八十三話 護衛
スネッル区
エレナside
速さの区、スネッル区はロボットの移動が早かったり、戦闘は早くてかなり強い、それがスネッル区の長所って所ですわね
「皆さんはどんな感じに道へ進んでますの?」
マップを見る
お兄様はカノンと合流して、その後は区を回っている
他のみんなも
「確かにそうですわ、ブラックナイトの裏トップがここに来るんでしたわね、なら区を探索して待ちますわ」
エレナも区の探索へ
にしてもこの区のロボットは本当に早いんですわね、区の皆さんは配達が早すぎて助かってるらしいですわ。そのお客さん達はロボットが配達に来る時毎回、お菓子をあげてるらしいの。平和な区ですわね、今の所は問題無さそうね、ていうか
「今は敬語外していいかしら、義務敬語だと疲れますわ。さてと、まずは区を探索とするわ」
歩き始める
「にしても広いのね、機械工場は」
機械工場には5つの区があると聞いた
それぞれの区に皆さんが居るとも聞いている、きっと皆さんは無事よね………いや英雄ギルドなら大丈夫よ、英雄ギルドの皆さんなら
ちょっと不安になる、エレナ
「あの方達なら大丈夫よね、武翠さんも紫織さんも莉乃香さんもミラエルもきっと」
止まって心配をするが止まっても助けられないし、意味は無い
だから止まれないのよ、ブラックナイトの裏トップを早く倒して早く合流して早く会いたいわね、皆さんと。1週間は会えなくて寂しいけれど、少しの間我慢ね。帰ったらお兄様に癒してもらおうかしら、いや私が癒す側かしら?その時は癒す側に周りますわ
余所見しながら、独り言言っていると
「あたっ」
人にぶつかった
「ご、ごめんなさい!」
「大丈夫か?」
「え?」
聞き覚えのある声、見覚えのある私服姿
そして見覚えのある髪色、金髪
正体は
「エレナお嬢様ではないか、久しぶりだな」
ユフィ・ルリシア、確か今はまだ修行の手伝いをしている
「久しぶりだけれど………クレアさんとリンジェさんの修行の手伝いじゃありませんの?ルリシアは」
「私?私は緊急事態でこちらに来たんだ」
「緊急事態?もしかしてブラックナイトの事かしら?」
「お嬢様も知っていたのか、なら話は早い、ここにブラックナイトが居るという情報を聞いてな、アーサー王に」
「アーサー王に?てことは緊急命令しかないですわね、ここ、機械工場に来た理由は」
「ああ」
ヴァン・アーサー
第3王国、ローズ王国の王である。
そのヴァン・アーサーは緊急命令を騎士団に出してこちらに来るよう指示を送ったらしいわ。ブラックナイトを倒すのに頼もしい仲間が増えたみたいね
「機械工場のスネッル区には1週間はここに居ようと思っていますわ、ルリシアも1週間一緒に居ないかしら?ここにブラックナイトが居るのよ、だからお願いですわ」
「それもそうだな、では」
膝を着いて
「よろしく頼む、エレナお嬢様」
「ええ、あ、ご飯食べるかしら?良い店あるのよ、ここの区」
「食べよう、エレナお嬢様と一緒にご飯を食べられるのはこういう時しかないからな」
「そうですわね」
そして私達は高級店の食事屋へ向かった
これは私の奢りですわと言ったら、ルリシアが遠慮してきたので無理矢理奢らさせていただきますわ
あの時、旅に出る前にお母様からいっぱい金貨を貰ったわね。
回想
旅に出る前
「あ、エレナ」
「どうかしましたの?お母様」
袋パンパンに詰まった金貨をこちらに渡してきた
「こんなに金貨要らないわよ」
「持ってって、必ず使う時は来るから」
「でも………」
「使って欲しいわ………ダメかしら………?」
こんなお願いの仕方されたら断われる人は居ない
結局金貨は受け取って旅に出た、お母様に一言言っておこう、あの顔でお願いされたら可愛いくて断れないからやめてくれるかしら、全く!可愛い!全く!
回想終了
こんな事がありましたわね、あの時のお母様が可愛すぎて断れませんでしたわ
「ロボット炒飯とかロボットジュースってなんだ……?」
「私にも分かりませんわ、ロボットを扱ってる区だからそういう料理は当たり前なんですわね」
「あれ?エレナお嬢様、タメ語はどうしたんだ?」
「タメ語は1人の時だけですわ、2人や仲間と居る時は敬語を使っているようにしていますわ」
「仲間?英雄ギルドのことか、レン達は元気か?」
「ええ、でも今ははぐれてしまいましたわ」
「はぐれた?確かに機械工場のスネッル区は広いが」
はぐれた理由をルリシアに話した
ルリシアはもう来ていたかと呟いた、どうやら予想より来るのが早かったらしい。予定より時間が早く進んでいるということはニホン?の滅ぶ時間が早く進んでいるということ
「ニホンがまずいですわね、お兄様が済んでいる故郷」
「ニホンはアーサー王から聞いたことある、ブラックナイトが狙ってる本当の目的はニホンを滅ぼすことだな」
「はい、それを止める為には300年の旅をしなくてはなりませんの、でも予定より早く時間が進んでいますわ………どれだけ良い子に待てませんの!ブラックナイトは……!!」
机を叩いて席を立ち、思わずキレてしまった
「エレナお嬢様、怒るのは分かるが、ここは高級店だ。君の苛立ちがお客様達を驚かせている」
「え?」
周りを見るとみんな、エレナの苛立ちに驚いたり、怖がったりしていた。赤ちゃんなどは泣いていた
これはまずいことしたわね、とりあえず座るわ
お客様に謝って席に座る
「ごめんなさい、ルリシア」
「いや気にするな、君の怒りの感情は私にも分かる………私もレンとは友だからな」
「そうですわね、でもこのままじゃ、ニホンが持ちませんわ」
「持たないな、300年も………失礼だが限界で後50年後くらいには滅んでしまうだろう」
ニホンは50年、こちらは300年
これが限界なのよ、ニホンは寿命が短いらしいから。ゼウスさんとアテナさんには早く作って欲しいですわね、ニホンに繋がるゲートを。早く助けたいですわ
ご飯食べた後は宿探しへ
「ブラックナイトと戦う時が来たら、貴方も戦いますわよ」
「もちろん、そのつもりでいる。お嬢様の護衛はお任せを」
「違いますわ、ニホンに居るブラックナイトと戦う時ですわ。その時がきたら、お兄様の助けになりさいって言っていますの」
「当たり前だ!レンの力には必ずなる!あいつは1人で抱えるやつだからな、私達が傍につかなくては1人で抱える。だから助けになることは私にとって当たり前のことだ」
「それでいいですわ、でも今は私の護衛をしてもらいますわ」
「ああ、任せてくれ」
ルリシアはローズ王国で思い知ったようだ、レンが1人で必ず抱え込むこと、ルリシアはレンに結構な信頼を置いているようだ
お兄様が悩みを抱え込んでるのであれば、私か莉乃香さんが無理矢理聞き出しますわ。必ず力になれるはずですわ、でも今のお兄様なら大丈夫ですわね、今のお兄様は最強ですわ
「私、心配ですわ、お兄様達が」
「はは、大丈夫だ、それぞれの区に騎士団を送り込んだ」
「え?本当ですの?」
「ああ、だから安心だな」
第3王国の騎士団と第1王国の女王様、お嬢様と騎士団を送り込んだらしい。なんと頼もしい
スネッル区には第3王国のNo.4・ユフィ・ルリシア
フォルス区には第3王国のNo.2・ヴェーデル・クレイン
サモフト区には同じく第3王国のNo.0・リノア
ローコ区には第1王国のNo.2・ファルコ・クート
マガル区には第1王国の女王様、お嬢様
エリザベス・ルナ、エリザベス・メイリー
「との事だ」
「凄い戦力ですわね………それなら安心ですわ」
「この区では私が守るから安心してくれ」
「ええ、頼りにしていますわ」
私達は宿に向かって再び歩き始める




