁判になる可能性がある事を示唆して、もう一度当たってみてくれ」

「はい!」


「果林、ルミナス☆ミは今のところ、予定通り活動。 言いたいことはあるだろうがこの件については感情的にならず、余計な事は言わず、「事実ではない」と否定だけしておいてくれ。いいな?」

「くぅ〜、分かりました……」


 大文字社長の指示に、俺は真剣な表情で果林は悔しそうに頷いた。


「それと……」


 俺は前々から気になっていた事を社長に伝える事にした。


「婚約破棄もそうなんですが、彼女が急に姿を消した背景には彼女が今付き合っている男の存在があって……。

 今回の件が元婚約者の仕業なら、そいつが関与している可能性が高いと思うんです」


「確かに、身元も明かさず、慰謝料300万よこしてくるとか、人一人消息を断たせるとか、その男、かなり経済力と権力を持っている大物とみた。

ただ、女を奪うのだけが目的でないのなら……」


 社長も眉間に皺を寄せ、俺が懸念している事態を分かってくれたらしい。


 もし黒幕がいるのなら、最大限の警戒をしつつ、目的とその人物をDV投稿の犯人から探り出す必要がある。


「果林にはまたボディガードを付けてやった方がいいかもしれないな……」

「はい。ぜひお願いします」


「えっ。またぁ?」


 俺と社長が心配げな視線を果林に送ると、彼女はげんなりした顔になったのだった……。



*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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