六十話 人に化けたモンスター
私とリンジェは強くなる為にルリシアから色々教わっている、ちなみにリノアはまだ私達と居たいから修行をするらしい。あまりにも可愛かったから、すぐいいよって言っちゃった………私達は1時間目が終わり、今は2時間目の修行が始まる
「回復魔法はある、何処から来るか分からない魔法を避けてみるんだ………まずはリンジェから」
「頑張って」
「頑張れ!リンジェ!」
「う、うん」
リンジェside
2個目の修行、反射神経
どっから来るか分からない魔法………そして魔法に怯える私、あれから魔法が嫌いになった。相手が使う魔法はただの人殺しの道具としか扱われていない………あの時からずっと怖い
スキル ライトニングスピア
稲妻を纏う、小さい槍
肩に擦れる
「っ…………」
「リンジェ、魔法にビビってたら何も始まらないぞ!」
(怖い物は怖い)
スキル ライトニングスピア
脇腹に擦れる
「ッ…………」
「リンジェ………」
私はまだ怖い、怖いから何も出来ない
あれだけみんなでやろうって言ってたのに、結局ここで終わりなんだね。最初からやるべきじゃなかった
「リンジェ、ここで諦めてしまうのか?」
「リンジェ、頑張ろ?」
「私も居るよ、一緒に頑張ろうよ」
「みんな………」
私は仲間に恵まれたのかもしれない、良い仲間。旅を出た時からずっと仲間に優しくされてきた、
でも私は弱くて出会ってきた民の人達を守ることすら出来なくて
負けて戦意喪失して、悔しかった。
けどもう負けたくない、だから
「行けるな?リンジェ」
「お願いします」
スキル ライトニングスピア
(今までの撃ち方だと、多分東西南北の順番に来てる………でもランダムでもある。だけど読める相手なら避けられる!)
斜めから来る槍を躱す
「合格だ、リンジェ」
「でもどうやって躱せたの?」
「読める相手なら反射神経で躱せるでしょ?」
「読んだ事自体が凄いよ」
「えへへ」
「次はクレア」
クレアside
リンジェ、私、リノアと合格を貰った。リンジェが合格を貰った時泣きそうになるくらい嬉しかった、久しぶりに可愛い顔が見れた。あはは………なんかおじさんみたいだね、でも本当に嬉しかった
「次は私とリノアと決闘だ」
「「え!?」」
「え、私もなの………」
「ただし、魔法は無しの決闘」
「ま、まぁ、強くなる為だから」
「そ、そうだよね」
急に斬りかかってきた
「ルリシア!?」
「クレア!余所見厳禁だ!」
「クッ………んぅっ!」
押し返した
「もう仕方ないなぁ」
剣を構える
弓を構える
(あれは基本の構え………本気で来る!)
斬りかかってくる
キンッとぶつかり合う
その決闘は長引き、もちろんボコボコにされた
「ボコられちゃったね」
「うん、でも楽しかった………ありがとう、クレアさん」
「私と約束しよ」
「約束?」
「一緒に強くなって、一緒にレンを助けるって」
「約束する!私もレンさんを助けたい」
「………ありがとう」
「うん」
私達は約束をした、必ず強くなって危機に陥ったレンを助ける。だから待ってて、後次会ったら、また告白させて欲しいな。
彼女達が強くなって帰ってくることを長らく待っていよう
カグルside
あれから3ヶ月が経った。俺はこいつらに言った、更に上のボスが居ると………3ヶ月も探しているけど、中々見つからない
「思いっきり居ないじゃんか」
「俺がアイツの居場所知る訳が無いだろ………」
そう、アイツの居場所を知ってる訳がない。何故なら顔すら知らないのにな………でもこれじゃ、居場所も分からないし、倒すことも出来ない。帝国に被害が起きるかもしれない、だからその前に倒したいかもな。でもなんでだろうか………何故救いたいという気持ちに変わったのか、未だに分からない
画面が現る、この画面だけは俺も出てくる
帝国民が死亡しました
時間が戻ります
戻された
「は?嘘だろ」
「みんな、記憶あるわよね?」
「もちろんあるよ」
「帝国民が死亡したって………いつなんだろう………」
もしかしたら、アイツがやったのか?いや、気配すら感じられなかった。隠蔽魔法か?だとしてもまだ情報が足りない、集めないと多分攻略出来ない、そして俺達は情報を集める為、帝国民達に聞き出したのだが全く分からないらしい。これじゃ情報が無いまま、こいつらが死ぬことになっちまう
始まる前に情報を聞き出していたら、ケヴァンがこう答えてくれた
「姿を現すんじゃなくてやな、化けてるかもしれへんでソイツ」
と言っていた
「この知り合いの中か、俺達の中に居るって事だな?」
「せや、でもソイツにはある欠点があるねん」
「例え、化けてもらしくない行動を起こすことがあるって事ですよね?」
「そうや、それが欠点であり、最大の弱点でもあるんやで」
画面が現る
帝国民が死亡しました
時間が戻ります
戻される
「化けてるのか、見つけるのが厄介だな」
「まずは店長さんですわね」
「ああ」
紫織side
(私はずっとこの中の誰かが怪しいと思ってる………でもあくまで予想だからあまり気にしちゃダメ)
私達は店長さんの元へ
「俺か?普通だぞ」
「おいただ迷惑かけただけじゃねぇか」
「はは、大丈夫だ」
「ねえ、お兄ちゃん」
「?」
「さっきから喋ってないけど、大丈夫?」
「大丈夫だ」
(やっぱり何かがおかしい、いつものお兄ちゃんと違う………いや気のせいかも、おかしいとか言ったら多分失礼だから)
そのまま兄の事は気にしないで私達は宿に戻り、一休みした
私は眠れず、夜中に起きた
「ん………ねむい………」
足音がする
「ん……?」
実はこの宿の扉は覗き用のちっちゃいあれがついてる、名前は忘れちゃったけど
私は廊下を覗く、私は見てはいけない光景を見てしまった
「やっぱり、お兄ちゃんが犯人だったんだね」
化けてる犯人はお兄ちゃん、王井蓮だった
お兄ちゃんが何をしているのかと言うと血だらけのカグルを引きづって外に出ようとしていた、時間が戻らない。って事は時間を戻される条件は帝国民だけ、私達は対象外
『んあ?』
「っ」
隠れた
お兄ちゃんは外へ行った
急いでみんなを起こして事情を話した
「レンに化けたモンスター、かなり厄介ね」
「対象外の私達では時間は戻されない、多分今お兄ちゃんは外に居る………明らかに斬り掛かるつもりでいる」
「カグルさんを救う為には一回リセットさせた方がいいですわ」
「そうですね、一回リセットさせましょう」
「賛成ね」
リセットをさせる為、私達は待機
暫く待っていると
帝国民が死亡しました
時間が戻ります
戻される
「おい?大丈夫か?お前ら」
「あ、店長さん」
情報を聞いてた所に戻ったらしい
「俺はいつも通りだが、それがどうかしたか?」
「いやもう大丈夫だよ、犯人は見つかった」
「そうか?」
「そうだよね、お兄ちゃん」
「はぁ………ちっ、バレたのかよ」
まさかの言葉が通じる、人に化けた魔物だった
「人に化けたモンスターのダイヤモンドホース………」
攻撃モーション
「横の斬撃……!お前ら避けろ!」
声掛けのおかげで間一髪避けた
「まだこんなに強いモンスターがうじゃうじゃ居るの………」
「レベルが高くても仕方がないわよ」
スキル ブラックプリズン
真っ黒な牢獄で閉じ込める
だが一瞬で破られた
「マジかよ、ダメだ」
「俺が隙を作る!その内にありったけの魔法やスキルを叩き込め!はぁぁぁっ!」
キンッと店内で鳴り響く
(重てぇ……!50年生きてきて初めてだよ、お前みたいなやつに出会ったのは!)
「みんな!一斉攻撃で行くわよ!」
頷く
スキル 紫炎
紫の炎を剣から出す
スキル ソーンマグマ
スキル ラピッドライトニング
スキル フローズンエッジ
氷で出来上がった、頑丈なトゲトゲ
スキル 雷切
これは基本魔法
一斉に攻撃
だが防がれた、全部、もう一度言おう、全部
「っ………消え去れ、ここから」
全員一瞬で斬られる、その時に店で食べていた帝国民も巻き添えで食らった為、時間が戻る
私達は部屋で作戦会議
「これがお前らの言ってた、時間戻り………」
「うん、でもなんで店長さんだけ戻らなかったの?」
「集団じゃないと発動されないわよ」
「お兄ちゃんの居そうな場所分かる?」
「知らん、監禁されてそうな場所ならこの下だ」
「知ってるじゃん………」
「うっせ」
居場所は分かった、多分巣を作って住み着いてる。
でもあのモンスターは多分倒せない、私が見た敵より倍強い。でも私達は負けてられない、神級モンスターなんかに
「おいおい、作戦も無しで正気か?」
「人を救うのに作戦なんかあったら、すぐバレるよ」
「紫織と私なら倒せるかもしれないわね」
「え?どういう事なんですの?」
「私達が攻撃をした後、紫織と私だけ何故か少しだけ当たっていたわ」
あの時、少しだけ傷が入って痛めていた
私達効くのは明らかにおかしかった
もしかしたら、お兄ちゃんの家族だから?少し隙が出来るのかな
「紫織は気付いたわね」
「うん、多分お兄ちゃんが1番に思う大切な人だからだね」
「そう」
「そこが弱点って訳だな」
「今回は譲ってあげますわ、でも必ずお兄様を救って」
「必ずじゃなく、絶対よ」
「お兄ちゃんは大切な家族だから」
お兄ちゃんは大切な家族
お兄ちゃんは大切な仲間
お兄ちゃんはお姉ちゃんの大切な彼氏
ここでやられたら、許さないからね。お兄ちゃん!私達の英雄は彼女の言葉で目を覚ますはず、だから今から行くよ
「「お兄ちゃん(蓮)は必ず救う(救わ)!」」
マグマ帝国の最終決戦が始まる




