十八話 戦意喪失のクレア
クレアside
「お兄様が危ないわ!」
「私達も行こう!」
「私は行かない」
「何言ってるのよ!クレア!」
「私はレンがこの問題を解決するまでは絶対にレンとは会わない」
レンは本当はあの程度なんだって知れてよかったよ、期待した私が馬鹿だった……本当にレンのバカ……信じてたのに……レンならやれるって信じてたのに……馬鹿……ばかばかばか……
「仕方がない、俺達だけでも行くぞ、お嬢様、リンジェお嬢」
「ええ」
「分かった!」
3人はレンの所へ
「私だけでも行かないと」
クレアだけが城へ向かった
城へ入る
「誰!」
手下達が私を囲む
「私はクレア、レン……お嬢様の友達です」
「そう、友達ね、で、なんの用かしら?」
「貴方の傍に居るその者についてです」
「なんの事かしら?」
「しらばっくれても意味は無いです、その者が貴方を操って実の娘にあんな事を言ったのは本音じゃないですよね?」
「っ!」
(この子面白いね、でも邪魔だから追い払って……追い払え、早く)
「それを聞くためにわざわざ来たの?迷惑ね、貴方達、彼女をやりなさい」
「「「「「はっ!」」」」」
スキル フレイムエクスプロード
爆破
「「「「うわぁぁぁ!」」」」
「へぇ~中々やるのね、じゃあ、次よ」
手下より少し強い手下が出てきた
しかもちゃんと鎧を着けている
「その程度じゃ、私には叶わないよ!」
スキル インフェルノ・煉獄
「「ぐぁぁぁぁっ!」」
鎧ごと燃やし尽くした
「中々やるじゃないの、次よ」
城の中なのにゴーレムを出てきた
この母親正気?本気で戦ったら、この城ぶっ壊れるよ……出てきたからには戦うしかないよね、でもごめん、これも楽勝だから
スキルを発動する前に攻撃が来る
避けた
「危ない!攻撃が早いゴーレムね……珍しいタイプ」
「ふふ」
「っ!」
後ろを取られた!
後ろにもう一体居た、ゴーレムに攻撃を受ける
「かハッ!」
宙に舞い、落下
「油断……してた……はぁ……はぁ……」
「中々やるけれど、まだまだね」
(弱いね~もっとやっちゃって~)
「もっと叩きのめしなさい!」
攻撃を食らう
「かハッ……!」
(もう無理……わた……し……ひとり……じゃ……)
そして城の外は
レンside
「はぁぁぁ!」
スキル アブソリュート・ゼロ
スキル クリムゾンファイア
最上級の炎技、当てると燃え、隣の敵にも移る
攻撃を仕掛けてくる
跳ね返すと同時に斬撃を食らわす
「はぁ……はぁ……はぁ……敵多すぎだろ、ペナルティマジでやばいわ」
「レンさーーん!」
「お兄様~!」
(なんで来るんだよ、アイツらは、まぁいい)
スキル メテオ
「レンさんってば!」
「レン!」
「んだよ、なに?笑いに来たのか?」
「なんでそうなるんだよ………」
もう誰も期待されたくない……誰にも頼られたくないのになんでここに来るんだよ、こいつらは
「てかもう片付いたのかよ」
「当たり前だろ、1人でやった方が頼られないで済む」
「お兄様……何があったんですか……?」
「俺の事情は聞くな、いいな?」
「はい……でもいつか話せる時が来ましたら話して欲しいわ」
「………気が向いたらな」
本当に優しいやつだな……エレナは……なんかよ、なんか思ったんだが誰か足りなくね?アイツはどうしたんだ?どこへ行ったんだ?
「なあ、クレアはどこに行った?」
「そういえば居ないな……」
「馬鹿野郎!」
声を荒げたせいかみんなが驚く
「ほっといたら、あいつ1人でも城に行くに決まってるだろ!何ほっといてるんだ!」
「嘘……じゃあ……クレアさんは今頃……」
(クソ!俺がクエストを失敗したせいか!俺の馬鹿野郎!何やってんだ、こんな時に!)
城へ向かいに急ぐ
「レンさん!」
「お兄様!」
これは俺の責任だ……なに頼りないとか言い訳をつけて何やってるんだよ!俺は!俺はアイツに1人で行かせてしまった……!クレアがやられる前に間に合え!頼む!
クレアside
「もう無駄ね、いくら足掻こうとも私には勝てないわ」
敵はゴーレム2体、手下8人
そしてボスである、この人を操ってるモンスター!
でももう………
(勝て……ない……ごめんね……レン……私レン……に怒っちゃっ……て………)
多分レンには辛い過去があったから、私は勝手に期待しちゃったんだ……本当にごめんね……またどこかで……
「終わらせなさい!」
攻撃を仕掛ける
終わった………と思ったその時だった、斬撃が飛んできてゴーレム2体を倒した
「クレア!」
「レ………ンッ………」
レンside
スキル パーフェクトヒール
完全回復スキル
「なに?」
「治った……?」
「クレア!」
抱き着いた
「ちょ、れ、レン……?」
「ごめん……ごめん……クレアッ………」
「レン……私の方こそごめんね……レンに辛い過去があったのを分からずに言い過ぎちゃって……」
「いいや、違うんだ、俺のせいだ……ごめん……」
あの時俺が選択を間違えなければ、クレアを危険な目に合わせることは無かった、あの時にクエストクリアをしていれば……こんなことにはならなかった、でもクレアは……
「じゃあ……仲直りのグータッチで許す」
「え?そんだけでいいのか……?」
「うん、でもこの戦いが終わったら、ちゃんと話してね?レンの事」
「………ああ、全部話す……だからまずは女王の撃破だ」
「うん」
グータッチを交わす
「嘘よ……嘘よ!そんなの有り得るはずがない!全回復魔法なんて!」
「有り得るんだよな、それが」
過去の俺は捨てる、もう過去の事を気にしたってなんも始まらない……こうやって優しい仲間が居るのに俺は聞く耳も持たなかった、だから……だからもう1回……わがままかもしれない……頼ってくれ
「行くぞ、クレア」
「うん、行くよ、レン」
レン&クレアvs女王&手下8人
スレイヴ街最後の決闘が始まる




