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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第二章 TV番組で育てたアイドルに生告白されるってマ?

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反転する世界 《間男視点》

『結婚しよう! 果林!!』

『あらっちゃん♡ はいっ!! 嬉しいっ!!』

 ギュムッ!

『うをっ!』


 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

 

「な、何だとっ!? あのマネージャーの男、果林ちゃんと婚約しただとっ?! 許せんっっ!!」


 ギリリッ!


 テレビの画面に、想い人と何の取り柄もないフツメンが抱き合っている光景が映し出されているのを、俺は信じ難い思いで見詰め、奥歯を噛み締めた。


「どうしたの? 実さ〜ん」


 下着姿で、ベッドから起き上がって来たのは、古丸美咲(29)。ついこの間テレビに映っていたマネージャーの男の元婚約者だった女だ。


 果林ちゃんと親しくしているマネージャーが憎たらしくて、婚約者の古丸美咲がよく通っているバーに顔を出し、ちょっかいを出したのが、ほんの1週間前の事。


 結婚を三ヶ月後に控えているというのに、金をチラつかせてやると、イケメン実業家の俺にすぐに堕ち、股を開いた。

 清楚な黒髪美人と思いきや、とんだビッチだった。


 しかし、彼女から式場で金を叩き付けて婚約破棄したら、マネージャーの男はひどく惨めな顔をしていたと聞いた時は胸のすく思いがしたものだ。


 更に彼女の今の仕事も辞めさせ、住居もこのマンションに移し、連絡の取れない状況にしてやれば、マネージャーの男に更なる打撃を与えられるだろうと思っていたのが……。


「おい、見ろ! 君の婚約者だった男が、番組で桃谷果林ちゃんに告白され、逆にプロポーズまでして、君と式を挙げる予定だった式場で、同じ日にそのまま結婚式を挙げるつもりでいるぞ!」


 俺がテレビ画面を指差して、怒り心頭で叫ぶと、古丸美咲は大きく目を見開き、青褪めた。


「え! 新さんが、私と別れてすぐに桃谷果林と婚約? しかも、私と式を挙げる予定だった式場で、同じ日に? 嘘でしょっ??」


 俺も信じ難い気持ちでいっぱいだった。

 果林ちゃんが「初恋のあの人へ生告白♡」に出演するのは知っていたが、裏から得た情報では、この番組はヤラセが多く、話題作りの為、偽のカップルを成立させ、しばらく付き合っているフリをして別れるパターンがほとんどだという。


 だから、この事によって果林ちゃんに変な虫がつくのをあまり心配していなかったし、ヤラセで付き合うフリをする羽目になった時は裏から圧力をかけて早く別れられるよう手助けをしてあげるつもりだった。


 それが……!

 よりによって告白の相手はあの忌々しいマネージャー野郎の上、式場を巻き込んだ婚約まで成立してしまった。


 まさかこんな事になるとは……! 畜生!! このままでは済まさんぞぉっ……!!


「ねぇ、どうしよう? この事バレたら私、悪者になって外を歩けない。実さん、私を守って?」


 自分本位に縋ってくる古丸美咲の手を俺は乱暴に振り払った。


「うるさい!どけっ!君とはもう終わりだ! 」

「キャッ! そんなぁ、実さん! あなたにまで捨てられたら、私どうしたらいいのよっ!」


 この世の終わりのような表情の古丸美咲に、俺は札束を投げ付けてやった。


「これで何とかしろ! 手切れ金だ! 君のような女は金とでも結婚してろよ!」


「……!!|||||||| 実さん、ひどい! ああぁっ……!」


 ベッドの上で泣き崩れる女にもはや興味などなく、俺はマンションの部屋を後にし、二度と戻らなかった。





✽あとがき✽


読んで下さりありがとうございます!

次話から第三章「外堀は埋まっていたってマ?」に入ります。


突如婚約者同士になってしまった新&果林の気持ちと周りの反応を描いた話をお届けしていきたいと思います。


今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m

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