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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第三章 外堀は埋まっていたってマ?

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番組終了後 〜番組裏側種明かし〜

 怒涛の展開だった「初恋のあの人へ生告白♡」収録を終えた後、多くのマスコミから詰め寄られる中、後程、事務所公式の記者会見を開くので詳細はその時にとやり過ごし、俺達がやっと事務所へ戻って来たのが、夜10時の事だった……。


「ハァハァッ。な、何とか戻って来れた……」

「あらっちゃん、お疲れだったね? だいじょぶ?」


 疲れ切って事務所前の廊下に座り込む俺の背中を、さすさすして労ってくる果林に、堪えきれず文句を言った。


「あのな、誰のせいだと思ってんだ! 俺に一言の相談もなく、社長、番組スタッフ、式場のスタッフ、果ては家族まで巻き込んで、こんな物凄い事 仕掛けて!」


「あはは! ビックリした〜? でもあらっちゃん、事前の打ち合わせなしであれだけ息ぴったりに立ち回ってくれるなんて感動だよ! ウチらの長年築いてきた絆の成せる技だね!」


「いや、そんな呑気な事言ってる場合じゃ……甥っ子の始まで取り込んで! 全国生放送で、バオバブ言っちゃっただろうが!」


「や、そりゃ、内緒で外堀埋めたのは、悪かったけど、流石に六ヶ月の赤ちゃんの始くんに何か仕込むとか無理だって! あらっちゃんがノリノリでバオバブ言ってたんじゃん!」


果林がプクーと頬を膨らませて言い返して来た。


「もう! ウチら晴れて婚約者になったっていうのに、あらっちゃんムードないっ!! ホラ、社長に報告すんよ?」

「うわっ。引っ張るなって!」


 キィ……。


 果林に強引に腕を取られ、歩かされ、事務所の中に連れ込まれたところ……。


 スパパパーーンッッ!!!


「「「「果林(ちゃん/さん)&新(さん/先輩)カップル成立&婚約おめでとう〜〜!!」」」」


「おわっ!?」

「わぁっ!?」


 クラッカーの音が鳴り響く中、祝福の言葉を叫ばれ、俺と果林は目を丸くした。


「え? 社長? 佐々木さん?」

あやちゃんに……舞弓まゆみちゃんも……?」


 事務所で俺達を笑顔で迎えてくれたのは、キラ星プロの大文字社長と第二マネージャーの佐々木さん、それに果林の所属しているアイドルグループ、ルミナス☆ミの姫島ひめじまアヤ、北川舞弓きたがわまゆみだった。


 事務所の天井には、「果林&新 婚約おめでとう!!」と書かれた垂れ幕が吊るされ、壁一面にパーティーのような飾り付けがされ、来客用のテーブルには、高級食材のケータリングがところ狭しと並べられている。


「新ぁ! 番組Pから、すげー視聴率だったって連絡入ったぞ? なかなかやるじゃねーか!」

「うんうん。何も知らせていないにも関わらず、アドリブでの素晴らしい対応力、尊敬しちゃいますぅ!」


 社長と佐々木さんに興奮気味に賞賛されるも、今の俺には怒りしかなく、二人に食って掛かった。


「いや、あんたらも、こんな重要な事知らせないまま番組出演させるとか、何考えてんですかっ!」


「新たぁ……。全てを知らないからこそ、お前の真に迫った表情が、あんなにもお茶の間の皆さんを引き付けたんだと思わねーか?」

「ええ、ええ。果林さんに告白された時の、鳩が豆鉄砲食らったような新さんの表情は本当に傑作……、いえ、感銘を受けました!」


 こちらも呑気な社長と佐々木さんの発言に俺は拳を震わせる。


「あのなぁっ……! こっちは危うく放送事故になるところだったんですよ! それに、いきなりマネージャーと婚約するなんて、果林のこれからの芸能人生はどうなるんですか!」


 と、果林の方を指差すと……。


「キャーッ! 果林ちゃん、長年の想いが実ってよかったね〜!」

「ホントホント! 果林ちゃん、他の共演者に口説かれても、新さん一筋だったもんね〜! 報われてよかった〜!」

「キャハーッ! 二人共ありがとう〜!! 今日は、人生最良の日だ〜!!」


?!


「いやぁ、果林はめっちゃ幸せそうに見えるが?」

「ええ。アヤさんと舞弓さんにも祝福されてますしね?」


姫島アヤはウェーブがかった茶髪、北川舞弓は黒髪ボブ、果林は長い金髪を翻してぴょんぴょん飛び跳ねて、ルミナス☆ミ メンバーで姦しく盛り上がっていて、社長と佐々木さんは頷き合い、俺は目を瞬かせながら尋ねた。


「え。アヤも舞弓も果林の気持ち知ってたの? 番組で俺に告白するって事も?」


「はい。果林見てたら普通分かりますよね?」

「ええ。ヤラセなしで番組で告白するって聞いたから、果林ちゃん、とうとう新さんに告白するんだってすぐ分かりましたけど……?」

「ええっ!」


 アヤと舞弓の返答に俺は衝撃を受ける。


「も、もしかして、ここにいる全員、知っていたっていう事か……?」


「「「「……(本当に何も気付いていなかったんだ……)」」」」


 全員が無言で頷く中、果林は腕組みをして困ったように笑った。


「もう! あらっちゃんは鈍感だなぁ!」


*あとがき*


 いつも読んで頂き、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m


 今後ともどうかよろしくお願いします。

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