二話 ぼっちの本気
「もう2人しか居ねぇよ……いや、こういう時こそ冷静になるんだ」
やっと冷静になる俺、だが草原に残っているのは金髪の女の子と俺、対する相手は3体のボス、ふざけているにも程がある
「いや……いやぁぁぁぁぁ!」
「馬鹿か俺は、最初から最強じゃねぇか」
今頃気付く
ステータス
属性 火
レベル999Lv
「は、はは……めちゃ強い」
HP 48390
攻撃力 33000
防御力 52910
武器 ブレイブソードEX
「さてと、ぼっち出撃だ」
武器を出す
これはレアでもあり、このゲームで一番強いと言われている
ドラゴンが攻撃を仕掛けようとする
「嫌だよ……こんな所で死ぬなんてっ……」
放つ
俺はそのブレスを斬ったと同時にドラゴンも切り裂く、あ……やりすぎた……
「え……?」
「大丈夫か?」
「う、うん……」
「大丈夫だ、すぐ終わる」
この子のプレイヤー名が浮かんでいる、クレアか
ステータスに関しては……まぁまぁだ
「さてと、片付けますかね」
飛ぶ
メデューサを脳天からぶった斬る
なんとワンパンだ。流石にレベルを上げすぎた、でもレベルが低かったら、多分コイツらには勝てないだろう。俺の攻撃に怖気付いたのか、ゴブリン達は去って行く
「やりすぎたかな、やっぱり」
「あ、あの!」
「ん?」
「た、助けてくれてありがとう……」
「気にするなよ、でも残ったのはたった2人……」
再び、街へ戻される
「誰だよ、このゲームを作ったやつは」
「ね、もし良かったら、このゲームの製作者倒しに行かない?」
「いや、居場所分からないだろ………」
何言ってるんだろうか、この子は何処に居るかも分からないやつを倒すと言っている
「一緒に旅しない?」
「………俺は1人で旅をするんだ」
「足引っ張らないから!せめて隣に居たいなって……ダメだったかな……」
「はぁ……勝手にしろ」
「やった…!」
喜ぶ少女は俺如きに着いてきてなんの意味があるのだろうか、まぁいい、悪くは無いからな
「あは、あっはははは!」
「なんだ?」
「だ、誰?貴方は」
「まさか僕が作った作品にそんな熱心にやってくれるとはね」
「は?」
「このふざけた作品を作ったのは貴方だったのね」
「ふざけた?さいっこうの作品じゃないか!過去最高傑作、神ゲー厶のRPG!それの何処に不満があると言うんだい?」
「てめぇ!」
胸ぐらを掴んだ
「あれ~?僕に手を出しちゃっていいのかな~?僕のレベル見てみな」
プレイヤーネームはサカキ。レベルは99999レベルとだけ、嘘だろ?そんな人1人も見なかったぞ、製作者だからか?ふざけるなよ、本当にコイツ!
「ダメ!それ以上手を出したら、多分敵わない……お願い……やめて……」
「くっ、クソが……!」
「僕が君に決闘を申し込もうではないか、だがこの決闘は終着地点に着いてからの決闘だ」
「終着地点?確かそれは……」
終着地点、このRPGゲームはストーリーもある、そのストーリーの終着地点の王国はかなり後にある
「王国で決闘しろと」
「乗るか?乗らないか?」
「乗ってやるよ、やろうぜ、王国で」
「くはははは!いいね、君」
「本当にいいの?ここから道のり長いよ?」
別に長くていい、どっからでも出てきてこいよ、絶対倒してやる
レベル99999はこのゲームに無かった、多分コイツは改造したのだろう、だから誓った
「絶対に勝つ、お前にな」
「あっははは!待っているよ、終着地点でね」
テレポートを使ったのか、この場から去る。にしても変な奴だった、威圧も凄かった
「本当に良かったの?」
「ああ、だから見届けてくれ、俺がアイツを倒すまで」
「うん、いいよ、一緒に頑張ろ?」
「ああ」
俺は必ず勝つ、アイツに、その為にはまずストーリーを進めなきゃならない
最初の任務は「この街に馴染め」