百十話 狂の友人
紫織side
兄であるレンは空から飛んでくるのを目撃して、レンより早くレーヌ城へ行くことにした紫織達はレーヌ城へ向かった、レンが降りてくる所に鉄壁の門番、ジャック・デパールが居た為入れなかった、だが武翠が代わりに戦うから先に行けと言い、紫織達はレーヌ城の中へ入った、中には沢山の手下達が居て通れずにいたが、エレナ達が代わりに戦い、紫織達は更に奥へ進んだ
丁度来たレンを先に進ませて紫織達は女王である、2人をここで足止めしなければならない
「中々手強いね、流石女王と言った所だね」
「うん、まだ行ける?油断したら、何してくるか分からないから気をつけて」
「分かってる」
女王は女王でも中々手強い、流石にあのシャル・エクサルシスってほどの強さでは無い、そろそろ本気を出すしかない程、追い込まれている紫織だが早く手札を見せたら逆に攻略されるかもしれない、だからまだ見せないようにしてる。そんなことをやっている場合では無いと十分分かっている紫織ではある、だがそれは手札の中にあるジョーカーを見せているという自殺行為
紫織はバレずにそのジョーカーを隠している
「ねぇ、英雄さぁん、もしかしてぇ切り札隠してたりする~?隠して無かったらいいんだけどぉ」
「っ」
(なんでバレたの?そんなバレるような行動したのかな、バレたらバレたでマズイのに)
「なんでバレたかってぇ?だって~心の中ぁ~」
”見え見えだよ?”
「ッ!」
見えなかった、いや見えていなかったと言うべきだろう。瞬きをした瞬間にこちらへ近付いてきて耳元で言ってきた、ゾクッとしてしまった、耳元で言われた瞬間に紫織は尻餅を着いた。今ので怖気付いたのか
なに………今の………
読まれた?隠してることを読まれた?
瞬きした瞬間にこちらへ来て耳元で言われてゾクッとした………
意味が分からない………この人に見え見えって、一体何者………?
紫織の身体はリノアが支えてくれた、萌え袖である彼女は元の位置に戻り、モデル体型の彼女に怒られる
「怖がらせるのは良いのだけれど、まだ勝手に行動しないでくれるかしら?」
「ごめんねぇ、ちょっとからかいたくなっちゃったて~」
そして咳払いをし、自己紹介をし始めた
「私はキャミット・マラよ、よろしくするつもりは無いわ。どうせ貴方達弱いし」
名前 キャミット・マラ
髪色髪型 紺色 ポニーテール
「弱くなんか!ッ!!」
立ち上がった瞬間、足が痺れたのか紫織は膝を着き始める。紫織は気付く、これはただの痺れじゃないと、さっき囁きを食らった時から足の調子がおかしかった事に気付いていた。さっきの囁きだけでこんな事になるのだろうか、さっきの発言は撤回する紫織。シャル・エクサルシスより弱くない、確実にシャル・エクサルシスより100倍強いことに気付き始める
萌え袖の彼女は能力について話す
「さっきのは催眠・金縛りだよぉ、あ、私はシュシュ・ヤエラン」
名前 シュシュ・ヤエラン
髪色髪型 薄いピンク色 サイドツインテール
「金縛り?そんな魔法無いよ、故郷違うでしょ?」
「えぇ~、まさか当てられちゃうなんてぇ。そうだよぉ~、故郷はここじゃなくてインセイン地獄から来たのぉ~」
インセイン地獄、意味としては狂人、狂人しか住んでいない地獄、このシュシュ・ヤエランはそこのインセイン地獄に住んでいるという、あの狂気じみた気配は無いが狂気に近いほどの恐怖さに襲われ、いきなりあのシャル・エクサルシスの事を思い出す。あの狂人の顔は中々忘れられない
するとシュシュ・ヤエランから衝撃な事を聞く
「シャルちゃんなら~私の友達だよぉ~」
「「!?」」
「あの狂人の友達………だから少し似てたんだ」
リノアも気付いていた、この狂気に近い恐怖を、いや気付かないはずが無いかもしれない。リノアもシャル・エクサルシスと戦った身だ、あの狂人の事は二度と忘れないだろう。シュシュ・ヤエランは普通じゃないが、隣に居るキャミット・マラは普通の人間であり、普通の女王である彼女
どういう組み合わせなのだろうか
「私は普通の人間なのだけれど、普通の人間とは一味違うと思った方が良いわね」
するとキャミット・マラは
スキル ゼルザール
拳を振り下ろして地面を割り始めた
地面が割れる
「うわっ!」
グラグラと揺れる
「動けない……!」
「動けない理由は貴方が動こうとしないからよ、金縛りなんて簡単に動けるじゃない。動けない貴方にトドメを刺してあげるわ」
「やめて!」
「やめて?戦闘でやめてって言われてやめる人なんて居るわけ無いわよ。甘ったるいのよ、あんたらは!」
スキル グランドフランマ
地面から炎が吹き出してくる
その地面から出てきた炎は金縛りで動けない紫織に向かって放たれた。この戦いは甘くないと甘えて戦うと痛い目に遭うと戦いはそう甘くない、そう上手くはいかないと、紫織は切り札を出す所か、出す前にキャミット・マラにやられてしまい、瀕死となる。騎士団であるリノアは何も出来ず、ただ食らう所を見てるだけだった。
もう犠牲を出したくないから騎士団を一時的に辞めたのだと、リノアは言っていた。だがまた犠牲を出してしまった
リノアside
「なんで、また」
「さあ、後は貴方だけよ。騎士団No.0のリノア」
「えぇ~?この子騎士団でNo.0なのにこんな弱いのぉ~?」
「弱いのに、私達に挑んだのよ。ちょっと最近の若い子はおかしいんじゃないかしら?」
リノアと紫織を嘲笑う
リノアは騎士団No.0なのに弱いと、若いのに歳上のキャミット・マラとシュシュ・ヤエランより弱いと言っている。実力は2人の方が断然上である、戦闘経験も上である2人に勝てるはずがないと確信したリノア
だが諦めてはいない
最後の力を振り絞る
「はぁぁぁッ!!」
「何をしても無駄なのにねぇ、とりあえず縛るよぉ」
スキル 催眠・金縛り
リノアを金縛りで膝を着かせる、一振すらさせてくれなかった。最後の力を振り絞る事は出来ず、思うがままにやられてしまう。金縛りにされて剣はまともに持てず、手から落ちる
「はぁ………相手にもならないわね、騎士団なのに今まで何をしてきたのかしら、威勢だけを教わったの?騎士団ってそういうもんかしら、その程度よね。その程度だから仲間を失うのよ」
「まぁまぁ、怒らないでぇ~言いたいことは分かるけどぉ、今は抑えようよぉ~」
「分かったわ、とりあえず、もう戦える戦力は居ないから壁とかに張り付けておくわよ。暴れられたら困るわ」
「分かったよぉ~」
瀕死である紫織は最初に壁に張り付けられる、戦意を失っているリノアは何も出来ずにただ見ているだけだった。リノアも意識はあるが眠らされて気を失った、リノアも連れられて壁に張り付けられる、誰もが酷いと言うであろう状況、アイドル地下国の全員がレーヌ城に居る女王と陛下を嫌う理由がようやく分かる
張り付けをされて30分経過
リノアは
(私、あの時、シュシュ・ヤエランに金縛りをされて、その後にキャミット・マラに縛り付けられて、私………何やってるんだろう……)
涙を流し始める
やらかしてしまったことを、紫織を守れなかったことを後悔するリノア、またしても騎士団としての任務を果たせなかったリノアは悔しがる。またあの時と同じである、油断して莉乃香を守れなかった時と同じである。紫織を守れなかった
リノアじゃなく、紫織を狙った事に許せなかったリノアは怒りを顕にして攻撃をしたが、そこでも何も出来なかった
私はまだ未熟者
守れない、守られてばっかり
私に何が出来るの………
何も出来なかったリノアは涙を流しながら悔しがる
そして何も出来ないリノアに誰かが囁く
貴方には何も出来ないよ




