六十三話 違法スキル
宿から出た瞬間、襲撃に合い………緊急クエストをクリアする為にサメと戦っているのだが、上手く剣が振れず苦戦している
こいつの攻略………いや、海の攻略はどうすりゃいいんだろうか。海の中だから、てかこれ絶対筋肉痛になる
(ワンチャン加速行けるか?試しにやってみよう)
スキル 加速
横に固定させる
スキル アブソリュート・ゼロ
斬るが剣を噛まれる
「くっ!今だ!カグル!」
スキル ウォータープレッシャー
全ての水圧で押し上げる、上に吹き飛んだ
「行けレン!」
杖を使って飛ぶ
スキル 雷切
斬る
緊急クエスト「水中ザメを撃破せよ」がクリアされました
「レンとカグル、もう仲良しじゃない」
「とんでもない連携ですわね………」
再び潜る
「すごいね~!2人とも~!」
「なんか上手く連携が出来たな」
「お前と噛み合ったみたいで良かったわ」
「ああ」
驚きの連携を見せた2人
カグルの魔法は強いな、流石S級魔法使い。良かった、まだ海の中慣れてないから加速使っといて良かった。加速使わなかったら、多分あのサメは斬れなかったな。
「夜更かしの中だからね、2人は」
「それだけじゃねぇよ、マグマ帝国ではお前らと居て初めて楽しいと思えたしな」
「デレましたね、カグルさん」
「デレてねぇよ、素直に感謝しただけだろ」
「そうですね」
『助けて、英雄様』
「ん?誰かなんか言ったか?」
「何も言ってないわよ?」
「幽霊とかかな?」
「居るわけないでしょ!?変なこと言わないで紫織!」
「は~い」
(そういえば、莉乃香さんは幽霊が苦手でしたね………)
今回のクエストはこれだけだろうか、緊急クエストしか流れて来なかった。このまま平和に終わって欲しいくらいだけどな
再び宿に戻った
「どうだ?クエスト来たか?」
「いや来ない、おかしいな、バグか?」
「ここまで来てバグはおかしいだろ、今までは来てたんだろ?」
「ああ、まぁ、来ないだけでいずれ来るか」
「だな、来たら教えてくれ、手伝うからよ」
「サンキュ」
「お前は変なクエスト来たら、すぐ抱え込むからな」
「うぐっ…………」
どうやらレンはバレバレのようだ
こんなにバレてたとはな、莉乃香の言う通りかもしれんな………すぐ顔に出るのは。抱え込んだら怒られたからな、気をつけないと
「日本がどうなってるとかも悩む必要はない、俺達は必ずその奴らをぶっ潰す。大事なんだろ?日本が」
「っ………いじめとか親が亡くなってから、日本は嫌いとか思ってたけど………こんな守りたいって気持ちがあるのなら、日本が好きなんだと思う」
「その気持ち忘れるな、一緒に居てやるよ、相棒として」
「相棒はもういるんだが………」
「な、なんだってー!?」
「なにそのギャグ漫画みたいな反応………」
「じゃあ、第二相棒だ」
意地でも相棒になろうとするカグル
こちらとしては嬉しいんだが………クレア帰ってきた時、絶対相棒の取り合いするよな?修羅場になりそうな予感………にしてもカグルは良い奴だった、莉乃香と同じでカグルは真面目でちゃんと怒ってくれる。男同士の会話はやっぱり気楽に話せるしな
「あ、これやるよ」
渡されたのはアイスだった
これはガリガリ君?
「サクサクアイスだ」
(音がサクサクするからか?いやこれはガリガリ君だ!譲らん!って言っても意味無いんだけどね)
開けて食べた
「ん~美味い」
「美味いな、宿から報酬とかなんとか言って貰ったんだよ」
「サメ倒したもんな、そりゃ貰うか」
「だな、これはあれだ、友情の証だ」
「友情の証ってもっとあったんだろうけど………まぁ、これもこれで嬉しいな」
アイスを同時に食べて友情の証を示す
待て1番忘れてたことがあった、あの急に聞こえてきた声………あれなんだったのか。助けてとか言われてたな
「なんだ?なんかあったか?」
「今はカグルだけだし、言うわ」
カグルに謎の声のことを話した
「俺には聞こえなかったな、レンだけか」
「英雄さんて俺の事かな」
「お前しか居ないだろ………しかもレンに話しかけてきたんだろ?ならお前しか居ないな」
「助けてって言われても居場所が分からなきゃ、助けらんないしなぁ」
「今回は時間戻りも無いし、俺も居るからそのクエストが来た時は楽だな」
こいつはなんでこんなに優しいんだろうか
信頼というものは無く、ただただ協力する、隣に居ると不安にならない言葉をかける。俺が恩人ってのもあるけど、昨日まで敵だったのが味方になってこんなにも心強いなんて英雄ギルドには必須の人物だよ………もうちょっと人を信頼してみよう
「クエスト来ないし、明日はどうするか」
「情報くらいは集めるぞ、ここの住民ならなんか知ってるかもしれないからな」
「そうだな、んじゃ、明日に備えて寝るか」
「ああ、おやすみ」
「おやすみ、カグル」
明日に備え、睡眠を取る
翌日
起きて今日も平和~とは行かなかった、一人………いやここの住民が昏睡状態らしい。俺がただ爆睡してるだけじゃないか?って言ったけど、大声からの体を大きく揺らしたのだが中々起きないらしい………まるで魂が抜けたような感じだ
「全員眠ってやがる、全然起きねぇ」
「昏睡魔法とかあるんですかね」
「いやそんな魔法は聞いた事無いですわ」
(俺だけはゲーマーだったから聞いたことがある)
「昏睡魔法はある、あれはこの世界では違法だ」
「記憶抹消魔法と同じですわね」
「ああ」
「待って前にもあったの?」
違法スキルがあったのは2個前のコールド帝国の時だった
まずは違法スキルについて話そう、違法スキルを使うと未知の世界に報告が行くんだけど、面倒臭いし長いしであまり死刑にされないらしい。でもそれは記憶抹消スキルだけだ、記憶抹消スキルは未知の世界………名前言っておくか、第0帝王国という場所がある。そこは銃を扱っていい場所である、昏睡スキルを使った民は強制送還されてその場で射殺される、それが第0帝王国のルールだ
「記憶抹消魔法は死刑されるかは分からん、けど昏睡魔法使った民は強制送還されてその場で射殺だ」
「記憶抹消魔法は死に近付かない………昏睡魔法はほぼ死んだ状態の事………死に近い程、重い罪って事だな」
「ああ、だから知らされる前に倒さなきゃならない」
「第0帝王国は正義の場合もありますし、悪の場合もある所ですね」
「これじゃ、情報も聞けないわね」
「うん、誰も起きてない」
暫く泳いでいるがみんな眠ってるし、浮きながら寝てる人も居る
どう情報を集めるか………なんでこうなってるのかも分からないし、誰がやってんのすらも分からない。だから救いようがないし、戦えない。後この昏睡状態を無くせない
「待て、下から物凄い音してるぞ!避けろ!お前ら!」
この水圧の速さ、巻き込まれる
みんな、巻き込まれ、下から地面が生まれて周りに観客席があり、その後ろに海の壁だ
「な、なによこれ」
「闘技場みたいですね」
目の前にモニターが現る
『ようこそ、私達の闘技場へ』
「しっかりと罠にハマったな、こりゃ」
「嫌な奴だな、あれはお前の言ってたヤツとは違うか?」
「ああ、全然違う」
『これから行う事を説明しよう!これから君達が行うのは戦闘だ、私の手駒と君達一人ずつ戦ってもらう』
強制って訳か、闘技場なんかアニメしか見た事ない
これをやらないと俺らは多分帰れないし、帰らせてくれない。しょうがない………受けるしかないか
「いいよ、やろう」
「お兄ちゃん、本気なの?」
「こいつがやるって言ったんだ、やるぞ」
「皆、強制ですわ」
「んもう………仕方ないんだから」
『決まったようだな、作戦会議はもちろんやる、ルールは殺られたら負けだ、全勝したら君達の勝ちだ、以上』
プツンとモニターが切れる
「自由だな、今のやつ」
「ははは………」
「笑ってる場合じゃないわよ、全く」
俺達は勝つ為の作戦会議を行った
順番も決めた
1番 紫織
2番 エレナ
3番 カグル
4番 ミラエル
5番 莉乃香
6番 レン
急に落ちた闘技場での決闘が始まる




